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『紙の月』 角田光代を読みました。何人かの登場人物が入れ替わり立ち代り変わる構成なので読んでいる最中に何度もこの人はどんなエピソードの人だったかと振り返りました。主人公は、梅澤梨花で彼女の中で何かが違うと狂っていったのは最初は些細なことからでした。だんなさんとの仲がなぜかしっくりいかない不安を解消するためにも働きに出始め、そこで子供が欲しいと思っても、それが伝わらない、子作りしようと誘ったらはしたないという風な目で見られる。公太と出会ったのはそんな頃でした。人に触れてもらうのがうれしかった。多分そんな理由からどんどん公太との時間を作り出し、だんなさんが海外出張を機にエスカレートしていきます。銀行のお金を横領し、スイートルームに泊まったりマンションを買ったり車を買い与えたり、普通ではなくなっていく梨花はもう自分では止められないところまできていました。その間のエピソードは、対照的に節約に励む主婦、または梨花まではいかなくても見得で買い物をしまくる女性が出てきたり、ちょっと感覚がずれている女性達が登場します。読んでいて、デパートの店員の前で見栄を張ってしまい買い物をするシーンなどとても心情がリアルだんだん読んでて辛いと思ってしまう場面もありました。本当に普通を生きるって難しい。情報がありふれていて理性を持って生きていくのが大変な世の中だなと思い、自分への戒めにもなった本でした。
2013年03月17日
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『かなたの子』 角田光代を読みました。文学界 オール読物で連載している短編が収録された本でした。どれも、子供が出てくる話で不思議でや少し怖い印象のある話ばかりが集まっている本でした。著書のインタビューがありました著者いわく、日本の闇の一部分を書いていたんですね。確かに、読んでいて短編なのでもう少し読みたいと思うところで次のストーリーに移ってしまい、しかも暗いので読んでいて楽しい本ではなかったのですが、日本昔話のような感覚で懐かしい雰囲気はありました。明るい本ではないですが、著者の新しい部分の見れる本だと思います。
2012年05月19日
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『ツリーハウス』 角田光代を読みました。親子三代にわたる物語です。祖母ヤエ、祖父泰造が何かあるかもと若い頃に満州へ向かった所から家族の話がスタートします。二人は戦争の中、命からがら逃げるように日本に帰ってきて、中華料理屋さんを始めます。その後二人に、子どもができて慎之輔が話の主になりつつ、兄弟の話があり慎之輔からみた両親の姿があったりと続いていきます。そして、慎之輔も結婚をして子どもができ、3代目として良嗣が話を引き継いでいきます。ストーリーは三代続く話が、かわるがわる出てくるのですが、どの時代の話だろうとは思わずに読みやすいです。この本の中でヤエと泰造が、満州でお世話になったかもしれない人を無条件で受け入れるところや、家族に対しての接し方など、ヤエと泰造以外の本の人物が思うのと同じようにどうしてこんな風なのかなと思いながら読んでいました。答えは最後まで明確には分からなかったのですが本の中でヤエと泰造が言っている言葉が心に残りました。ヤエがいった言葉「後悔はしないけど、悪かったと思うことはある」「あの人も私もね、逃げて逃げて生き延びたろう。逃げるってことしか、時代に抗う方法を知らなかったんだよ。もちろんそんな頭はない。何か考えがあってのころじゃない、ただ馬鹿だから逃げたってだけだ。だけどさ、そんなだったから、子どもたちに、あんたの親たちにね、逃げること意外教えられなかった。あの子たちは、逃げてばっかり。私たちは、抗うために逃げた。生きるために逃げたんだ。でも今はそんな時代じゃない。逃げるってのは、オイソレと受け入れられることになった。それしかできないような大人になっちまった。だからあんたたちも、逃げるしかできない。それは申し訳ないと思うよ。それしか教えられること、なかったんだからね。」泰造が言った言葉「そこにいるのがしんどいと思ったら逃げろ。逃げるのは悪いことじゃない。逃げたことを自分がわかっていれば、そう悪いことじゃない。戦うばっかりがえらいんじゃない」わかりやすい答えや、正解のあるような本ではないところが心に残るとても読み応えのある本です。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年05月11日
