偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2016.05.29
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カテゴリ: 銀輪万葉

 新潟は三条市にご在住のブロ友のふぁみり~キャンパーさんが、今日のブログにヒメサユリの花をご紹介されていますが、先日25日、ヤカモチも三条市の五十嵐川を遡上する銀輪散歩で、ヒメサユリの群生を見てまいりましたので、それをご紹介申し上げます。
 <参考> 五十嵐神社の姫小百合 (ふぁみり~キャンパー氏の記事)
 目指すヒメサユリの群落があるというヒメサユリの小径というのは、五十嵐川の上流にある。信越本線の東三条駅下車。南口で持参のトレンクルを組立て、出発。

ヒメサユリの小径
(ヒメサユリの小径位置図) ※三条市ホームページの ヒメサユリの小径 よりの転載です。

 手元にあるのは、ネット検索で見つけた上の地図の写真だけという心許ない状況であるが、五十嵐川と国道289号さえ、見失わなければ大丈夫と見ての手抜き下準備でありました(笑)。
 ともかくも五十嵐川に出なくては始まらないので、川のある方向に走る。民家の切れ目の細い路地の坂を上ると広い川に出ました。五十嵐川である。
 五十嵐川の堤防の道を上流へと向かう。
 最初に出会った橋は田島橋。

五十嵐川・田島橋 (1) (田島橋)

 橋の欄干には三条左衛門尉定明という名と武将の絵が嵌め込まれている。ある方のブログで「京都からこの地にやって来た橘左衛門尉定明という人が三条の町をつくり、三条大橋を懐かしみ三条という町の名にした。」というようなことが書かれていましたから、そういう伝説があるのかも知れない。
 因みに、清少納言の夫は、橘則光であるが、そのご親戚ということなら、面白いのだが・・。楠木正成は橘の姓を賜っていること、ブロ友のふぁみり~キャンパーさんが新潟の何処やらの温泉地には楠木正成の家来の何とかさんが落ちのびて来たという伝承があるというようなことを書かれていたかと記憶するので、或は、楠木正成に関係する人物であるのかも知れない。
 調べればいいのだが、今日は「ヒメサユリ」が目的、「サエモンノジョウ」は関係ないので、勝手な憶測のみにて、先へと急ぐこととします。

五十嵐川・田島橋 (2) (同上)

イタチハギ (3) (イタチハギ)

 はい、またもイタチハギです。前日記でご紹介したイタチハギは、実はこの五十嵐川の堤防の道で見つけたものでありました。

五十嵐川 (1) (五十嵐川)

 五十嵐川の対岸の河川敷にはクローバーが一面に咲いて真っ白でしたが、写真では遠過ぎてよくは分かりませんですかな。

広川松五郎歌碑 (広川松五郎歌碑)

 三条市出身という東京芸術大学教授・明星派歌人広川松五郎のご覧のよな立派な歌碑もありましたが、小生は初めて目にするお名前。

 うまれたる 里の河原の つくつくし つくつく見つつ 去りかてぬかも

 やがて見えて来たのは渡瀬大橋。

五十嵐川・渡瀬大橋 (渡瀬大橋)

 渡瀬大橋という名である以上、渡らない訳には参らぬと橋を渡って対岸側の土手道に移ろうとしたが、河川改修工事中で通行禁止。
 仕方なく、先の一般道に出て、左折(挫折ではありません)。川を見失わないよう平行する道を進む。やがて、道は急な坂道となり月ヶ岡特別支援学校の前に出る。学校の先の、坂を上り切った辺りの道の左側には立派なと言うか古風な門のある建物がありましたが、いかなる建物かは不明。遠目に見つつ坂は下りに入る。再び五十嵐川が見えて来た。

五十嵐川 (2) (五十嵐川 月岡付近)

 坂を下ると国道289号に突き当たる。
 国道289号を右に進めばいいのだが、国道では味気ないので、国道を渡って、五十嵐川沿いの堤防の道、県道331号に上がり、これを走ることとする。

五十嵐川 (3) (五十嵐川 島潟付近)

 やがて道は国道289号と合流する。国道を進む。
 下田体育館手前の交差点で下田大橋への道に入り、橋の手前で五十嵐川の土手道に入る。と、そこに東屋がある。最近出来たばかりと思われる真新しいトイレもある。既に12時をかなり過ぎていたので、此処でお弁当タイムとする。弁当は途中のコンビニで調達して来たもの。

五十嵐川 (4) (五十嵐川 下田大橋付近)

 上の写真が昼食場所とした東屋の前から上流側を撮影したものであるが、奥に橋が見えている。あれが鶴亀橋であればいいのだが、と撮影しましたが・・。
 手元の心許ない地図では、国道289号で荒沢交差点を左に入って鶴亀橋を渡ればいいのであるが、自身の現在居る場所である下田大橋が地図のどの辺りになるのか、地理感の全くない小生には、そもそも分らないのだから仕方がない。

守門岳? (1) (守門岳?)

