今日は、銀輪散歩のついでに例のオオヤマレンゲを見て来ました。
沢山の花を咲かせていました。
ということで、その花の色んな姿をじっくりとご覧いただくこととしましょう。
このように茶色く変色したものもあるが、これは花の盛りを過ぎて、萎んで行こうとしている花ですな。花は開花する前は「つぼみ」と呼ぶが、花の命を終えて萎みつつあるものは特に名がない。つぼんでいるから「つぼみ」なら、しぼんでいるのは「しぼみ」であるのだが、誰もそんな呼び方はしない。やはり花は咲いているうちが花にて萎んでしまっては花ではないということですな。
下のそれは間もなく開花しようというオオヤマレンゲ。
そして、このように美しく清らに咲く。
見れども飽かず、という花である。
しかし、花の色は移りにけりな・・である。やがてこのように黄色みを帯び、茶色く変色し、萎れて行く。
桜の花が潔いとされるのは、このように変色する前に散ってしまうからであるが、花弁が肉厚の花は「散る」ということはせず、このように変色して「落ちる」だけなのである。散らぬ花は興醒めなどと言うのは人間様の勝手な評価。花には花の都合があるのであって、人間様の興趣のために咲いている訳ではないのでありますな。
ということで、オオヤマレンゲの「しぼみ」もつばらに見て進ぜようという次第。
(注)つばらに=くわしく、つまびらかに、の意。
下はもう落花寸前。実に姿を変えようとしています。
中央の黄緑色の芯が膨らんで実になる。その裾部分にまとわりついている雄蕊も実となる頃には剥がれ落ちてしまうだろう。
オオヤマレンゲの近くに咲いていたのはベニウツギ。タニウツギの仲間である。普通のタニウツギはピンク色の花であるが、これは濃い紅色である。タニウツギの栽培種と言うから観賞用に品種改良された園芸品種のタニウツギということになるのでしょうか。
オオヤマレンゲとベニウツギ。この紅白の花たちと暫し遊んだアト、道向かいの喫茶店「ペリカンの家」で珈琲休憩。
お客様が3組居られましたが、その内のお一人は顔見知りの男性。と言っても名前は存じ上げない。この方も喫煙されるので、何度か店の前の喫煙ベンチでご一緒したことがあり、言葉を交わすようになったのであるが、今日は軽く会釈を交わしただけ。この近くの会社にお勤めのようで、昼食によくこの喫茶店をご利用になるので、昼食時間帯にはよくお会いするのである。
ペリカンの家の入口、左側にはシマトネリコの木と西洋イワナンテンの木、右側にはオリーブの木がある。そのオリーブの木が花を付けていました。オリーブの花を見るのは初めてのような気がする。微小の花なので、撮影には骨が折れるのだが、なんとか撮影できました。こんな花です。
ほとんどが未だ蕾。僅かに開き始めたものもある。完全に開花したのが一輪ありましたが、花の向きが悪くて撮影するアングルが取れないので撮影を諦めました。
花が咲けば、次は実。オリーブの実を期待したい処であるが、オリーブは自家受粉できない木である。近くに別のオリーブの木があれば、蜂などが受粉の手伝いをしてくれるのだろうが、そのような木も見当たらないから、この木に実が生ることはないのでしょうな。
樫の実のひとり立つ木やオリーブの 花は咲けども実にならじかも(偐家持)
(注)樫の実の=「ひとり」に係る枕詞。
ペリカンの家では、店主のももの郎女さんと、珈琲をいただきながらお喋り。ももの郎女さんのお友達の「薫の郎女」さんも店のお手伝いに来て居られて、ヤカモチは初対面であったが、彼女も交えて、花や自転車やその他諸々についてのお喋りで、暫しの時間を楽しく過ごさせていただきました。
<参考>花関連の過去記事は
以下の通り。<追記:2017.5.17.>
花(1)2007~2011
花(2)2012~2016
花(3)2017~2021
銀輪花散歩・リュウゼツラン、キンエノコ… 2025.10.19 コメント(4)
銀輪花散歩・平城宮趾公園&佐保川畔 2025.03.27 コメント(4)
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