第188回智麻呂絵画展
今日は智麻呂絵画展です。今年3回目の絵画展となります。
智麻呂絵画ファンの皆さま、どうぞごゆるりとご覧下さいませ。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
最初の絵は生駒山です。
これは、先般、智麻呂さんが、東大阪市布市にある福寿苑にショートステイされた折に、生駒山の日の出を写生されたものであります。奥様の恒郎女さんが白内障の手術をされることとなり、その前後の日は介助できないこととなるため、デイサービスで通って居られる介護施設・福寿苑に宿泊されたという次第。
布市に 打ち出て見れば 神さぶる 生駒高嶺に 日は立ち昇る
(布市部智麻呂)
(本歌)難波津を こぎ出て見れば 神さぶる 生駒高嶺に 雲ぞたなびく
(大田部三成 万葉集巻12-4380)
次は、亀石。明日香村に鎮座まします元祖ゆるキャラの亀石。これは、当ブログ記事掲載の写真から絵にされました。
いつであったか、智麻呂邸をお訪ねした折に、絵の題材がなくて・・と仰っていたので、亀石なんかちょっと趣が変って面白いかも、と申し上げたら、こんな絵になっていたという次第。
亀を詠んだ歌は万葉集に2首あるだけ。
鶴亀はめでたきものと相場が決まっていますが、鶴が47首も詠まれていることを思えば、亀の側からは「カメしまへん」とも言って居られない、差別的な扱いと言うべきか(笑)。
・・我が国は 常世 にならむ 図 負 へる くすしき亀も 新 た 代 と 泉の川に 持ち 越 せる 真木のつまでを・・(藤原宮の役民の作りし歌 万葉集巻1-50)
・・ちはやぶる 神にもな 負 ほせ 占部 すゑ 亀もな焼きそ 恋ひしくに 痛き 我 が身そ・・(同巻16-3811)
次はバレンタイン関連の絵です。既に3月、ちょっと時期を逸したテーマとなりますが、開催時期の関係でこのようなこととなったのはヤカモチ館長の怠慢でもあります。
さわちゃん、ケンちゃん、サキちゃん、ミズキちゃん、そしてナナちゃん。もうお馴染みの名前かと思いますので、説明は省略です。今年も智麻呂さんはハッピーバレンタインであったようです。
(バレンタインチョコ&クッキーfromサキちゃん&ミズキちゃん)
サキちゃんとミズキちゃんはヤカモチ館長も存じ上げて居ります。
若草読書会その他で智麻呂邸にお邪魔する際に、前の道で遊んでいたりするのを見掛けることがあるからです。「コンニチワ」と声掛けすると「コンニチワ」と元気な声で返してくれます。勿論、彼女らは何処のオジサンだろうと訝しく思っているのやも知れませんが・・(笑)。
次は、クリスマスローズ。
ひろみちゃん8021さんがご自宅の庭に咲いていたものを摘んで、お持ち下さったようです。いい雰囲気の絵に仕上がっています。
次はヤブカンゾウ。
これは小万知写真集から絵にされました。
この花は梅雨明け頃から咲き始める夏の花。
恒郎女さん曰く「智麻呂さんは季節を考えないで絵を描く」。
目にとまって描きたいと思った時がその花の季節、これが智麻呂流のようです。まあ、野に出て実物を写生する段には季節の齟齬は生じないのであるが、写真などからとなると、智麻呂流は季節と「ずれ」を生じてしまうこともある。我が偐家持美術館は、上のバレンタイン関連絵画でもお分かりのように、そいうことには余り頓着しない主義でありますから、智麻呂流とヤカモチ流は親和性があるとも言える(笑)。
八重に咲くのがヤブカンゾウ。一重に咲くのがノカンゾウ。
ヤブカンゾウは万葉集では「忘れ草」と呼ばれている。
わすれ草 わが紐に付く 香具山の ふりにし里を 忘れむがため
(大伴旅人 万葉集巻3-334)
忘れ草 わが
下紐
に 着けたれど 醜
の 醜草
言
にしありけり
(大伴家持 同巻 4-727
)
次はグラジオラスの花と名前不詳の赤い花。
グラジオラスはデイサービス施設の「アンデスのトマト」で頂戴した花とのことで、帰宅されてからご自宅で描かれたもの。
赤い花の方は、もう一方の施設である福寿苑で写生されて持ち帰られた絵なので、恒郎女さんもヤカモチも実物の花は目にしていません。智麻呂さんもその花の名はご存じない。ということで、名前不詳。まあ、植物図鑑ではなく絵画展なのだから「赤い花」で十分なのではありますが。
以上です。本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
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