令060531
藝大21 創造の杜2024 「作曲家ペーテル・エトヴェシュ」 Péter Eötvös | Sirens' Song for orchestra (2020) | Speaking Drums - four poems for percussion solo and orchestra (2012/2013) | Focus - concerto for saxophone and orchestra (2021) | The Gliding of the Eagle in the Skies for orchestra (2011, rev. 2012/2016)
@ 東京藝術大学奏楽堂(大学構内)
令060515
富士フイルムグループ創立90周年記念コレクション展 フジフイルム・フォトコレクションⅡ 世界の20世紀写真「人を撮る」 Exhibition to Commemorate 90 Years of Fujifilm Group FUJIFILM PHOTO COLLECTION II Capturing the Human Experience: World Photography in the 20th Century
@ フジフイルム スクエア
令060515
Michael Kenna: 50 Years & Japan
@ Gallery Art Unlimited
令060503
大岩オスカール展 乱流時代の油ダコ Oscar Oiwa Exhibition: Oil Octopus in the era of turbulent currents
@ 渋谷ヒカリエ8階 8/Court + 8/Cube 1~3、4階 ヒカリエデッキ
(ヒカリエの建物壁面へのライブペインティングあり。ぼくが4階に行ったときペインティングはもう終わっていたが、サングラス姿の作家がおられた)
令060502
Ho Tzu Nyen: A for Agent ホー・ツーニェン:エージェントのA | 翻訳できないわたしの言葉 Where My Words Belong | サエボーグ: I Was Made For Loving You/津田道子: Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる | MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020 Eye to Eye―見ること
@ 東京都現代美術館
令060501
Makoto Honda Solo Exhibition 緑の狸 Green Raccoon Dog | Hiro Sugiyama: "Sculpture"
@ Lurf Museum
令060501
マイケル・ケンナ写真展 JAPAN / A Love Story 100 Photographs by Michael Kenna
@ 代官山ヒルサイドフォーラム
令060501
青山 夢 Yume Aoyama 見えない怪獣 Invisible Kaiju
@ Art Front Gallery
令060401
富田菜摘展「古き良きものたち」「密やかな棘」
@ Galerie Tokyo Humanite
令060330
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? 国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ Does the Future Sleep Here?: Revisiting the museum's response to contemporary art after 65 years
@ 国立西洋美術館
令060330
第47回 从展
@ 東京都美術館 1階 第4展示室
令060322
斎藤りえ 2020~2024 (ムンクのような銅版画)
@ Galerie Tokyo Humanite bis
令060206
レイ ホラチェック「乱気流の痕跡」 Ray Horacek: Traces of Turbulence
@ Galerie Paris
(銅版画2017年作 "Breakdown of the Body III" を \22,000 で購入。祖父母世代がチェコから渡米、1980年マサチューセッツ生まれ、在日韓国人と結婚)
令060517
The Happiest Man on Earth: The Beautiful Life of an Auschwitz Survivor (Pan Macmillan Australia 2020) Eddie Jaku 著
(1920年 ライプツィヒに生まれた Abraham Salomon Jakubowicz の凄絶な一代記。図らずも happiness から最も遠い路を文字通り心身傷だらけで歩んだ Jaku を支えた、稀有なできごとと人のつながり。Hitler をあえて hate せぬが決して forgive しない Jaku にとって、しあわせであることこそが最大の revenge だ。)
