偐万葉・ひろみ篇(その10)
本日は、シリーズ第272弾、偐万葉・ひろみ篇(その10)であります。ひろみちゃん8021氏とのブログ上のお付き合いは、2014年6月18日以来でありますから、まだ2年7ヶ月に過ぎないのでありますが、彼女は中学の同級生で卒業後も何かにつけて集まっている男女10名程度のグループの一員にて、随分の昔から親しい間柄の御仁でもあります。
そんな彼女のブログとは気付かず、偶々目にとまった記事に小生がコメントを入れたことからブログの交流が始まり、やがてお互いの正体を知るところとなって驚くという面白い経緯もあったブログ友達ということになりますが、昨年からは小生が参加している若草読書会にもご参加戴いていますので、今では読書会のお仲間でもあります。
読書会のお仲間に関連の歌は、偐万葉・若草篇というのに収録して居りますので、これと合併してもいいのですが、「ひろみ篇」編纂当初には未だ読書会のメンバーではありませんでしたので、別立ての偐万葉となっています。まあ、そのような歴史的経緯を尊重し、今後も「別立て」で参りたいと存じます。
<参考>過去の偐万葉・ひろみ篇は コチラ ひろみちゃん8021氏のブログは コチラ
では、偐万葉・ひろみ篇(その10)をお楽しみ下さいませ。
偐家持がひろみの郎女に贈りて詠める歌20首
並びに ひろみの郎女が詠める歌2首
わが庭に 咲きのこる菊 一輪を 添へて千両 実の照るも見む
(本歌)この雪の 消遺
る時に いざ行かな 山たちばなの 実の 光
るも見む
(大伴家持 万葉集巻 19-4226
)
(センリョウ)
朝なさな わが行く道に 生駒山 神さび立てり 見れども飽かず
わが庭の つらつら椿 太平楽を つばらに見つつ この日過ぐさな
(偐ひろみの郎女)
(本歌) 巨勢山
の つらつら椿 つらつらに 見つつ 思
はな 巨勢の春野を
(坂門人足 万葉集巻 1-54
)
(椿・太平楽)
三日月の 船にし乗りて わが母は 今し大空 渡りか行かむ
ひろみの郎女が贈り来れる歌1首
ペリカンの 家のベンチは ぬくけれど 今は空しく 煙草くゆらす
偐家持が返せる歌 2
首
母在りし 時によく見し ペリカンの 家の蜂たち いづちや行かむ
うらうらに 日は照りたれど 母は逝き 蜂の姿も 今は見えなく
今はもや 母は見ること 叶はじの 生駒の山に なびく白雲
(生駒山)
凍蝶と 見せて飛び去る 居眠り蝶 手向山なる やまとしじみか (蜆家持)
(注)凍蝶=気温が低くなって動きが鈍くなったり、動けなくなった蝶。冬の季語。
手向山=園芸種カエデのベニシダレの別名。ヤマトシジミがとまっていた木が
この木。
見るからに 色も形も 似てあれば むべまだ割れぬ あけびといふらむ
(他人のそら豆)
(本歌)ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ
(文屋康秀 古今集 249
小倉百人一首 22
)
高々に 伊良部大橋 行く背子を 羨 しとわれは 難波 橋行く
ひろみの郎女が贈り来れる歌1首
池間島 まん中欠けて 間抜け島 イイエうるはし 池島の町
偐家持が返せる歌 1
首
池島で な遊びそ
我妹
隣には ひょっこり瓢箪 山もあるなり
(ドン・ガバチョ)
(注)池間島=沖縄、宮古島の隣の島
池島、瓢箪山=東大阪市内の地名
むくろじの 実は石鹸に あるなるに 中なる種の などてや黒き
とりどりの 花をとりつつ とりあへず とり年過ぐさな 銀輪駆けて (鶏家持)
願はくは 何求むなく 願ふなく 紫煙のごとや 静かに消えむ (煙家持)
我妹子の 宿にも来たる アカイエカ 未受領二億余 あるとうるさき
(蝿家持)
(有害メール)
スカイビルは かなしからずや すぐさまに 空の青にも 白にも染まる
(里山牧草)
(本歌)白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ (若山牧水)
蝋梅の 花咲く庭の 南天の 実に朝鳥は 今日も来鳴きぬ


(蝋梅) (南天の実と小鳥)
福寿草の 花に限らず 智麻呂は 今日も描くかや 福寿苑の花
(古市絵麻呂)
梅の木の 呻きの声を 聞き居つつ 咲かなく花を しのびてあらむ (梅家持)
梅林は 伐られ無残の 枚岡は 我とも同じ 喪中なりける (梅家持)
(注)掲載の写真は、偐家持撮影、岬麻呂撮影とあるものを除き、ひろみちゃん8021氏の
ブログからの転載です。
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