こんばんは(^^♪

和郎女さんの作品は、優しさに溢れていますね。
豪華な屏風、さまざまな表情の可愛い お猿さん。
懐紙入れは、若草読書会の皆様のお顔を思いながら 手を運ばれたのでしょうね。
ヤカモチさんの 爽やか口調と一緒に楽しませて頂きました(#^.^#) (2016.02.11 21:34:59)

偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2016.02.11
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カテゴリ: 和郎女作品展

第16回和郎女作品展

 本日は、久々の和郎女作品展であります。前回の第15回展は昨年の2月2日。最近は年1回ペースになっているようです。
 今回は、ピントの合っていない写真もあって、ちと申し訳ございませぬが、ヤカモチが未熟なるカメラワークのことゆゑと、どちら様にもヒラにご容赦、オン願ひ申し上げ奉りまする。
   <参考>過去の和郎女作品展は​ コチラ からどうぞ。

 先ずは連獅子と牡丹の豪華な屏風であります。
 この連獅子の赤い方の子獅子は第170回智麻呂絵画展の冒頭を飾った絵のモデルにもなりましたので、ご記憶のお方もあるかと存じますが、その全貌はこのようなものでありました。

連獅子屏風by和郎女 (1)
(連獅子屏風)

 それぞれのパーツを拡大してご覧に入れると・・。

連獅子屏風by和郎女 (3) (中央部分)

それ牡丹は百花の王にして 獅子は百獣の王とかや
桃李にまさる牡丹花の 今を盛りに咲き満ちて
虎豹に劣らぬ連獅子の 戯れ遊ぶ石の橋
是ぞ文殊の在します その名も高き清涼山
峰を仰げば千丈の 漲る瀧は雲より落ち
谷を望めば千尋の底 流れに響く松の風
見渡す橋は夕陽の 雨後に映ずる虹に似て
虚空を渡るが如くなり
かかる険阻の山頭より 強臆ためす親獅子の
恵みも深き谷間へ 蹴落す子獅子は転ころころ・・
(連獅子)

 第13回展にも、連獅子をテーマにした作品がありますが、このように親子獅子・牡丹花と揃ったものは初登場であります。

連獅子屏風by和郎女 (4) 連獅子屏風by和郎女 (2)
(左部分)          (右部分)

 さて、お次は、毎回の新年会恒例の干支をテーマにした押し絵であります。

桃と猿 (桃と猿)

 上の「連獅子」の言によれば、牡丹に劣る桃のようですが、それは「花」のハナシにて「実」のことには非ず、と桃太郎猿は申して居ります。

猿と柿 (柿と猿)

 猿にはやはり柿ですな。勿論、牡蠣では駄目。子規だって、牡蠣を食ったら「うまい」と言うだけで句の一つも作らなんだので、法隆寺の鐘も鳴らなかった。
 子規の場合は鐘が鳴ったが、漱石の場合は銀杏が散っただけ。猿の場合は、この後「猿蟹合戦」というドタバタ劇となるのであるが、今日は蟹がサボっていて出て来ないので、ご覧のように平和な景色。

親子猿 (親子猿)

 猿は獅子のように我が子を谷に突き落とすなどという荒っぽい育て方はしないのである。百獣の王なんぞという称号に何の意味も感じないところは猿もさるものなのである。

打出の小槌と猿 (打出の小槌と猿)

 しかし、猿は猿真似。ヒト様の真似をして「鐘」ならぬ「カネ」がいいと打出の小槌なんぞを引っ張り出したりもするところがまだまだでごザル。

招福・開運猿 三猿
(開運招福の猿)       (三猿)

 まあ、そんなお猿も今年1年は主役。運を開くのも幸せを招くのも猿がままに、なのであります。
 そんなヒト様の手前勝手なお願いの数々に嫌気がさしたか、見ザル、言わザル、聞かザルを決め込んで居るサルも居ます。こうして置けば、嗅いで食うことだけに専念できるという次第。

 以下は、小物集。
 懐紙入れは、財布にもなりますかな。

懐紙入れ (6) (懐紙入れ)

懐紙入れ (5) 懐紙入れ (4)
(同上)

懐紙入れ (3) 懐紙入れ (2)
(同上)

懐紙入れ (1) (同上)

 それを小さくした名刺入れ。

名刺入れ (1) 名刺入れ (2)
(名刺入れ)

ストラップ (ストラップ)

 以上、2月7日の若草読書会新年会にお持ち下さった作品の一部を撮影して作品展を開かせて戴いた次第であります。

お猿の籠屋 (お猿の籠屋)

 上は、智麻呂邸にあった和郎女未発表作品「お猿の籠屋」。
 カネをばらまきながら行く景気のよい籠屋さんであります。日銀総裁のご親戚でしょうカネ。このバラまかれたカネを拾っても使い方を知らぬサル世界にあっては、それも猿芝居、一人芝居にて、エ~サ、エ~サ、エッサホイ、サッサなのであります。

 ということで、新年らしきおめでたい作品展となりました。
 展示解説に、謹賀新年らしからぬ一部不適切な「猿回し」いえ、「言い回し」のありましたこと、謹んでお詫び申し上げます。謹詫新年。
 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。






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最終更新日  2019.08.11 10:31:06
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Re:第16回和郎女作品展(02/11)  
童子森の母  さん
こんばんは。
お久しぶりで~ご猿です。

相変ずの名文(^_-)-☆
パチパチ~今日は、万歳三唱が初めて行われた日なので
素晴らしい作品と家持様に~万歳・万歳・万歳です。

お元気そうで・・一安心
では、では~又来ますよ――ッ (2016.02.11 19:31:16)

