夜叉神天.com

夜叉神天.com

諏訪太鼓の装飾音

諏訪太鼓の装飾音
諏訪太鼓における、太鼓以外の装飾音の紹介をします。
篠笛
一般に横笛と言います。
能の能管や、雅楽の龍笛・高麗笛、神楽笛など多種多様の笛の中で、一番身近な笛だと思います。

法螺貝
山伏が修行のときの合図として使った法具で、遠くまで鳴り響くことから合戦の合図としても使われた。
日本最大の巻貝で、サンゴ礁の大敵であるオニヒトデを食する貝。捕獲が制限されています。

銅鑼(ドラ)
法螺貝に同じく、合戦の合図として使われたこともあるらしいです。
仏教の法具や、お茶席の合図としても使われ、「ポーン」という響きが特徴。
諏訪太鼓では「ジャジャ~ン」というお決まりの音のする銅鑼を使います。

チャッパ
小型のシンバルをイメージしていただいたら大体あっています。
諏訪太鼓では四枚のチャッパを板につけ、別の二枚で叩く(後日画像をUPします)

すり鉦
その名のとおりバチですったり叩いたりして鳴らす鉦。
桑名の石取祭りでは大きな鉦(スルというのを嫌うらしい)を打ち鳴らす。
曲の変わり目などの合図や、リズムをととのえるために使う。

瓢箪(ひょうたん)
ヘチマなどの仲間らしい。
くびれた胴が特徴で、種をかき出して干して水を入れたり、お酒を入れたりする。
楽器としては、小豆を入れてマラカスのように使う。

鉄筒(てつづつ・てっかん)
てっとうとも言う。三部分あって、真ん中は響かない筒・左は高い音の音・右は低い音の筒でできています。
鉦に同じくリズムをとる楽器。

鳴子
ヨサコイブームで公に現れた楽器。もともと全国的に分布していた楽器で、民謡の踊りに使っていたらしく、ヨサコイで使われるようになって人気が出てきた。

拍子木
「火の用心!」で有名。火の用心ではカシ(樫の木)材を使用しますが、十五センチほどの黒檀の拍子木を使う。
「カンカン」よしは、「キャンキャン」といった甲高い音がします。
すり鉦に同じく、リズムをととのえるために使う。

番外編

合図にもなり、囃し立てるのに一番効果的なのは「声だし」です。
腹から声を出さないと曲を切ったりできないので恥ずかしがっていてはいけません。

撥(バチ)
バチを拍子木のように打つことで音が出てリズムを取ると共に、各々のパフォーマンスになったりします。

ふち打ち
太鼓のふち(歌口ともいう)をバチで打ちます。
同じくリズムを取る役目もあり、曲によっては雷の「ゴロゴロ」というくすぶったような音を表現したりする。

竹バチ
桶胴太鼓のみに使うバチで、「ベン・ベン」といった音が出ます。
太鼓店でも売っていますが高いので、竹刀などを再利用して作っています。

装飾音楽曲対応表
飛竜三段返し
篠笛・銅鑼・ふち打ち・竹バチ・鉄筒(※1)

勇駒
篠笛・ふち打ち・鉄筒(※1)・バチ(※2)

大天竜
銅鑼・(法螺貝)・ふち打ち・竹バチ

練り込み囃子
篠笛・ふち打ち

道中囃子
篠笛・ふち打ち・すり鉦(※3)・(バチ)・竹バチ

神楽太鼓
篠笛・ふち打ち・(バチ)・瓢箪(踊り)・鳴子・(竹バチ)

豊年虫追い太鼓
ふち打ち

鈴鹿雷神
法螺貝・銅鑼・ふち打ち・バチ・瓢箪・(竹バチ)


※1 飛竜三段返しでは、前奏の掛け合いで使用するので特別扱いです。
   勇駒は鉄筒のリズムで曲に入るため特別扱いです。
※2 翔では、間奏で入れ替わるときにバチを打ちながら移動します。
※3 道中囃子はすり鉦のリードで曲に入るため特別扱いです。

ざっと表にしてみました。
すり鉦・チャッパ・拍子木・鉄筒を表に入れなかったのは、どれも必ず曲の中に入っているためで、カッコのなかの楽器はチームによって違うため、カッコにしてあります。
神楽太鼓は岡谷版など、前奏の種類が多いため竹バチを使ったり使わなかったりします。



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: