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2011.04.24
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カテゴリ: 歴史箱
こうして再び「さく裂」したアメノウズメの美人局作戦により、日本にいた古代イスラエル人の大多数は大和族側に付くことになったわけです。こうなれば大和族に怖いものはありませんね。猿田彦には、協力してくれた「ご褒美」としてアメノウズメがあてがわれたような気がするんですね。なぜなら記紀神話では、アメノウズメが猿田彦を故郷の五十鈴川まで送って行ったとあるからです。これって、完全な古代のデートコースですよね(笑)。神話・伝説ではただ、アメノウズメが猿田彦の猿を取った猿女君の祖となり、その子孫は猿女の君として宮中の鎮魂祭などの神楽舞に奉仕することになったのだとされています。ベリーダンスと神楽舞――何か因縁を感じますね(笑)。

神宝や行法を強奪し、決戦の準備が整った大和族ですが、実はまだまだ解決しなければならない事柄がたくさんあったことが、記紀神話からうかがうことができます。一つは「誰の子」問題です。ニニギが妻のコノハナサクヤヒメが産もうとしている子のことを「自分の子ではなく、国津神の子に違いない」と疑った話ですね。以前ご紹介した解釈では、第一回目の和議のときに、出雲族の姫が大和族のニニギに嫁ぐことが決まったが、その和睦の内容にニニギが不満を持っていたことの表れが「誰の子」問題の背景にあるのではないかとの説をご紹介しました。でも、それだけではない歴史的事実が、この神話に含まれているように思うんですね。

実は神話と言うのは、二つ以上の歴史的事実が掛け合わさってできている可能性があるので、一つの神話から二つ以上の史実を探し出すことができるようにもなっているんですね。短歌で言う掛詞のような二重、三重の構造になっているわけです。

まず、最初にあった「誰の子」問題としては、統一王朝初代天皇に選ばれたニギハヤヒが誰の子かという問題がありました。スサノオの連れ子なのか、アマテラスとの間に生まれた子なのかという問題です。おそらく、ニギハヤヒはスサノオの連れ子であったと思うんですね。だからニニギは思うわけです。スサノオとアマテラスが結婚しても、スサノオの連れ子のニギハヤヒが初代天皇になってしまっては、それは国津神(出雲族)の子ではないか、と。

第二の「誰の子」問題としては、ニニギの妻になった出雲族の姫がすぐに妊娠したが、それが自分の子ではないと疑ったケースも考えられます。仮にニニギと結婚する前にすでに子供ができていたとしたら、自分の子供までもが出雲族の子となり、大和族が出雲族に完全に乗っ取られてしまいますものね。これは大問題だったにちがいありません。

第三の「誰の子」問題としては、これも推測ですが、大和族が統一王朝から取り返した巫女(アマテラス)が大和族の血を引くとみられるオシホミミの子であるのか、という問題があったと思うんですね。これを説明するには、当時の王朝の権力構造について説明しなければなりません。簡単に言うと、統一王がいて、その下に政治王、軍事王、祭司王がいたのではないかと思うんですね。それぞれの王朝は、4人で一単位みたいな形になっていたような気がするんです。根拠は何かというと、テレビ東京で現在放映している韓国の古代史ドラマ「朱蒙」を見ているからなのですが(笑)、そのドラマには軍事、政治、巫女という担当者3人と、神器を持った王が出てきますね。これが古代国家の基本形であったと、私は考えます。

統一王朝の王が出雲族のニギハヤヒなら、政治王は大和族の血が流れているオシホミミだったのでしょう。軍事王はおそらくニギハヤヒの息子など出雲族系から出たのかなと思われます。その代わり、祭司王はオシホミミの娘とか、大和族の血が流れている巫女が選ばれたと思うんですね。ところが統一王朝から巫女を奪い返して顔を見たところ、どうもオシホミミの娘であるのかどうか、疑わしかった。ではどうしたものか、という問題があったのかもしれませんね。

何しろDNA鑑定のなかった時代ですから、疑心暗鬼になるのも無理はなかったですね。いずれにしても、記紀神話に出てくるコノハナサクヤ姫の火中出産の話には、出雲族の子であるか大和族の子であるかという重大な問題があったことを示しているわけです。
(続く)





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最終更新日  2011.04.24 23:59:52
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