令060428
Nine Stories (Little, Brown and Company, New York 1991 - copyright renewed) J. D. Salinger 著
(1948~1953年に The New Yorker 誌と Harper's Manazine に掲載の短篇9篇。いちように初めのうちは何がおもしろいのかさっぱりわからない文の流れで、これがもと光文社勤務の友人のすすめがなければ早々に読み進めるのを断念していたろう。読みやすいのは、在米日系 Yoshoto 夫妻との不思議な数ヶ月 De Daumier-Smith's Blue Period. そして圧巻は、サリンジャーの分身かと思われる10歳の天才少年 Theodore McArdle が Bob Nicholson 相手に輪廻転生を論じる佳篇 Teddy だ。その Teddy が引用してみせる俳句が2篇あり "Nothing in the voice of the cicada intimates how soon it will die," 蟬鳴くやいのちのゆくえ知らせざる;"Along this road goes no one, this autumn eve," この径を行くひとなくて秋の宵。以上2句は拙訳。)
令060427
音と脳 あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚 (紀伊國屋書店、令和6年刊) Nina Kraus 著
(原著Of Sound Mind: How Our Brain Constructs a Meaningful Sonic World. 植物が地下配管の水音に反応してそちらに根を曲げるというのが衝撃的。人間の耳に聞こえる最小音から最大音までの空気圧の差は、気圧差にして10兆倍。だからデシベルは、動かされた空気量を対数変換してあらわす。|聞き取れない音声も、意味の知識を得ると聞き取れる。知識は聴覚に大きく影響。|脳に「文字を読む」中枢はない。だから聴覚領域を視覚脳が補助しつつ、読む。|音楽すれば、脳に顕著なしるし。音楽するとは、楽器演奏ないし歌唱。)
令060404
Never Let Me Go (Vintage International, New York 2006) Kazuo Ishiguro 著
(2005年作品。1990年代おわりの英国、世間のご都合に翻弄されるはげしくも繊細な若い人々の心情のひだ。人間のぎりぎりの尊厳とは何か、何が人権を構成し何が人権を奪いうるのか、劇的に問いかけてくる小説だ。)
令060328
大日本 技術立国日本の恩人が描いた明治日本の実像 (実業之日本社、平成11年刊) Henry Dyer 著、平野勇夫 訳
(原著は1904年刊Dai Nippon: The Britain of the East. 日本と日本人に向けられた温かい眼差しと幅広い視点。日本の技術導入史の本かと思っていたが、国民性や歴史、経済そして政治の動きに広く目配りし、第三者からの視点も多くの引用で盛り込み、十全の書となっている。≪日本が欧米から一目置かれるようになったのは藝術や学問の進歩のせいだと、20年ほど前には日本人も本気で考えていたが、現実の体験がそんな思い込みを雲散霧消させた。今日では、戦争に勝つだけの国力を備えたゆえだと悟っている。≫≪日本人が西洋文明を取り入れようと懸命なのは、自分たちの国が劣等国として蔑まれるのは我慢ならないという国の面目を意識してのことである。≫≪もしも将来、日本の外交政策がヨーロッパ諸国との衝突を招くことがあるとすれば、そのときの戦争の真の原因は(たとえ見かけはどのようなことであれ)、清国の支配をめぐる対立であるに違いあるまい。≫ この和訳本はとうに絶版だが、英文原著はペーパーバックで容易に手に入る。)
令060226
資本主義の中心で、資本主義を変える (ニューズピックス、令和5年刊) 清水大吾 著
(良識の王道。著者は伊方町1975年生まれ。GSを6月に退社して9月に本書が出ているから、それはもう一気呵成の執筆だ。新時代の愛国者の書でもある。締めの章で Return on Earth(地球利益率):「どれだけの地球資源を使って利益を上げているのか」という概念を提示しているのに、しびれた。ここまでパラダイムが変われば、将来のあるべき姿から逆算して、いまやるべきことを是々非々で判断していくという非連続的な変化が求められると。わたしが嫌いな西郷隆盛だが、こんな言葉を残しているそうで、これにも心を動かされた:≪命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。此の仕末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業を成し得られぬ也。≫ GS ではシニアになるほど the first penguin であれというプレッシャーにさらされるという。みごとな文化。著者の言うように、企業が何を評価するかが、企業文化を形成するうえで決定的に重要なのだから。そして企業文化こそは、経営戦略の上位概念だ。)