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米TV記者銃殺で銃規制論再燃、被害者父「臆病者の政治家」を非難

カテゴリ： 2015年08月分

米TV記者銃殺で銃規制論再燃、被害者父「臆病者の政治家」を非難

米南部バージニア州モネータでテレビの生中継中に起きた銃撃
により死亡したリポーターのアリソン・パーカーさん（左）と
カメラマンのアダム・ウォードさん（撮影日不明）。
(c)AFP/WDBJ7-TV

【8月28日 AFP】米南部バージニア（Virginia）州でローカルテレビ
局の生中継中に女性リポーターと男性カメラマンが銃撃され死亡すると
いう凶悪事件が発生したことを受けて、同国では改めて銃規制強化を
求める声が強まっている。

しかし、その実現の可能性は低いのが現状だ。
・・・続きはこちらから

私見です。

銃社会のアメリカでは連日銃による死者が出ています。

1年で33,000人が銃の為亡くなり交通事故の年間死亡者と同じ
数になっています。

１日平均90人が亡くなっている事になり、1時間に3.75人と
かなり深刻な数字になります。

それでもアメリカの国民は銃を手放そうとしません。

アメリカには全米ライフル協会という圧力団体が腰を据えて
いて、銃の規制法案が議会に提出されましてもことごとく握り
つぶして来ました。

協会の会員は全米に約400万人いまして会のスローガンは、
「Guns don't kill people; people kill people.（銃が
人を殺すのではない、人が人を殺すのだ）」だそうで、とんでも
ない詭弁です。

TVレポーターとカメラマンが射殺された今回の事件の概要
を少しアメリカ本国のメディアから紹介します。

2015年8月27日15時54分Newsweekの配信です。

米テレビ銃撃事件、容疑者の暴走は黒人教会乱射事件を見て
始まった

逆恨みで生中継中に殺されたパーカーさん（右）とウォードさん

バージニア州ロアノークの地元テレビ局のスタッフが26日、生
放送中に銃で撃たれて死亡しました。

殺されたのはCBS系列の地方局WDBJ7のアリソン・パーカー
記者（24）とカメラマンのアダム・ウォード氏（27）です。

パーカー記者のインタビューに応じていた地元商工会議所の幹部
ビッキー・ガードナー氏も撃たれて負傷しました。

警察はすぐに容疑者をアフリカ系のベスター・フラナガン（41）
と特定します。

襲撃の約５時間後、ナンバープレート認識システムでフラナガン
の運転するレンタカーを追い詰め、止めようとしましたが、フラ
ナガンは逃走しました。

銃で自殺を図り、搬送先の病院で午後１時26分に死亡しました。

フラナガンは以前、ブライス・ウィリアムズと名乗ってWDBJ
局で働いていました。

フラナガンは襲撃の模様を自分で撮影した動画をツイッターと
フェイスブックに投稿し、「アリソンは人種差別的な発言をした」
とツイートしていました。

「アダムは、俺とたった１回仕事をしただけで、（人事部に）俺の
ことをチクった！」とも書き込んでいます。

ツイッターとフェイスブックはフラナガンの動画をすぐに削除しま
したが、すでに何千回も閲覧された後でした。

動画には、拳銃を手にしてTVクルーに近づく男が映っていました。

青いチェックのシャツを着た男はインタビュー中のパーカー記者を1.5
メートル程の至近距離から撃ちました。

自滅的な行動で追い詰められた容疑者

その後画面は暗くなり、何発かの銃声が響きます。

ツイッター上の動画は、投稿後10分程で削除され、その後にフェイス
ブック上の動画も消されました。

カメラを回すウォードの姿は動画に映っていましたが、彼が撃たれた
場面は入っていませんでした。

フラナガンは犯行の２時間後に23ページにわたる「くどくどしい」
声明文をABCニュースにファックス送信しています。

同局が警察に提出したこの声明文で、フラナガンは今年６月にチャー
ルストンの黒人教会で白人のディラン・ルーフが銃を乱射し、黒人
９人を死亡させた事件を受けて、自分の怒りは「限界を超えた」と
述べています。

「ディラン・ルーフをどう思うかって？　おまえら！　おまえらお望
みの人種戦争！　こっちも望むところだ、白人め！」

チャールストンの黒人教会で銃を乱射したディラン・ルーフ
Jason Miczek-REUTERS

WDBJのジェフ・マークス社長は同局の正午の番組で、フラナ
ガンは「一緒に仕事をしにくい」人物だったと語りました。

「絶えず何か気に入らないことを見つけては、人に食ってかかる。
切れて手が付けられないことが度々あって解雇した。本人はそれを
不満に思い、居座り続けるので、警察を呼んで出て行かせた」

フラナガンは2001年に別の勤務先で差別を受けたという理由で
訴訟を起こしましたが、和解で決着しています。

今回の襲撃の動機は不明です。

警察は記者会見で、動機については調査中と断り、こう推測しま
した。

「容疑者は自滅的な行為でどんどん追い詰められ、生活が破綻した
ようだ」

バージニア州知事テリー・マコーリフは声明でこう述べました。

「家族や友人、愛する者を傷つける人間から銃を遠ざけなければ
ならない」

流石のアメリカでも、今は銃を購入する場合にはIDが必用です。

犯罪歴のある人は、銃の購入が出来ない規制がありますが、実際は
2億5000万丁から3億丁の銃が出回っていて誰もが持っていると
言って良いでしょう。

銃を販売している業者も全米に14万件あります。

規制はかなり難しいのではないでしょうか。

ヒゲでした。

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