偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2019.05.05
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カテゴリ: 銀輪万葉
​​  少し前のことになりますが、他の記事が色々とあってアップせぬままにいた銀輪散歩の記事をアップします。
浜と三方五湖を銀輪で少しばかり走ってみようとやって来たのだが、三日間、酷い降りではないものの、ずっと雨でした。
初日(4月24日)
 京都発の湖西線敦賀行き新快速で敦賀へ。
 敦賀から小浜線に乗り換え小浜へという段取り。
 予めネットの路線検索で調べたところでは、敦賀着12時15分で、12時20分発の東舞鶴行きに乗り換えとなっていたのだが、京都発の時点で既に3~4分の遅れ、湖北に入って強風のための徐行運転と相成り、敦賀に着いたのは12時27分、乗る筈の電車は出たあと。次の電車は13時13分発。45分以上もの待ち時間となる。
 敦賀での乗り継ぎ時間が短いので、京都で駅弁を買って、敦賀到着前に車内で昼食を済ませてしまったのですることもない。駅を出て、駅周辺をブラブラ。と言っても小雨が降っているので、アーケードのある通りだけであるから、意気は一向に上がらない。
 既に出だしから雲行きの怪しいことになっていたのでありました。
 尤も、近江塩津から新疋田にさしかかった頃から雨は降り出していたのであり、今更雲行きがどうのという問題ではなかったのであるが、それに追い打ちをかけての乗り継ぎ失敗は、わが前途を暗示していたのでありました。​

(敦賀駅)
 崇神天皇の時代に朝鮮からやって来てこの地に来着、崇神天皇崩御に遭遇し、次の垂仁天皇に3年間仕え、帰国して任那を建国したという人物で、敦賀(角鹿・つぬが)の地名の由来となったという、ツヌガアラシトの像が駅前に建っていた。
 敦賀は、気比神宮のすぐそばのホテルに宿をとって、金ヶ崎や海岸沿いを銀輪散歩したことがあるのだが、それはもう20年近くも昔の事であり、当時はこの像は無かった筈だし、以来この駅に降り立つということも無かったと記憶するので、ツヌガアラシトさんとは初対面ということになる。
<参考>​ 囲碁例会・比賣許曾神社 ​ 2012.2.8. ​​

(ツヌガアラシトの像)​<参考>​ 都怒我阿羅斯等 ​・Wikipedia
 敦賀発13時13分東舞鶴行きに乗車。
 ワンマンカー2両編成で、ICOCAカードは使えないので、窓口で切符を買わなくてはならない。
 小浜着14時17分。
 予定よりも55分遅れての小浜到着である。​

(小浜駅 この写真は到着時のものではなく、翌日朝に撮影したもの。)
 駅前のホテルにチェックイン。
 宅配便で送って置いた自転車・トレンクルで早速に銀輪散歩に出る。
 雨はパラパラ程度なので上衣だけ雨具を着用。
 小浜城跡だけでも行ってみるかと走り出すが、少し商店街や路地なども走ってみようと暫くあちこちをウロウロ。徘徊である。
 最初に目に入ったのは杉田玄白の顕彰碑。
<参考>​ 杉田玄白 ​・Wikipedia ​​

​​
(杉田玄白顕彰碑)
 この顕彰碑を見て、杉田玄白が小浜の出身であったことを初めて知る。
 菊池寛の「蘭学事始」という小説をワクワクしながら読んだのは小学生の時。杉田玄白や前野良沢という名は、子供時代のヤカモチにも近しいものであったのだが、小浜とは結びつかぬまま今日まで来たようである。
<参考>​ 菊池寛「蘭学事始」青空文庫
 隣の銅像が杉田玄白だろうと遠くからカメラを向けて撮影したる後、近寄ってみると、違った。
 梅田雲浜という初めて聞く名前の幕末の志士であったが、安政の大獄で捕らえられた中の一人であったようです。
<参考>​ 安政の大獄 ​・Wikipedia ​​

