偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2025.06.07
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カテゴリ: 銀輪万葉
(​ 承前 ​)
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​ 村上城本丸跡から下山します。

(シャガ)
 七曲り道を下ります。
 登りでは花に目をとめる余裕もなかったが、下りではシャガの花を撮る余裕も。

(タンポポの絮)
 珍しくもないが、ついでにタンポポも。

(石垣の構造説明碑)

(石垣の種類説明碑)
 登りでは裏向きであったこともあるが、気付かなかった石垣の構造や種類についての説明碑も目に入る。
 こんな愉快な看板も。

(愉快な看板)
写真のほか  何もとらない
足跡のほか  何も残さない
 この看板は七曲がり道を下り切る少し手前の曲がり角に設置されたベンチの脇に掲示されていました。
 そのベンチから撮った七曲がり道の写真です。

(七曲り道)
 この村上城跡は桜の木も多いらしく、花の季節には駐車場も満杯、お花見の人で賑わうそうです。
 毎年、桜旅を続けて居られる友人・岬麻呂氏ではないが、ヤカモチも桜の花咲く頃にまた訪ねてみたいものです。
春花の 咲ける盛りに またや来む 牛臥す山に 舞ふ鶴を見に (舞鶴家持)
 鶴と言うと冬鳥のイメージなので、桜の春とはイメージギャップがあると言うべきですが、村上城の別名が舞鶴城ですからこじつけるほかなしということであります。

(村上城跡・臥牛山遠望)
 村上城跡をアトにし、村上市役所東側の道路(市場通り)に出たところで、城山(臥牛山)を振り仰いだ写真が上掲の写真です。
 本丸跡の石垣がよく見えています。但し、画像をクリックして大きいサイズの写真(特大サイズ)または元画像写真で見ていただかないといけないかもしれません。
 この市場通りがJR村上駅へと通じている道路(南線)にぶつかった地点にあるのが、藤基神社の北門。

(藤基神社・北門)

(同上・北門前の説明碑)
 北門の内側にトレンクルを駐輪し境内を徒歩で行きます。
 先ず目に入ったのは、この二つの碑。

(同上・鳥居三十郎碑<左>と種川碑<右>)
 戊辰戦争の折、村上藩は奥羽越列藩同盟に加盟、藩論が抗戦派と恭順派に二分する中、新政府軍と戦うことになるが、両派対立のまま戊辰戦争終結となり、この時29歳の若さで家老の地位にあったのが鳥居三十郎。
 彼は新政府軍との抗戦の責任を一身に背負い、自決することで今日の村上市を戦火から守った人物として尊敬されているようです。
 その功績を顕彰したのが左側の鳥居三十郎碑。

(同上・鳥居三十郎碑説明副碑)
 右側の種川碑は、青戸武平治という藩士が、世界で初めて鮭の回帰性に着目して、鮭の増殖を図る「種川の制」という制度を定め、村上藩の財源を潤わせたことを顕彰するもの。
​(補注)下掲
写真の 副碑では「青戸」となっているのでそのままこれを転記しましたが、正しくは「青砥」のようです。​
<参考>​ 青砥武平治 ​・Wikipedia

(同上・種川碑説明副碑)

(同上・村上藩士殉難碑)
 次にあったのは、奥羽越列藩同盟の一員として新政府軍と戦い、殉難した家老鳥居三十郎以下、十八名の村上藩士の名を刻した追悼の碑。

(同上・村上藩士殉難碑説明副碑)
 以上の碑を右手に見つつ、参道を進むと正面が社務所。この神社の社殿は東向きに建っているようだから、東側からの参道が表参道なんだろう。
 北側の門から入って来たヤカモチは、従って裏参道からの入場ということになり、またも裏口入場になったかと苦笑。
 しかし、突き当たりの社務所の前で右折するとこれは表参道であり、その先に神門があるから、裏口から入っても正面玄関に回ったことになるから、従前のヤカモチ流裏口入場とは少し趣が異なるか(笑)。

(同上・神門)
 神門の前にあった説明碑は、北門の前にあった説明碑と同文でした。

(同上・社殿説明碑)
​​​​​ 神門を入ってスグ左手にあったのがこれ。

(同上・縁むすびの願掛け地蔵か)
  恋人との縁( )、健康との縁( ​緑​
  子宝との縁( ​白​ )、仕事との縁(
  お金との縁( ​黄​ )、勝利との縁(黒)
 以上六つの縁について願掛けをしたいものの色の紐を選び、これを石像の周囲に張りめぐらされている枠にむすびつけて願い事をするという仕掛け。
 紐1本が「百縁(円)」とされている。
 隣には、これは撮影しなかったが、「運だめし輪投げ」というものもありました。
 こういうものが他の神社でも見られるものなのかどうか存じ上げないが、珍しく感じられたので、撮影した次第。
 赤、緑、紫、黄は目立つが、白と黒は目立たない。
 まあ、この願掛けが有効であるかどうかを見極めるためには、願掛け前におみくじを引き、願掛け後に再度おみくじを引き、その両者を比較して、恋愛運や金運や健康運など願掛け後の運気が願掛け前のそれよりも上がっているかどうかで検証できることになるが、そんな無粋なことをする人はいないのでしょうな(笑)。
 ゆめゆめ神を疑うこと勿れ、信じることによってのみ救われるというのも一つの真理ではあります。

(同上・拝殿)
 社殿は日光東照宮と同じ権現造とのこと。
 この神社は、徳川家康の異母弟に当たり、徳川家十七士の一人とされる、村上藩の藩祖・内藤信成、10代藩主・内藤信敦、11代藩主・内藤信思を祀っているとのこと。
 藤基神社を出て、南線道路を駅前へと向かう。途中何処かで昼食の出来る店があればと探しつつ行き、駅前近くにあった蕎麦屋で昼食とする。
 昼食を済ませて村上駅前到着は、13時20分頃であっただろうか。
 乗車予定の新潟行き電車の発車時刻は14時9分だったから、45分以上も早い到着。駅前広場の片隅でゆっくりタバコ休憩であります。
 タバコ休憩しながら、撮った駅前広場の写真がこれ。

(JR羽越本線村上駅前広場)
 その後、ゆっくりとトレンクルを折りたたみ輪行バッグに収納し、発車20分前を目途に改札を通過し、ホームで時間潰しとする。

(村上駅の由来)
 駅ホームにあった「村上駅」の看板に村上の由来を紹介した一文がありました。
 これによると、瀬波村の上手にあったから「村上」という名になったとのこと。

(村上駅ホーム)
 新潟行き電車の発車ホームは改札を入ってスグの1番線ホーム。
 一番奥のホームに停車していた電車が新潟駅とは反対の方向、
​​
写真奥に写っている国道345号の跨線橋の方向 に動き出しました。それを見送っていたら、跨線橋の手前で停車。そこで暫く停車していて、ポイント切り換えが済んだのか、こちらのホームに入って来たのでした。
 何のことはない、この電車が乗車を予定していた14時9分発の電車の車両であったのでした。
 ということで、村上銀輪散歩記事(上中下)全3巻完結であります。
 長らくのお付き合い、ありがとうございました。(完)
<参考> 銀輪万葉・新潟県・長野県篇
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
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最終更新日  2025.06.09 08:50:37
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