鈴鹿観戦記~とにかく色んな観戦日記~

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フィギア全日本選手権女子シングル決勝'05


その感想を書いてみたいと思います。
まず最初に感じたのはいわゆるタイムテーブルの詳しいものが
手軽に確認することが出来ないって事でした。常連さんの勝手が分かっている
人たちには問題ないのですが、鈴スペのような初心者には
かなり不親切に思います。レース観戦ではきちんと分かりやすく
タイムテーブルが掲示されているので特にそのギャップは感じました。




そんなこんなで訳も分からず朝一番に代々木体育館に到着し
とにかくパンフレットを購入。ちなみにこのパンフレットも午前中に完売!
主催者側も想定外だったのではないでしょうか?
準備も整ったところで早速席に着いたのですが東アリーナ前から4列目
はさすがにすごかったですわ。着氷の音、エッジで氷が削れる音
ジャンプを成功させたときの選手の小さな笑顔、それに演技中の
選手の表情の変化など間近で見れたし何よりこの席に向かって選手が
ジャンプをチャレンジする緊張感を味わえて、やはり現地で体験することの
すばらしさを改めて感じました。

丁度僕たちが席に着いたときに最終グループの選手たちが練習をしている
時でした。結局一日中現地に居たのですが、この練習を含め
オリンピック代表候補のすべりを3回も見れたのはラッキーだったかな。
この練習の時感じたのは村主さんがジャンプのタイミングが掴めてないのか
あまり成功していなかった事と美姫ちゃんが集中力に欠いている?
ってことでした。それと真央ちゃんは別格でしたね。すごく楽しそうって
感じを受けました。
いずれにしても選手たちの緊迫感はすさまじいものがあったように思います。

そしていよいよ選手たちの演技が始まるのですがTVには登場しない
選手たちの演技は申し訳ないのですが初体験の僕たちにとって
最終グループの選手たちの演技をより際立たせるための基準となりました。
ひとつひとつの技の美しさジャンプのすばらしさはTVでトップの
選手だけ見ているときよりも実感出来たと思います。
丁度、浅田舞ちゃんくらいからがらりと演技内容が変わったって感じかな。
舞ちゃんはその長い手足を生かした優雅さを武器にすばらしい演技
だったと思います。このあたりからの10人はそれぞれに自分の
特徴を生かした演技で何よりほとんどミスらしいミスをせず全員が
滑りきったのは本当にすばらしいですね。それだけにほんの小さなミスが
命取りになる厳しい世界なんです。



最終グループの一番手は荒川選手でした。
個人的に荒川選手には行って欲しいと思ってたので注目してたんですが
彼女の芸術的な演技には痺れました。結果的には3位だったんですが
芸術点ではトップだったと思います。
小さなミスがあり得点が伸び悩んだこともあってこの後の選手の演技に
よってはどうなるか分からないドキドキがありましたね。



その次が真央ちゃんだったんですが、これはもう圧巻ですね。
15歳の少女にここまで魅了されるとは思っても見ませんでした。
若さを武器に他を寄せ付けない技術、何よりすべるのが楽しくて
仕方が無いって感じが伝わってきて、見るものすべてをやさしい
そして楽しい気持ちにさせてくれる演技だったように思います。
ジャンプの高さスピードは他の選手を寄せ付けない凄みを感じたのは
言うまでもありません。なぜこの選手がオリンピックに出れないのか・・・
この時点で荒川選手を抜き堂々のトップに立つあたりはさすがに
世界チャンピオンです。



次に恩田選手なのですが、こちらは「はじける」って言葉が似合うって
感じですね。すばらしい演技だったのですがイマイチ得点が伸びませんでした。
なんとなく採点方法が良く分からないなって思った瞬間です。

そして村主選手の演技が始まりました。この大会のハイライトとなった
この演技。鈴スペの心を鷲掴みしていきました(笑)
その繊細で儚げな表現。何より朝の練習で感じた不安もあったせいでしょうか
ひとつひとつの演技をこなして行くうちにドンドン引き込まれていく
自分がそこにありました。そして演技が終わる頃には自然と
スタンディングしてました。観客を引き込む演技が彼女の真骨頂だとすれば
今期最高の演技がそこにあったような気がします。あのときの会場の
雰囲気はTVでは決して味わえない最高の瞬間でしたね。この瞬間だけでも
今日来た価値があったと思います。まさに僕達の日本代表として
誰も文句の出ない内容。ベテランの心技体がすべて結集した本当に
すばらしい内容でした。
しかし24歳でベテランと言われる世界も厳しいものですね・・・