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『ひそやかな花園』 角田光代を読みました。夏の間だけ別荘で遊んでいた子供たちは、毎年そのイベントを楽しみにしていました。しかし、あることがきっかけでその集まりがなくなってしまい大人になってからその頃の集まりは何だったのか?とそれぞれが疑問を持ち、会おうとするところから話が始まっていきます。どんな、人たちの集まりだったのだろうと先が気になりどんどん読み進めました。そして徐々にその集まりは、夫が不妊の原因を持ち、奥さんが人工授精で子供を産んでいるという共通点の集まりだったことがわかります。そのことを大人になってから知り動揺する人の気持ちや、成長過程で知り、なんか人生が投げやりになった人の気持ち、また親がどう考えてそういう決断をしたか、そういった病院の側からの意見、いろんな立場でいろんな意見の言葉が描かれていてとても読み応えのある本でした。最近、こういった子供を持つことについての問題がある部分にスポットが当たる小説を読む機会が多いなあと感じます。戸籍や、不妊についての問題はいろいろなところが絡んで複雑な問題だとは思いますが同じ女性として、子供を持ちたいと考えている人には優しい制度や仕組みになって行って欲しいと思います。野田聖子さんがご出産とのニュースも50歳で出産とは、これから子育ても大変だろうと思いますが、すごいパワーだなあと思います。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年01月08日
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角田さんといえば、女性のドロドロっとした表現のうまい作家さんだとは思っていましたがこれもまさにそう!すごく面白かったです。テーマは、子供のお受験とママ友との付き合い方。自分は、まだ子供もいないので、想像でしかないけれども壮絶なイメージそのままの内容の本でした。今からどうなるのか怖いママ友との付き合い方についても考えさせられました。本の中では、友人を作りづらい人が友達が出来て最初はうまくいっているのですがだんだんうまくいかなくなると、友人を縛ろうとしたり、依存したりまた、明るい友人はそういう人を疎ましく思ったりちょっと生活レベルの違う子はたかりだしたり、怖い女の内面がこれでもかというくらい描かれていて、この人たち最後はどうなるのかと思いどんどん話に引き込まれていきました。友人を選ぶときに素敵な人と友人になりたいと思うけれどもその関係が無理ではおかしいし、かといって全く自分と話があわなそうな人とも友達になりたくない。そして、子供も絡んでくるとなると本当に難しそうな世界だと思いました。あーママになるのって大変そう。ちょうど、仕事で毎日遅くてつらいつらいと思っていたけれども仕事のほうが本の中のママ友や子供との人間関係に頭悩ませるくらいなら楽なんだろうかなんて思ってしまいました。自分が子供を持ったときにまた1から友人を作るのは子供が学校行くのと同じになるんだな~と思って読んでいて子供を持つって本当に大変だなと感じました。
2009年11月07日
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『三月の招待状』 角田光代を読みました。社会人になって随分たつのに大学時代の同級生の仲間がずっと気になり続けているそして、その仲間たちにどう思われるかを何かあるごとについ考えてしまう人たちの話でした。なんだかちょっとわかりますが。ずっとつるんでいる仲間にどう思われるかということをすぐ考えてしまう人たちや考えてないけれども、依存しているというか友人がそこだけの人たちが結婚をしたり、離婚をしたり不倫をしたり、今更自分探しをしたりといった内容でした。これは痛いなあという登場人物麻美は、他者に認められたり他者評価でしか自分を測れなくなってしまうのも悲しいと思いながら読んでいました。大人になって、家庭を持つとそれぞれ、友人との関わり方が変わっていって本当に十人十色というか、夫婦それぞれだと思います。実際自分も友人と会って、話を聞いて元気が出たり、逆に自分を振り返ったりいろいろあるけれども、そこでの評価を基準にしてしまったときは本当に人として哀しいなとこの本をよんで感じました。
2009年06月15日
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『何も持たず存在するということ』 角田光代を読みました。何も予備情報を持たずに読み始めたら、角田さんのエッセイでした。小説と思っていたので軽くがっかり…しかし、パラパラーと読み進めていくことに。いろいろな雑誌に投稿していたエッセイがまとまった本でした。角田さんが、小学生の頃から作家になりたいと思っていたことや、早稲田の文学科に入るのは難しいといわれながらも入学しそこで恩師に出会ったことや、親を亡くしたときのことや日常生活のことが251もあるエッセイの中から少しづつ書かれています。そして、関係ないけど今本読んだので、久しぶりに角田さんで検索してみたらなんと結婚していたことが判明!しかも作家の人伊藤たかみさんでした。結婚についてもエッセイに書かれていたのでちょっとびっくりでした。そして、作家っていろいろ難しそうなのに意外に作家同士で結婚するんだなと感じました。逆にそれだからいいのか??藤田宣永さんと小池真理子さん佐藤友哉さんと、島本理生さんもそうですよね。と本の感想と離れましたが軽くよめるエッセイでした。
2009年03月21日