 下田大橋付近から見える正面の高い山は守門岳でしょうか。それとも粟ヶ岳でしょうか。それはさて置き、下田大橋を渡って対岸側の道を走ってみようとするが・・。
 対岸には道はなく、上の写真で見えていた次の橋(これは鶴亀橋ではなかった。名前は何であったか思い出せない。)を渡って、畑中の道を行き、再び国道289号に戻る。

ハハコグサ (ハハコグサ)

 国道に戻って暫く走ると、このような標識があって、漸くに目的地に近付いたことを知る。

ヒメサユリ群生地・高城の道路標識 (ヒメサユリ群生地・高城の道路標識)

 はい、鶴亀橋に到着。
 橋を渡って、一つ目の辻を右に入って短い急坂を上ると、正面に長禅寺が見えて来る。ひめさゆり祭という幟も立ち並んでいる。

五十嵐川・鶴亀橋 (五十嵐川・鶴亀橋)

五十嵐川 (5) (五十嵐川・鶴亀橋から上流を望む。)

五十嵐川 (6) (同上・鶴亀橋から下流を望む。)

 長禅寺前の駐車場脇にある案内板には「高城城跡」とある。
 高城は長尾豊景によって1426年に築城された城とのこと。
 長禅寺には初代城主の遺灰が安置されているらしい。

 ご興味のあるお方は、写真をクリックして、フォト蔵写真の拡大版でお読み下さい。

高城城跡 (高城城跡の案内板)

長禅寺 (1) (長禅寺)

長禅寺 (2) (同上・本堂)

 駐車場前のテントで協力金200円を払って入山。
 自転車は駐車場の隅に駐輪して、徒歩で山道を行く。
 途中で、登山道という小径への入口があり、これを行くとヒメサユリの群生地への近道のよう。その登山道入口前を少し先へ通り過ぎた辺りで、母娘と思しき女性二人組から、ヒメサユリ群生地へはこの道でいいのか、と尋ねられる。「私も初めてなので・・」と、少し戻って地元の方に確認すると「登山道」の方を行く方が近い、とのこと。それで、かなり先へ行ってしまっている女性二人組に「こちらですよ。」と大声で呼びかける。こういう処が大阪人というか関西人の世話焼き気質なのでしょう。

かなしきは 大阪の人よ 問はるれば 旅先にても 道教へむとす
                                  (五十嵐川家鴨)

(本歌)かなしきは 小樽の町よ 歌ふこと なき人人の 聲の荒さよ
                            (石川啄木)

ヒメサユリ (1) (ヒメサユリ)

 急な山坂道を上って行くと、直ぐにヒメサユリの群落である。

 はるばると 恋ひぞわが来し 姫小百合
            山も狭
(せ) にこそ しるくも咲ける (偐家持) 

ヒメサユリ (2) (同上)

 では、ごゆるりと、ヒメサユリ、ご覧下さいませ。

ヒメサユリ (3) ヒメサユリ (4)
(同上)

ヒメサユリ (5) (同上)

ヒメサユリ (6) (ヒメサユリの群落)

ヒメサユリ (7) ヒメサユリ (8)
(同上)

 殆ど蕾が見当たりませんでしたから、花の盛りもそろそろ過ぎようとしているのかも知れません。丁度良い時に来ることが出来たと言うべきか。

ヒメサユリ (9) (ヒメサユリの蕾)

 帰途は少し雨に降られ、国道289号沿いの何とか言うバス停で雨宿りを20分近くしましたが、お蔭で雨具のお世話にもならず、濡れることもなく、無事に東三条駅に帰還しました。何のことはない。ヒメサユリを見ただけという贅沢な銀輪散歩でありましたが、五十嵐川銀輪散歩まずまずの満足でありました。






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最終更新日  2016.05.29 22:54:54
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