そして中野選手、安藤選手と続いていくのですが正直この二人には
あまり印象に残っていないって感じです。無難にこなしたのかなって。
特に安藤選手は連戦の疲れや自分の演技への迷いみたいなものを
感じました。このままオリンピックに行かせていいものなのかな?
彼女は何か変わる必要があるように思います。

結果として
1位:村主選手
2位:浅田選手
3位:荒川選手
となりました。





フィギア初体験だったのですがTVでは何年も見続けて
きたので分かってはいたつもりだったけど
この大会の持つ意味も手伝って、本当にすばらしい体験ができたと
思います。この結果を受けて僕達の代表が決まるわけなんですが
それは次のメダリストオンアイス(エキシビジョン)で発表ということで
しばしお預け。







本大会が終わり18:00に始まるメダリストオンアイスに向けしばし
腹ごしらえ。原宿で晩御飯なんて素敵じゃないですか?
田舎モン丸出しですけど・・・

18:00になり会場に向かったんですが今度は2階の端っこの席
でした。まずリンクを見て驚いたのがなんとリンク内に
ハイプイスが置いてるではないですか?
って事は目の前で選手が滑っていくわけでですよ。
こんな席があるとは知りませんでした。結局入場がスムーズに
行われずスタートは19:00からでいよいよオリンピック代表の
発表です。

男子:高橋選手

女子:村主選手 安藤選手 荒川選手

次々と発表され会場は大きく盛り上がりました。
ちなみに女子代表この3人以外だったらこのエキシビジョンは
どうなってたんだろう?だってロッテが協賛で3人のCMが
バンバン流れてたしパンフレットにもこの3人が
安藤選手の代表入りは今の彼女の演技を見る限りもっと
ふさわしい人がいると思います。あるアンケートでも安藤選手の
代表入りを疑問視する声が80%くらいに達していたみたいですが
トリノまでの2ヶ月弱で生まれ変わってくれることを期待したいですね。

僕達が座った席はなんだか関係者の席だったみたいで
ふらふらしているとジャージ姿の真央ちゃんやミキティーが
身近に歩いていて先ほどまであんなに緊張感のある世界で
滑っていた選手がこんなに身近に歩いているなんて
ちょっとびっくりな体験でした。しかしその姿を見ていると
10代の女の子そのもので先ほどまで勝負の世界に生きていたその人とは
別物の普通の女の子たちそんな感じがしました。

ショーの構成は3部に分かれていて一部は将来有望な若手たちの
競演から始まりました。このプログラムのおいしいところは
男子・女子両方の選手が見れることだったのですが
やはり織田選手の演技が一番感じるものがありました。
彼にしてみれば出たくない、そんな思いが強かったかも知れないけれど
この場に出てすばらしい演技を見せてくれたような気がします。
彼の演技を見るうちに自然と拍手が大きくなりました。
彼の涙が演技を超えたところで感動を伝えていきました。

(採点する立場の人間がシステムを完全に把握できていなかったとは
お粗末にもほどがありますよね。フィギィアのイメージを壊しかねない
今回の事件は猛反省してもらいたいとともに、今の人気に胡坐をかかず
もっと観客をよべる様な努力をスケート連盟は行って欲しい。



2部はドリカムのミニコンサートでした。
CM曲を最初に3曲の演奏でしたが、鈴スペにとっては始めての
ドリカムだったので吉田さんの歌声には驚きと感動がありました。

そしてアレクセイヤグディンの演技があったのですが
これを見て思ったのは日本男子選手たちの線の細さかなあ・・・
すべてにおいて早く・高く・大きな彼の演技を見ると
少し日本男子と世界の差の大きさを感じました。顔はジャニーズ系が
多いみたいですが(笑)

最後に僕達の代表の演技がありました。
やはりここでも村主選手と荒川選手の表現力がすばらしかったですね。
多少ミスしてもご愛嬌って感じでしたが、あんなに難しいことを
本番で決めてしまうすごさを改めて感じました。







こんな感じでショーは終わっていきました。
いやあほんまに長い一日フィギア漬けの一日でしたが楽しかったし
色んなことを感じる一日でした。


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