​​
(梅田雲浜像)
 安政の大獄で思い浮かぶ名前と言えば、吉田松陰や橋本佐内くらいですかな、ヤカモチ的認識は。
 今日よりは、この梅田雲浜先生も覚えて置くこととしましょう。
<参考>​ 梅田雲浜 ​・Wikipedia ​​

(同上・副碑)
 で、その杉田玄白であるが、その像は、ヤカモチの背後、顕彰碑や梅田雲浜像のある公園とは道路を挟んで向かい側の病院の前庭側の道路沿いに建っていたのでした。そして、この病院の名が杉田玄白記念公立小浜病院であるということにも気が付いたのでした。​

(杉田玄白像)
<参考>​ 杉田玄白 ​・Wikipedia
    ​ 杉田玄白記念公立小浜病院 ​・Wikipedia ​​

​​
(同上・副碑)
 さて、再び、前の公園に目を戻すと、もう一つこんな句碑があった。
 西田當百という川柳作家の句碑であった。​

(西田當百句碑)
天下泰平 晩酌の 量が増し (當百)
 西田當百。この人物のことも存じ上げない。名前も初耳である。
 大阪は法善寺横丁にこの人の句碑があると言うのだから、目にしたことがあったかも知れないのだが、記憶にはない。​

(同上・副碑)
 路地に入ったり、広い通りに出たり、適当に走っていて、「蓮如上人御留錫舊地」という文字が目にはいったので、妙光寺という寺に立ち寄ってみたのだが・・。​

(妙光寺)
 何と言ってこれに関する説明案内板のようなものは境内では見つからなかった。蓮如がこの妙光寺に立ち寄ったことがあるということなんだろうが、詳細は分からない。
 ネットで調べると、この寺の開基は足利尊氏の孫で蓮智という人物によるもので、蓮如が1年間この寺に滞在した、と書かれている記事があったが、詳細が分からないので真偽のほどは不明である。​

(同上)
 小浜城跡へ向かう。
 小濱神社とあるのが小浜城跡でありました。
 石垣が城跡であることを偲ばせる。​

(小濱神社)
 小濱神社は、小浜藩初代藩主酒井忠勝を祀る神社。
 旧幕臣らによって明治8年(1875年)に小浜城本丸跡に創建された。​

(同上・拝殿)

(同上・本殿)
<参考>​ 小浜藩 ​・Wikipedia ​​

(小浜城跡・天守台跡)
​<参考>​ 小浜城 ​・Wikipedia


(同上)
 本丸の石垣を残すのみ。
 まあ、城跡なのだから、それでいいというものではある。​

(同上・説明碑) ​​

(同上・天守閣跡からの眺望 左:南、中央:西、右:北)
 天守台に立ってパノラマ撮影したのが上の写真。
 天守台に立つと西方向に若狭湾が見える筈なのだが、高さが不足、立ち並ぶ建物群に視界を遮られて、よく見えない。北寄り方向にわずかに小浜湾の海面が望まれる。

(小浜城案内板)

(初代藩主・酒井忠勝)
<参考>​ 酒井忠勝 ​・Wikipedia ​​

 石垣を撮影していると、道端に出て居られたご近所の男性から「どちらから?」と声を掛けられる。
 「大阪からです。」
 「それはご苦労さま。」​

(小浜城石垣)
 パラパラ程度だった雨がそこそこに降って来たので、止む無し。早々に退散である。
 ホテルへ引き上げる。
二日目(4月25日)
 朝、ホテルの窓から外を見ると、大した降りではないが、雨が降っている。​ 山に雲がかかって、山上を隠している。
​​
(小浜駅南東側の山々 ホテルの窓から)
 ※写真左が東小浜・敦賀方向、右が小浜・勢浜・東舞鶴方向

 小浜駅から鉄道で気山駅まで行き、そこを起点に三方五湖を最短コースで全部見て、三方駅に戻り、再び電車で小浜駅に帰って来るという計画であるが、それはページをあらためてということにし、本日はここまでとします。
(​ つづく ​)​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
​​​
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最終更新日  2019.05.06 10:35:09
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