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飛鳥京香/SF小説工房(山田企画事務所)
腐敗惑星● (20)から
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://w3.poporo.ne.jp/~manga/pages/
腐敗惑星(20)
機械城は16面体の意識がフェイドアウトしていたが、自己防御システムは可動している。自己防御システムは、急速に接近して来る球体を熱感度センサーで危険物と認知した。球体機械内部には、生物体の存在が確認できる。即時、この球体に対して、各部位ごとに、認知センサーがデータ分析を行い、総合判断する。
攻撃。
飛来する10個の球体は、迎撃するミサイルを感知し、迎撃する。搭乗者のアドレナリンが球体に感応し、白熱化する。この搭乗機がファイアーボールである。
「歓迎の花火を挙げてくれるぜ」
個々人の感覚は増幅されて、搭乗者に見える機械城はまるでチャコレートケーキに見える。非常にくずれやすそうなケーキだった。音は光りになって感知できた。
とぎすまされたファイアーボールは、そのケーキを切り刻むナイフだ。ナイフの刃は搭乗者の頭脳と体力だった。
「各自、攻撃」
「我々の目的はあくまでも、禁断の実だぞ、それを忘れるな」
「OK、ボス、各個撃破」
「ハリホー」
ファイアーボールは、生体維持装置の限界までゲージが上がっている。能力限界オーバー。コンピュータの機械ボイスが叫ぶ。
視覚装置がフェイドアウトした。モニターが砂の嵐となる。機械城が機械砂を一斉に吹き上げる。生命体である機械砂は、ファイアーボールの外装の機械因子の隙間をとうりぬける。
コックピット内に微粒子が侵入してくる。「いかん、全員ファイアーボールから脱出しろ」トポールが叫んでいた。第1種装甲のまま、各兵士はファイアボールからプッシュアップした。2人、脱出できなかった。機械砂に包まれたファイアーボールは搭乗者ごと吹き飛ぶ。
「背面降下、キャノンボール」
装甲服の背後から、ロケット噴射機が作動し、機械城の壁面に8人が着地する。
「ミラー、奴らはどこにいると考える」
「恐らく最上階でしょう。が、トポール大佐、問題なのは、機械城のそれぞれの空間は常に移動しているのです」
「つまり、機械城という大きな海の中を航行している船が各空間だというのだな」トポールたちはチャクラの意識層からトリニティが見聞きしている映像を割り出していた。
彼らのいる機械城の表面から、今度は液体が吹き出す。
「いかん、機械油だ」
装甲服に粘りつく。
「こいつは」
装甲服に火の手があがる。機械城の表面が燃えあがった。熱が装甲服の中でも急激に上がってくる。
「チャクラの言っていた侵入口はどこだ」
「どうやら、ここです」
ミラーが3次元モニターで地図を示した。「よし、電磁砲を使え」
侵入口には防御ロボットが待っていた。
「なかなか、退屈をさせてくれんな、ミラー」「そのようですな、楽しませてくれますね、トポール大佐」ミラーもにやりと笑う。
機械城の最上階に独立装甲騎兵がなだれこんできた。が、動くものはない。
「てこずったな。おやおや、戦いは終わっているのか」トポールが言う。
「ミラー、この中で、どれが、トリニティだ。トリニティなら、禁断の実の事がわかるだろう」
寂寥王は16面体との戦いで、相打ちとなり、トリニティの姿に戻っていた。トリニティはぼうぜんとしている。ミラーはこの有り様には目もむけず、トリニティを発見する。
「彼女だ」ミラーが発見する。
今度は誰。モウ、あたし、ふらふらだわ。
「お嬢さん、その禁断の実を渡してもらおうか」装甲服のミラーが言った。
「いやだわ、なぜあなたに渡さねばならないの。これはあたしの命なのよ」
「御不満かもしれないが、このモニターを見れば気もかわるだろううさ」
装甲服のミラーは3次元モニターをトリニティの前に見せた。
「まさか、チャクラを」ミラーは、ヘルメットの下でほくそんでいた。
「そうだ。我々の仲間が、君の親ともいえるチャクラを占領している。君が我々の提案にしたがわない場合は、チャクラを爆破する」あたしの一番大切で安全な場所を返して。
「いやよ、なぜなぜそんなことをするの。それになぜ禁断の実を」
「我々は《禁断の実》が過去宇宙のデータバンクであると聞いている。それを持って帰り、分析したいのだ」トポールが言った
「分析ですって、そんな事して何になるというの」
「この世界の始まりを知り、過去がなぜ滅びたかを知りたいのだ」
