天の王朝

天の王朝

PR

プロフィール

白山菊理姫

白山菊理姫

フリーページ

ハーバード経済日誌


ハーバード経済日誌(2)


ハーバード経済日誌(3)


ハーバード経済日誌(4)


ハーバード経済日誌(5)


ハーバード経済日誌(6)


古代飛騨王朝を探して


海外でのダイビングあれjこれ


海外でのダイビングあれこれ2


海外でのダイビングあれこれ3


驚異のガラパゴス(1)


驚異のガラパゴス(2)


驚異のガラパゴス(3)


歴史箱


山口博教授の講演録


古典SFの世界


富山サイエンス・フィクションの世界


ETとの交信は可能か


不思議な世界


不思議な世界2


不思議な世界3


不思議な世界4


不思議な世界5


不思議な世界6


不思議な世界7


不思議な世界8


フォト・ギャラリー


雑感


誰がケネディを殺したか


誰がケネディを殺したか2


誰がケネディを殺したか3


誰がケネディを殺したか4


カストロが愛した女スパイ1


カストロが愛した女スパイ2


カストロが愛した女スパイ3


カストロが愛した女スパイ4


カストロが愛した女スパイ5


カストロが愛した女スパイ6


カストロが愛した女スパイ7


カストロが愛した女スパイ8


カストロが愛した女スパイ9


カストロが愛した女スパイ10


カストロが愛した女スパイ11


出雲族と大和族の話(パート1)


出雲族と大和族の話(パート2)


サイド自由欄

設定されていません。
2015.12.20
XML
カテゴリ: 歴史散歩
縄文の紋様の話はまだ続きますが、ここで一息休憩を入れて、飛騨や諏訪地方のアシナヅチ、テナヅチの話をしましょう。

ずっと前に紹介したことがありますが、岐阜県高山市にはヤマタノオロチ神話で有名なアシナヅチとテナヅチをモデルにした像が宮川に架かる鍛冶橋の欄干に立っています。

こちらがテナヅチをモデルにして手長。

IMGP2159-11.jpg

で、こちらがアシナヅチをモデルにした足長です。

IMGP2158-1_20131024154903d97.jpg

何でも嘉永元年(1848年)に当時の名工が高山祭屋台のひとつ「恵比須台」にアシナヅチを足長、テナヅチを手長として彫刻したのが、由来だとか。
でも、なぜテナヅチ、アシナヅチを彫刻の題材にしたんでしょうか。
というのも、神話を読んでもわかるように、アシナヅチとテナヅチは出雲の船取山の麓にある鳥髪にいた老夫婦でしたよね。
そしてその8番目の末娘であるクシナダヒメを、オロチを退治する代わりに妻としてスサノオが娶ったわけです。
出雲の鳥髪のそばの祭りであれば、足長、手長を取り上げるのは当然ですが、高山の祭ではなにか変ですよね。


つまりアシナヅチとテナヅチは、当初考えられていた出雲よりずいぶんと東に移って祀られているんですね。

なぜ移って来たか。
もうだいたい想像できますよね。
そう、タケミナカタと一緒に逃れてきたと見るのが理に適っています。

スサノオは越の王オロチを退治して、おそらく玉(ヒスイ)と剣(草薙の剣)の越王の神器を手に入れます。
そして山の神であるオオヤマツミの子孫であるクシナダヒメと政略結婚することで、もう一つの神器である「櫛」を手に入れたわけですね。で、クシナダヒメとスサノオの間に生まれた正統な王位継承者が末子のスセリビメでした。そのスセリビメと結婚したのが、大国主ことオオナムヂ。

で、記紀神話では、スセリビメとオオナムヂの間に生まれた子供は巧妙に隠されています。わざと二人の間には子供がいなかったことにしているんです。
なぜ子供が隠されたことがわかるかと言うと、出雲の国譲り神話では事実上、事代主とタテミナカタが正統な後継者として描かれているからです。
正統な継承者であれば、それはスセリビメの子であること以外に考えられません。
だって、そうでしょ。大国主が正統な王位継承者であれば、タキリビメとの間に生まれたアヂスキタカヒコネが正統な王位継承者となるはずですが、国譲り神話ではひと言も言及がありません。彼はスセリビメの子ではなかったから、正統な継承者ではないことを記紀編纂者は当然知っていました。

だから、日向族の武将であるタケミカヅチが事代主とタテミナカタに国を譲れと迫ったことは当然だったわけです。

だけど正統な後継者が出雲国にはいなかったことにするために、あるいは曖昧にするために、記紀編纂者が彼らがスセリビメの子であることをわざと隠したというのが真相ではないでしょうか。つまりカムヤタテヒメはスセリビメのことで、タテミナカタの母とされるヌナカワヒメも、タテミナカタが東に逃げたことで、越の国の王女の名前がふさわしいと考えた記紀編纂者がスセリビメと名前をすり替えただけであると考えることができるんですね。

こうして日向族に惨敗した出雲族の正統な王位継承者であるタテミナカタは、アシナヅチ、テナヅチとともに越・飛騨の彼方の諏訪に封じ込まれたのではないでしょうか。いつか諏訪市にある手長神社、足長神社にも参拝しようと思っています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015.12.20 15:14:40
コメントを書く
[歴史散歩] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

立山の百姓@ 尖山について はじめまして。 尖山の近くで農園を営ん…
simo@ Re:新刊『UFOと交信すればすべてが覚醒する』の解説(03/21) こんにちは。初めまして。 昨年妻が海で撮…
たぬき@ Re:ニニギの兄に祭り上げられたホアカリの正体(03/12) ホアカリ。 徐福が秦の始皇帝の使節を隠れ…
たぬき@ Re:サノノミコト(神武天皇)になぜ神が付いたのか(07/29) ジンム。と読まずに 大和言葉風味、古代語…

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: