偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2016.05.03
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 本日は午後から墓参。ブログ記事の上からは連続の墓参になりますが、本日のそれはわが家の墓参りであります。
 墓参の道すがらの、いつもの寺の門前の言葉は先月のそれのまま。GWとあって、お寺さんも差し替えが遅れているのですかな。こんなことでは「掲出の意義を問われる」というものである(笑)。この冗談は、先月の言葉をご存じないお方には何の事やら分かりませんでしょうな。
 <参考> 墓参・カラスもスズメも 2016.4.2.
 墓参の後は例によって花散歩でありますが、その前に季節柄、先月の大和川辺の銀輪散歩で見掛けた鯉のぼりの写真を掲載して置きます。

大和川沿いの民家の鯉のぼり (3) (大和川沿いの民家の鯉のぼり・奈良県田原本町)

 これは先月の 奈良銀輪散歩 の折に撮影したものですが、5月になればブログ写真に利用しようと思って撮ったものであれば、この辺で掲載しないと旬を逃してしまいかねませぬ。まあ、こちらの都合の押し付けとも言えますが、時節のご挨拶代わりとお心得下さり、ご寛恕賜れば幸甚に存じ上げまする(笑)。
 さて、花散歩と言っても、毎度、花らしい花が登場しないのがヤカモチ流花散歩であります。今回もその通りにて、先ず、カタバミです。

アカカタバミ (アカカタバミ)

 葉の色が赤っぽいのがアカカタバミ。普通の緑の葉のがカタバミ。これをアオカタバミと名付けたら、アオカタバミ・アカカタバミ・キカタバミと早口言葉にも使えそう (青巻紙赤巻紙黄巻紙) であります
 種苞がかなり成長して来ている。これが熟すると軽く触れただけで弾けてプチプチと種子をまき散らすのであるが、子どもの頃はそんなことも遊びにしたものである。

カタバミ (1) (カタバミ)

スズメノエンドウ (スズメノエンドウ)

 花が極小過ぎて撮影不能。これこそがスズメノエンドウだろう。
 先月の墓参で撮影して、スズメノエンドウとして紹介したのは、カスマグサであったようで、本日、当該記事を追記修正して置きました。スズメノエンドウは極小の花を房状に沢山付けるのに対してカスマグサは小型の花を少数付ける、と説明されている(Wikipedia)。カスマグサの花は、青い縞模様があるという記述のあるネット記事もあり、これらを総合すると、今日見た上掲の野豌豆がスズメノエンドウに違いない。
<参考> 墓参・カラスもスズメも 2016.4.2.
 ブロ友のビッグジョンさんが小豆島で目にされたという黄色い花のカラスノエンドウの写真を昨日の同氏ブログ記事に掲載・ご紹介されていますが、白花カラスノエンドウはあるが、黄色の花のものはネットで調べても登場しないとのこと。
 そう言えば、先の大和川銀輪散歩でも青紫色の花の普通のクサフジに混じって白花のクサフジも見掛けましたから、白花のカラスノエンドウやクサフジは比較的よく見られるのかも知れない。
 小豆島の黄色いカラスに対抗して河内の黄色いスズメやいかにと探しましたが、そんな奴は居ませんでした。スズメノエンドウの花はそれ以前の問題として、花が微小に過ぎて、色の識別さえ苦労するというものである。

テイカカズラ (3) (テイカカズラ)

 テイカカズラの花というのは、このように花弁が二つ折れになっているのであったかしらん?二つ折れの花弁を広げると普通の花のようになって、あの風車みたいな特徴ある花姿ではなくなってしまう。元々の花弁が風車のようになっていると思っていたので、これはニセテイカカズラではないのか、と一瞬思ったものだが、どうやら花弁が捻じれるようにして角度を持ち、次にこれが縦に二つ折れとなる、そういうプロセスを経て、風車状の花姿になるようである。
 そんなことは皆さん既にご承知のことなのかも知れないが、今まで接近して観察したことがなかったため、小生は今頃それに気が付いた次第。

テイカカズラ (1) (同上)

 次はヤブジラミ。この花も微小にて撮影には苦労する。風が吹くともうお手上げになる。なかなか可愛い花である。しかし、こいつは曲者。小さな花の下部には種苞が膨らんでいるのが観察される。これが成熟すると、その表面に生えた繊毛によって、我々の衣服にビッシリとくっつくのである。くっつき虫、ひっつき虫の代表的な植物でもある。まあ、既にその名前がそのことをよく示しています。

ヤブジラミ (1)
(ヤブジラミ)

<追記>上のヤブジラミは、正確にはオヤブジラミという名前のようです。実が赤味がかっているのがその特長だそうで、この草の実も赤味を帯びています。

ヤブジラミ (2) (同上)

 カタバミ、スズメ、テイカ、シラミと花とも思えない名前が続きました。
 枚岡梅林から枚岡神社参道に抜ける坂道を下った処にある、小さな空地に花壇があって、色んな花が咲いている。数人の方がイーゼルを立てて水彩画を描いて居られる。何処かの絵画サークルの方々の写生会のようです。
 狭い場所なので、お邪魔してもよくないので、入口近くから眺めやって失礼する。その入口近くにあったのがこの植物。初めて見る植物ではなくて何かお馴染みさんという気もするのだが、名前が浮かんで来ない。泡かシャボン玉のように下から葉っぱが湧き上がって来るような感じが面白い。

不明 (2)
(不明) ※追記:ウチワゼニグサという名前でした。

 ここまでが墓参の後の本日の写真。
 次は、一昨日の中学恩師の墓参で、恩師の奥様をご自宅までお迎えに上がった折に、そのご自宅前の小さな空き地にて見付けたもの。ハルジオンやタンポポやニワゼキショウ、ギシギシなどなどの中にこんな草がありました。
 虫に食われたのか葉がボロボロ。花も散ったアトなのかこれから咲こうとしているのかも不明。勿論、名前なんぞ元より不明であるが、その様子が何となく気になったので撮影してみたのでありました。

不明
(不明) ※追記:チチコグサの可能性が高そうです。

 そんな中で、何やら色褪せた白っぽい草。ヒメオドリコソウのようだが、このような色のものもあるのかと見渡してみれば・・。

ヒメオドリコソウ (1) (ヒメオドリコソウ)

 花を付けたものもあったので、もうヒメオドリコソウに間違いはない。花を付けた奴は、葉の色も幾分赤みがかってそれらしき色になっている。
 色褪せたと見えたのは、他の背丈の高い草に遮られて、生存競争に於いて苦戦している個体のようである。群生して勢力圏を堅持しているヒメオドリコソウなどは、いかにも強そうで旺盛な生命力と繁殖力を感じさせる草であるが、他の草花との間で必ずしも優位に立てていない場合には、このように何やらはかなげでひ弱な様子でもあるのですな。これを環境に馴化すると言うのでもあるのでしょうが、ヒトは環境に馴化するのではなく環境を変えることによって、つまり環境を自身に馴化させることによって、その生存領域を広げるという他の生物にはない方法で増殖して来た。
 他の生物から見れば、ヒトも、かつてはこのヒメオドリコソウのように控えめで目立たない存在で、可愛いげもあったのだろうが、今は群生するヒメオドリコソウのそれのように疎ましい存在になっている、ということでしょうな。
 何年か後に、この空き地がヒメオドリコソウに占拠されているというようなことのないことを祈ろう(笑)。いや、それ以前にヒト様がこの空き地を無くしてしまっているということの方が、ありそうなことですかな。

ヒメオドリコソウ (3) (同上)






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最終更新日  2016.05.04 20:01:41
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