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2011.04.07
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カテゴリ: 歴史箱
もう一つの解釈としては、山幸彦と海幸彦を単純に大和族の王(族長)であるニニギの息子たちとすることもできます。兄の海幸彦は統一王朝容認派(和平派)であったのに対して、弟の山幸彦は反対派(武闘派)で、大和族内で意見が真二つに割れたのではないでしょうか。

武闘派の山幸彦は、大和族の王位継承者である兄の軟弱な姿勢が許せなかった。兄が行動しないのなら俺がやってやる、とばかりに大和族の軍備の増強に乗り出します。海を渡って、大陸からより強力な武器を入手したのでしょう。兄に対して、大和族の王の座をかけて、戦いを挑んだように思うんですね。

その結果、海幸彦は弟の山幸彦に敗れ、王位継承権を山幸彦に譲り渡したのだとも解釈できます。一方、山幸彦を助けた海人族の王は、娘を山幸彦に差し出すことにより、大和族との結びつきを強くし、将来できるのであろう大和王朝に重臣として食い込むことができたわけです。

大和族の王となった山幸彦の打倒ニギハヤヒ(統一王朝)の方針は、その子供たちに引き継がれます。その子供たちの中に神武がいたわけですね。神武は記紀神話に書かれているように、ニギハヤヒの部隊であるナガスネ彦の軍を大和の地で破り、「初代天皇」となりました。

おそらく記紀編纂者としても、大和族にとって都合の悪い歴史を消すためにもっとも苦労したのは、アマテラスとスサノオ、ニギハヤヒとニニギの関係だったのではないかと思うんですね。そこですり替えの物語を作った。それが記紀神話であるわけです。

そのすり替えや取り換えは、アマテラス神話や天孫降臨あたりから、多くなります。

たとえば、スサノオをアマテラスの弟にしてしまったせいで、イザナギとイザナミまでせっかく5代続けて男女神のペアによって子供が生まれていたのに、アマテラスは再び単独で子供を産んだことにしてしまっているんですね。スサノオとの誓約(うけい)の際に生まれた子がオシホミミであるとだけ記されていますが、どう考えても不自然です。アマテラスとスサノオが、誓約によって結婚し、子供が生まれたとするほうが、はるかに説得力があるんですね。

オシホミミの代には再び男女ペアで子供を産むようになりますが、ここでは正統な王位(皇位)継承者がすり替わるんですね。記紀神話では、オシホミミの子供として天火明命(アメノホアカリノミコト)とニニギが生まれたことになっています。アメノホアカリは、万幡豊秋津師姫とオシホミミの間に生まれた第一子と古事記に書かれています。すると、本当の王位継承権は兄とみられるホアカリにあるはずですが、唐突に弟のニニギが天孫降臨して高千穂に宮殿を建ててしまいます。記紀神話では、なぜ長兄のアメノホアカリではなくニニギが天孫降臨したのか、その説明ができずにいます。これもおかしな話です。オシホミミの次に「天孫降臨」の資格があるのは、長男のアメノホアカリのはずです。記紀神話の編纂者にとっては、アメノホアカリが物語上の邪魔ものであったことが推察されるわけです。

この記紀神話に出てくるアメノホアカリこそ、ニギハヤヒのことではないかとされているんですね。しかものちにわかるのですが、ニニギよりも前に天孫降臨している節があります。そのことがわかるのが、記紀神話の神武東征のときで、神武とナガスネ彦が大和の地で戦っているときにニギハヤヒも実は天孫降臨しており、天孫の証をもっていたと、半ば驚きをもって書かれているからです。もちろん記紀神話では最初に天孫降臨したのはニニギで、ニギハヤヒはそれを追って後から天孫降臨したとこじつけています。だったら兄を差し置いて弟が先に天孫降臨した理由は何なのだと、つい突っ込みたくなってしまうんですね。かりにニギハヤヒの天孫降臨がニニギの後だったとしても、そのぐらいのこと神武は、自分の祖父のニニギから聞いているだろ、何を驚いているのだ、と思ってしまいます。






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最終更新日  2011.04.07 23:32:16
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