童子森の母さんへ  
けん家持  さん
 本当にお久しぶりですね(笑)。
   >パチパチ~今日は、万歳三唱が初めて行われた日なの
    で、素晴らしい作品と家持様に~万歳・万歳・万歳で
    す。
 有難うございます。
2月11日は明治憲法公布の日。この時、初めて万歳三唱がなされたようですが、実際は、第一声の万歳で天皇陛下の御馬車の馬が驚いて棒立ち、足をバタバタやり出した。それで第二声は、遠慮して小さな声となり、第三声は言わず仕舞いになってしまったらしいです。このことは、若槻禮次郎「明治・大正・昭和政界秘史―古風庵回顧録」(講談社学術文庫)24頁~27頁に詳細が記されています。
   >では、では~又来ますよ――ッ
 はい、いつでもどうぞお越し下さいませ(笑)。
(2016.02.11 20:31:12)

Re:第16回和郎女作品展(02/11)  
昨年も思ったのですが
もしも作品を目の前にしたなら
欲しいわ~て思いを隠しきれないだろうなと。
しかも1点2点じゃないのです。
・・・絞りまくって4ヶ(^-^) (2016.02.11 20:33:56)

あすかのそらさんへ  
けん家持  さん
   >昨年も思ったのですが、もしも作品を目の前にしたな
    ら、欲しいわ~て思いを隠しきれないだろうなと。
    しかも1点2点じゃないのです。絞りまくって4ヶ(^-^)
 そうですか。それは有り難いことでございます。
 和郎女さんの作品を手に入れる方法は、偐家持が今思い付くものとしては二つあります。
 一つは、若草読書会の新年会に参加する方法です(笑)。まあ、和郎女さんが来年もこのようなプレゼント作品をご用意下さるかどうかは保証の限りではありませんが、此処数年は毎年恒例となって居ります。
 二つ目の方法は、これは代金を必要としますが、柏原市にある宿泊施設「サンヒル柏原」までご足労戴き、1階フロント前の売店で販売されている彼女の作品を購入するという方法です。
 欲しいと思って下さるだけでも和郎女さんには嬉しいこと。有難きお言葉と存じ上げ候。
(2016.02.11 21:09:06)

Re:第16回和郎女作品展(02/11)  

ひろみちゃん8021さんへ  
けん家持  さん
 若草読書会でも和郎女さんのご指導で押し絵制作に挑戦したことがありましたが、何とも大変な作業にてヤカモチ向きではありませなんだ。小学校の頃は図工はこれでも5であったのですが、中学時代、自我の目覚めと共に絵や工作は「吾事に非ず」と悟りました(笑)。それゆゑ、このような作品を制作される和郎女さんには、只々尊敬なのであります。
 色々と女性らしい細やかな作品を次々とお作りになられ、我々の目を楽しませて下さいます。
 ヤカモチの、言わずもがなの迷解説。せめては「猿」の上を行きたきものと頑張りましたが、結局は「サルスベリ」に終始したようにて御座候(笑)。

(2016.02.11 22:12:34)

Re:第16回和郎女作品展(02/11)  
小万知 さん
今年も和郎女様が干支のお猿ちゃんたちを福の神と共に沢山連れて来てくださいましたね♪♪
何とも愛くるしい親子猿やお猿のかごや、桃を抱きかかえたお猿さんも柿の枝にやっと手が届き嬉しそうなお猿ちゃん、いっぱい物語ができそうです。
連獅子と牡丹の屏風は重厚でお正月にぴったりの華やかさがありますね。牡丹の花びら一枚一枚がとても丁寧に重ねられていて手の込んだ大作の仕上がりです。
どの作品もいつまでも見ていたいような気持にさせていただきました。
ありがとうと云いながら柿のお猿ちゃんと一緒に帰りました。
(2016.02.11 23:24:13)

小万知さんへ  
けん家持  さん
和郎女さんの干支の押し絵は、若草の新年会の欠かせぬ楽しみになってしまいましたね。などと言うと和郎女さんに「来年も」とプレッシャーを与えてしまいます。押し絵とは言え、「押し付ける」ものに非ざるは、推して知るべし、であります(笑)。
 丑年位から始まった新年のイベントですから、干支の押し絵も、いつの間にか8種。東京オリンピックの年で12種揃う計算になります。あっ、また言ってしまいましたですな。
 連獅子の屏風の重厚さ、お猿の微笑ましい姿、何にしても和郎女さんには感謝、感謝であります。
 小万知さんも「柿とお猿」をお持ち帰りでしたか。小生も同じものを頂戴いたしました。

柿食ふと すなる猿連れ 家路かな (柿蕪蕉)
牡蠣食はぬ 隣の客に 柿食はせ  (柿蕪蕉) (2016.02.11 23:59:25)

Re:第16回和郎女作品展(02/11)  
ふろう閑人  さん
凄いものをおつくりになる方がおられるものですね。
昔の羽子板に思いが馳せました。
絵心と裁縫術の両方を兼ね備えてないとできないことですね。 (2016.02.12 04:22:37)

ふろう閑人さんへ  
けん家持  さん
   >昔の羽子板に思いが馳せました。
 そうですね。押し絵と言えば羽子板ですね。
 押し絵については、「裁縫術」というのとはちょっと違うような気がします。先ず、それぞれの絵柄に応じたパーツの型紙を作ります。そのパーツに合った色や模様の布でこれを包み、貼り付けて行くという作業工程になります。プラモデルを作成するのに近い感じがします。
 まあ、プラモデルと同様でしっかりした設計図がその基本となります。
 などと、知ったかぶりの説明をして居りますが、実の処は何も存じ上げては居りませぬ(笑)。
(2016.02.12 09:07:52)

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