「これが、禁断の実か」トポールは地面に投げ出されたリンゴに目を止めた。トリニティの視線をおったのだ。
「やめて、それにさわらないで。危険よ」
そばで見ていたミラーの頭で、何かが危険信号を出している。そうだ。巫女の言葉だ「危ない、大佐、それは危険だ」
「ミラー、君、私に宝を触らせないつもりか」 突然、その禁断の実が、トポールの手のうえで液体化する。
「これは、何だ」
それはトポールの首筋の情報端子から、トポールの脳のなかに滑り込む。
「グワッ」トポールは未来の姿を見た。世界の過去未来、世界のすべてがトポールの脳に流れ込む。オーバーヒートだった。眼球が飛び出し、頭が破裂する。ヘルメットの内部が血で真っ赤になる。つづいて、トポールの宇宙服が内圧のすごさのあまり爆発する。肉片から、コロコロと再び凝固したリンゴが転がる。
「だから言ったでしょう。危険だって」
「禁断の実は生きている」装甲兵の一人が恐怖におののきながら、叫ぶ。
「くそ、どういう、魔法をつかった」ミラーが怒りに任せ、トリニティの体を荒々しくつかむ。そして、リンゴに手をのばす。が、一瞬早く、リンゴはトリニティの体に流れ込む。「教えてやろう」トリニティの姿が急に寂寥王に変化した。
「うわっこいつは…」ミラーの頭が装甲服ごと突き破られていた。
「ミラーとやら、死の一瞬、見たであろう。過去宇宙のすべてをな。私が創造者だ。そしてまた古代世界の破壊者である」寂寥王の姿をしたトリニティは、ミラーの首をつかみ上げ死の恐怖を宿したミラーの眼に言った。
残った装甲兵が寂寥王にむかつていく。が寂寥王はころがっている16面体のヤリを自分であやつる。装甲服ごと串刺しだ。死んだものから腐敗が急に始まる。どろりと装甲服の中から腐敗した死体の肉が流れ出る。
「ぐわっ、大佐も、ミラーもやられた」チャクラを占領していた独立装甲兵団の1人がモニターを見て叫んだ。
「くそっ、チャクラを破壊しろ」
「やめてくれ、ワシを破壊しても何の役にもたたないぞ」
装甲兵は、電磁砲をぶっぱなそうとする。 もう一人が止める。そして言った。
「待て、作戦は失敗だ。我々だけでも脱出しょう。すぐ、フライトデッキのラム中尉に連絡だ」
「ラム中尉、今回の作戦は失敗の模様。機械城とは連絡が途絶えました」
「禁断の実はあったのか」ラム中尉は冷たく言い放つ。大事なのは禁断の実だった。
「ありました、がトポール大佐はそれに食われました」
「何、食われただと、お前たち、大丈夫か」「本当です。ミラーもやられました。恐らく、攻撃隊の全員が死亡したと考えられます」
しばらく言葉が途切れた。中尉は考えている。「君たちで、そこを確保し、禁断の実を手に入れる可能性は」
「ゼロです。唯一の利点は、チャクラをまだ我々が押さえている点です」
「早晩、ここを攻撃に来るでしょう」
「よし、そこを確保しろ、私はラフラタを連れて降下する」ラムはあくまでも強気だった。「中尉、この作戦はもう中止したほうが」
「いや、考えてみろ。まだ、我々には切り札がある。チャクラから情報を聞き出せ」
突然、ラム中尉からの通信が途絶えた。
「おい、大丈夫か」
「しかたがない、宇宙船はフライトデッキに残ったままだ」
「すくなくともラム中尉が降りてくるのを待とう。それから判断しょう」
「というと」
「中尉が説得に応じない場合、中尉を殺して、我々だけでも脱出しょう」
「早く、この気持ちの悪い惑星から脱出しょう」
「まて、お前たち、逃げ出す方法はあるのじゃ」チャクラが横から口をだした。
「そうだ。チャクラから情報をきこう」
「それはじゃな……」
チャクラの地下壁面を突きやぶる何物かがあった。側にいた装甲兵がなぎ倒される。
「助けにきたよ、チャクラ、恩を売ってあげるわ」ゴーストトレインだった。チャクラの機械壁を突き抜け、おかげで、傷だらけだった。
「どうやら、昔のように、合体すべき時かもしれんのを」チャクラが言った。
「チヤクラ、あなたの中枢を早く集めるんだよ」
「なぜじゃ」
「きまってるでしょう。あなたを連れてここから逃げるのよ」
「逃げるじゃと。敵に後ろをみせるのか」
「いきがるんじゃないよ。年寄りの冷や水さ。こやつらは電磁砲をもっているからね。早くしないと、あなたの水羊宮も破壊されてしまうよ。こやつらは、あなたの脳がこの水羊宮だと知っているわ。早く早く、水脳子を収斂して。流動脳粒子を凝縮するのよ」
「それなら、ゴーストトレイン、装甲兵から電磁砲を奪うのじゃ」
「なぜなの」
「お前の体では、機械城に行けまいて、この電磁砲を利用するのじゃ」
SF小説■腐敗惑星■
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