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『ロック母』 角田光代を読みました。短編が7つとあとがきが入っていた本でした。 前から順番に1992年からの古い作品が入っていて、最新が2007年だったのですごく年代が掛かって収録されていた本でした。そしてどれもが明るくない話ばかりでした。『ゆうべの神様』は、両親がいつも喧嘩をする変わった親を持ってしまった少女がぐれて最後に自宅を放火する話でした。 『緑の梟の糞』は、バンコクで日本人が旅行の最中に出会った日本人と外国だからか強く同族意識をもつ話。 『爆竹夜』は、上海に旅に出た人が中国人から言葉が話せない事を馬鹿にされヤケになっている話。 『カノジョ』は、離婚した男性の部屋に住んでいる、新しい彼女が前の奥さんの影や気配を部屋で感じる話。 『ロック母』は、望まれていない妊娠をしてしまった娘が嫌で出て行った島に帰ると母がいきなりニルヴァーナを大音量で聞く切れた母になっていた話。 『父のボール』は、不幸は家の上にある坂の上からやってくると幼い頃に子供に洗脳した親が最後まで子供に憎まれる話。 『イリの結婚式』は、ちょっとしたすれ違いが大きくなって結婚できなかったカップルの話。 全て、暗い話でやるせない感情の残る話ばかりでした。仕事に疲れているときはおすすめできません。
2008年10月27日
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『福袋』 角田光代を読みました。文藝に出していた短編集がまとまった本でした。8つの短編が入っています。いきなり駅の売店の売り子が頼まれて預かってしまった箱。何が入っているのかわからないため悪いほう悪いほうへと考えてしまう「箱おばさん」ついつい物を拾ってしまう癖のある人がゴミ捨て場で拾ったものはビデオ。しかも結婚披露宴の様子の入ったきっと離婚したであろう人のビデオ「イギーポップを聴いていますか」離婚した直後の二人がいきなり駅のホームで子供のおもりを頼まれる「白っていうより銀」会社の怪しげな先輩と飲みに行くことになって過去のストーカー話をきく「フシギちゃん」死んでしまった母親の遺言をみるために集まった兄弟の話「母の遺言」だんなが浮気をして離婚。その元旦那の同窓会に出ることにした「カリソメ」彼女を同棲を始めようとした瞬間に犬に日常のリズムを壊されてしまった「犬」迷惑をかける兄をもった妹の話「福袋」どれも、日常のなかの暗い部分や明るくない話でしたがそれがかえってリアルな内容でした。しかし、とっても暗い内容なのにどこか可笑しいかんじのする本で、角田さんの本ならではなのか味なのかなと思いました。
2008年08月19日
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『ドラママチ』 角田光代を読みました。8つの何かを待つ人がテーマになった本でした。コドモマチヤルキマチワタシマチツウカマチゴールマチドラママチワカレマチショウカマチです。タイトルにもなっているドラママチは、付き合い始めた当初は今よりずっとかっこよくてやせていた彼がどんどん太って変わっていってしまいさらに、同棲をしてしているため結婚に行くタイミングまでなーなーになっている彼女がドラマチックな展開が起こって彼じゃない人?または今の状況から抜けることを待っているお話だったのですが、最終的に、ドラマというのは平坦な毎日の積み重ねでしかないということに気がつき二人でやっていこうと思うお話でした。どのお話も待っている話なのでちょっと前半がくらくてそのまま終る話と最後に前向きに行く話と二種類ありましたがタイトルになっている章は普通がドラマになっていくという話で佳かったなと思いました。
2008年05月18日
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『人生ベストテン』 角田光代を読みました。6編の短編集でどれも現実にありそうでなさそうな話がリアルに描かれている内容でした。心に残ったのは、2章の「観光旅行」で女性が見ず知らずの女性の話を聞いているうちに自分のことも話をしたら自分は「混乱」しているということに気がついた話や、タイトルにもなっている「人生ベストテン」ではなんと同窓会で以前好きだった同級生だと思って羽目を外した行動をとったら別人でしかも鍋を売られるという詐欺にあったという話。(それが人生の出来事ベストテンのなかで一位になってしまった)「貸し出しデート」ではいけてないホストが自分をいけてると思っているかなりうざいキャラが登場してきたりなんだか、非日常だけどリアルな話で面白い本でした。
2008年05月05日
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『予定日はジミー・ペイジ』 角田光代を読みました。妊娠をしたい、子供が欲しい、妊娠できて嬉しいと手放しに喜べないそして、喜べないどころか困っていて、実は全然嬉しくない女性が主人公のお話でした。だんなさんは凄く嬉しがっていてそんな風に思えない自分は問題があるのかな?とかすごく恐怖な夢を見てしまったり妊娠してからお産をするまでの女性の気持ちが細やかに描かれている本でした。私はまだ妊娠の経験がないので実際の経験と照らし合わせたりもできないので物語としても面白く読めたし、気持ちが参考になったりまた、お話の中で夫婦が途中で交換日記を始めているところなんかはとてもほほえましい風景だなと思って読んでいました。最終的にはその不安がっていた女性も子供を産むことを楽しみになりそして、10ヶ月間お腹の中に子供がいるということは一人じゃなかったんだなとしみじみ思いだし、出産したら子供も一人の人間なので、一人になってしまうんだあと思ってなんだか出産したいような出産しないでずっとお腹の中に入れていたいような複雑な気持ちも描かれていました。題名は、まさにこの本の中の産まれてくる子の予定日がジミーペイジの日だったということで子供が産まれてくるまでの女性の気持ちがすごく繊細に描かれていて面白い本でした。
