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薬剤師をなめてはいけません
第91回薬剤師国家試験/基礎薬学 I
1,3-ブタジエンのC2-C3結合の長さは、エタンの炭素-炭素結合より短い。
1,3-ブタジエンとアクリル酸メチルのDiels-Alder反応の遷移状態において、1,3-ブタジエンはs-シス配座をとる。
シクロヘキセンに次のような反応(a~e)を行った。得られる主生成物が、ラセミ体となるものの組合せはどれか。ただし、立体配座異性体は考えないものとする。
臭素を反応させたときの生成物
m-クロロ過安息香酸を反応させたときの生成物に、さらに酸触媒による加水分解反応を行ったときの生成物
エステルに関する記述の正誤
エステルは一般に、酸又は塩基触媒下で、過剰の第一級アルコールと反応し、エステル交換反応を起こす。
エステルは一般に、第一級アミンと加熱するとアミドヘ変換される。
エステルエノラートは一般に、他のエステルカルボニル基に対して付加-脱離反応を起こし、β-ケトエステルを与える。
環状エステルはラクトンとよばれる
カルボニル基に関する記述の正誤
アルデヒドは酸触媒下で、アルコールと反応し、アセタールを生成する。
塩基による2,4-pentanedioneの3位水素の脱プロトン化は、2-pentanoneの3位水素の脱プロトン化よりも容易である。
次の芳香族化合物に関する記述のうち、正しいものの
アセトアニリドヘの求電子的ニトロ化反応は、メタ位に比べ、オルト位及びパラ位に優先して起こる。
ピリジンは窒素原子の影響により、環の電子密度がベンゼンより減少している。
分子間力に関する記述
無極性分子間に働く分散力は、分子内電子雲のゆらぎにより生じる。
イオン間の静電ポテンシャルエネルギーは、イオン間距離γに反比例する。
医薬品の溶解度に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。ただしその溶解度と温度の関係はファントホッフの式に従うものとする。
一般に化合物の溶解度は、準安定型の方が安定型よりも大きい。
大気中に分散している微小球状液滴に関する記述について、〔 〕の中入れるべき数値と字句の正しい組合せはどれか。
球状液滴の内圧P i と外圧P o との差 ΔP(=P i - P o)は、
ΔP=γ(2/r)
で表せる(γは液体の表面張力、rは液滴の半径)。
大気中に平均半径1.4 μmの微小水滴が分散している。水の表面張力を70 mN/mとして?BPを概算すると、〔 a 〕Paである。微小水滴の水の化学ポテンシャルは、平坦な界面を有する水の化学ポテンシャルと比べると、〔 b 〕。
105 大きい
水溶液中の分解1次速度定数が次式で表される薬物がある。
k = kH〔H+〕= kOH [OH-]
ここで、kHは水素イオンによる触媒定数、kOHは水酸化物イオンによる触媒定数である。
kH = 1.0×102 L/mol・hr、kOH = 1.0×104 L/mol・hr及び水のイオン積kw = 1.0×10-14とすれば、この薬物を最も安定に保存できるpHはどれか。
6.0
放射線に関する記述
α線は、線スペクトルを示す。
β-線の透過性は、α線の透過性よりも大きい。
β+線は放射された後、運動エネルギーを失った状態で電子と結合して消滅し、消滅放射線が放射される。
結晶多形に関連する次の記述の正誤
結晶多形とは、同じ化学構造を持つ物質が異なる結晶構造を取りうる現象である。
粉末X線回折測定法が結晶多形の確認に用いられるのは、結晶中に存在している分子の幾何学的配置の状態が多形間で互いに異なることによる。
赤外吸収スペクトル測定法が結晶多形の確認に用いられるのは、結晶中に存在している分子の原子核間の結合力が多形間で互いに異なることによる。
熱質量測定法(TG)と示差熱分析法(DTA)を併用することで、結晶多形と溶媒和結晶との区別が可能である。
物質の旋光性に関する次の記述の正誤