2007年11月10日
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『八日目の蝉』 角田光代を読みました。お話の内容は、かつて不倫関係にあった恋人の子供をさらい逃亡する人物の物語でその後はそのさらわれた子供の物語でした。さらった人が隠れて暮らすシーンではかつてのオウム真理教のようなところを想像させる場所なども出てきます。この物語は、人さらいを警察が追うというサスペンス風ではなくなぜそういう行為をしてしまったのかまた、その行為をしてしまうとこんな風にしか生きられない(逃亡生活)という話が書いてありました。さらわれた子も、大人になるまで「なぜ自分だけが」とさらった人を恨むことによって心のバランスを取っていたのですが、自分も子供を持ったことをきっかけに今までのことを振り返りさらわれている間、自分は大事にされていたということを思い出したり、ずっと家族や人から逃げていた生活からちゃんと向き合おうと変わっていくところで終わる話でした。逃亡生活や、子供がいなくなったと思ったところに帰ってきてうまくやっていけない本当の親の姿などとても繊細に描かれていて読み応えがありました。
2007年09月27日
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『薄闇シルエット』 角田光代を読みました。女流作家ならではの細かい心理描写が繊細に描かれていてとてもおもしろく考えさせられるようなお話でした。古着屋の経営をしているハナさん(結構いい年)が主人公で結婚しないのも物事に前進する姿勢に変わっていくのも望んでいるわけではないのですが、周りが変わっていくのを見て自分は…という風に気持ちの変化が起こる物語でした。女性や周りが結婚について思っていることや、結婚しているということが結婚していない人より(たとえ本人が望んでその状態でも)も上的な考えなど巷にあふれている物事の考え方みたいなものがとてもリアルに描かれていてとても女性なら「あーーわかる!!わかる」と思える本でした。女性にはとっても面白くてお勧めの本です。
2007年05月17日
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『Prsents』 小説:角田光代絵:松尾たいこ読みました。今まで生きている中でもらったプレゼントというテーマで話が進んでいきます。名前、初キス、鍋セットうに煎餅、合鍵、ヴェール記憶、絵、料理…テーマに沿って、プレゼントしてもらったものとの話が描かれています。せつない話。身の回りにある、派手だったり、豪華じゃないけれども大事にしたいことなど。心がほっとするような話が詰まっている本です。本の間に描かれている、挿絵の松尾たいこさんの話も本文の内容と合っていてとても素敵です。この本ひとつで、内容も本自体もかわいい雑貨としても楽しめる本だと思いました。
2007年03月05日
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対岸の彼女を読みました。 賞を取ったときに一度読もうと思って手にしたのですが、ちょうどそのころWEBの勉強で忙しすぎて本を読む暇が無かったため、再挑戦になります。 内容は、子供のころに抱える悩みの中でもとても難しい友達とうまくやっていけないというところや、いじめる、いじめられるの繰り返しの少女時代のことに対してとても敏感な少女たちが大人になった話でした。 この本の中で、かつて自分もいじめられて傷ついた少女が大人になって言うセリフにそうだよなととても深く実感しました。 なかなか自分の子供が、おしゃぶりをやめなくて困っているという女性に対して、彼女は「20歳で指しゃぶっている男なんていないよ」というのでした。 はあそうだよなと。 その後その彼女が、「今は子供がデパートやビルに行くとうんこおしっこというのがとまらない」 といっていましたが、これも20歳になってうんこおしっこ言っているおとこはいないということになる。 といっていました。 この本はまさにそういうことなのかなと。 子供のころに感じたことはすごく印象としては残るかもしれないけれども、それはずっと続くわけではないということ。 大人になるって時間がたつってそういうことなのかなと。 最後に引っ込み思案だったもう一人の女性も少し積極的な人に代わります。 とても思春期のあやうい状態が描かれている本だったと思いました。
2006年03月24日
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