化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子量がわかっている必要はない。
旋光性は左右円偏光に対する屈折率の差に起因する。
クロマトグラフィーに関する記述,ただし、toは移動相のカラム通過時間、W0.5h はピーク高さの中点におけるピーク幅、Lはカラムの長さ。
カラムの長さが2倍になると、保持時間(tR)は2倍になる。
カラムの長さが2倍になると、理論段数(N)は2倍になる。
電気泳動法によるイオン性物質の移動に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
移動速度は、電場の強さに比例する。
移動速度は、溶媒の粘度に影響される。
薬物の分析を行う際の試料前処理法に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
溶媒抽出で1回の抽出率が悪いときは、複数回行って抽出効率を上げることができる。
固相抽出には、吸着、分配、イオン交換型などの固相が用いられる。
原子吸光光度法に関する記述
試料原子化部を通過した光を、回折格子、干渉フィルターなどを用いて分光する。
常水中からのカドミウムの抽出は、キレート形成後、溶媒抽出により行われる。
ある医薬品(分子量:200)の1.00 mgを水に溶かして正確に50 mLとし、この水溶液につき層長1 cmで波長250 nmにおける吸光度を測定した。このとき得られる吸光度の値は次のどれか。ただし、この医薬品の水溶液の250 nmにおける比吸光度E1%/1cmは125である。
0.250
イムノアッセイに関する記述
標識イムノアッセイは、血中薬物濃度モニタリング(TDM)に利用される。
標識イムノアッセイに用いられる標識物質として、ラジオアイソトープや酵素のほかに蛍光物質も用いられる。
物理的診断法に関する記述
MRI(magnetic resonance imaging)法では、非侵襲的に体内を描画することができる。
X線造影法では、ヨウ素を含む有機化合物を造影剤として用いることがある。
生薬と主要成分に関する次の記述
タンニンという名称は皮なめし作用を有することに由来する。タンニンは、タンパク質と結合する性質を有するものが多く、ゲンノショウコなどの生薬の主要成分である。
サポニンという名称は石ケン様作用を有することに由来する。サポニンは、起泡性や溶血性を有するものが多く、サイコなどの生薬の主要成分である。
次の生薬についての記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
ニンジンとコウジンは、いずれもウコギ科植物のオタネニンジン(Panax ginseng)の根から製造される生薬で、強壮、健胃などの目的に用いられる。
ショウキョウとカンキョウは、いずれもショウガ科植物のショウガ(Zingiber officinale)の根茎から製造される生薬で、修治手法が異なる。
タンパク質中のアミノ酸残基に関する記述
コラーゲン中のプロリンの多くは、水酸化されている。
タンパク質のリン酸化は、チロシン、セリン又はスレオニン残基で起こる。
核酸の構造と性質に関する記述
DNAにはデオキシリボースが、RNAにはリボースが含まれる。
細菌内に存在するプラスミドは、環状構造をしたDNAである。
ビタミンに関する記述
ビタミンA及びビタミンDは、脂溶性ビタミンである。
ビタミンB1(チアミン)は、チアミン二リン酸の形で糖質代謝系酵素の補酵素として作用する。
パントテン酸は補酵素Aの前駆体である。
Ca2+この金属イオンの細胞内濃度は、細胞外よりも低い。このイオンの細胞内濃度変動は、筋収縮やシグナル伝達などに関与する。
Na+この金属イオンの細胞内濃度は、細胞外よりも低い。神経細胞においてこのイオンを選択的に通すチャネルが開くと活動電位が生じる。テトロドトキシンは、このイオンチャネルを阻害する。
K+この金属イオンの細胞内濃度は、細胞外よりも高い。神経細胞においてこのイオンを選択的に通すチャネルが開くと膜電位は過分極する。
酵素と酵素反応に関する記述
基質以外の物質が酵素の活性部位とは別の部位に結合して酵素活性が変化することを、アロステリック効果とよぶ。
競合阻害剤は酵素に可逆的に結合し、基質が活性部位に接近するのを妨げる。
糖質の代謝に関する記述
乳酸、ピルビン酸、グリセロール、アミノ酸などの物質からグルコースが産生される経路を糖新生という。
解糖経路は、グルコースがフルクトース-1,6-ビスリン酸を経てピルビン酸となる過程で、ATPを産生する代謝経路である。
NADPHは、ペントースリン酸経路によるグルコース-6-リン酸の酸化で作られる。
ミトコンドリアの電子伝達系に関する記述
補酵素Q(CoQ)は、電子授受に関与する。
電子の最終的な受容体は、酸素分子である。
神経系の構造と機能に関する記述
延髄には、呼吸中枢など生命維持に必須の自律性反射中枢がある。
脊髄は、中心部に灰白質があり、周辺部に白質がある。
肺胞の構造と機能に関する記述
I型肺胞上皮細胞は、扁平で肺胞の内表面の大部分を覆っている。
II型肺胞上皮細胞は、分泌細胞ともよばれ、界面活性物質(サーファクタント)を分泌する。
肝臓の構造と機能に関する記述
肝臓の基本単位である肝小葉の中央には、中心静脈がある。
肝臓は、栄養素や薬物の代謝を行う。
腎臓の構造と機能に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
ネフロンは、腎小体と尿細管からなる。
腎小体は、糸球体とボーマン嚢から構成されている。
白血球に関する記述の正誤
白血球には、顆粒白血球、リンパ球、単球がある。
顆粒白血球の中では、好中球の数が一番多い。
内分泌系臓器と分泌されるホルモンの対応の正誤
副腎皮質 --------コルチゾール(ヒドロコルチゾン)
精巣 ------------テストステロン
細菌及びウイルスに関する記述の正誤
大腸菌は、グラム陰性菌であり、毒素を産生するものがある。
B型肝炎ウイルスは、ヒトに持続感染する。
細胞周期と細胞死に関する記述
S期進行前にDNA損傷を受けた細胞は、G1期で細胞周期が停止する。
細胞死は、正常な個体発生のために必須の現象である。
真核細胞のRNAに関する記述
tRNA及びrRNAは、それぞれ異なったRNAポリメラーゼで転写される。
mRNAは、最初にヘテロ核RNA(hn RNA)として転写され、スプライシングされて生成される。
多くのmRNAの5' 末端には、キャップとよばれる構造が付加される.
遺伝暗号に関する記述の正誤
1つのアミノ酸は、3つの塩基の並び方によって指定され、この遺伝暗号の単位をコドンという。
AUGはメチオニンのコドンである。
遺伝子工学に関する記述の正誤
ES(胚性幹)細胞は、すべての組織の細胞に分化できる能力を持つ。
特定の塩基配列を認識して切断する制限酵素は、遺伝子組換え技術に頻繁に用いられる。
相同組換えを利用して特定の遺伝子を人工的に欠損させたマウスをノックアウトマウスとよぶ。
ほ乳類での最初の体細胞クローン動物はヒツジで作られた。
情報伝達機構に関する記述
液性(可溶性)因子を介さない細胞間の接触による情報伝達がある。
免疫に関与する細胞は、主にパラクリン(傍分泌)機構により、相互に情報伝達を行っている。
レニン及びアンギオテンシンに関する記述
アンギオテンシンIIは、副腎皮質でアルドステロンの合成・分泌を促進する。
カプトプリルは、アンギオテンシンIからアンギオテンシンIIへの変換を阻害する。
甲状腺ホルモンに関する記述
チログロブリンは、チロキシン(T4)の合成に利用される。
T4は、分子内にヨウ素を含んでいる。
サイトカインに関する記述
Th1(1型ヘルパーT細胞)が分泌するインターロイキン2(IL-2)とインターフェロンγは、主に細胞性免疫反応の増強に重要な役割を果たす。
Th2(2型ヘルパーT細胞)が分泌するインターロイキン10(IL-10)は、細胞性免疫や炎症反応を抑制する。
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