270609
女 ―その摩訶不思議な生きもの― (6/2~14) @ FEI Art Museum Yokohama (神奈川区鶴屋町三丁目)
(19人展。初めて足をのばしてみたら、立派な展示スペースだった。横田美晴さん「星月夜」が猛烈に欲しくなった。横田作品でここまで惹かれたのは初めて。昭和31年生まれ、多摩美日本画卒の中堀慎治さんの人物デッサン2点、みごと。池田香央里さんの女性ポートレート3点もよいが、ぼくには哀感が強すぎる。小林美佐子さんの版画もよいが、人物の顔面を長い髪で隠し不完全燃焼。)
270609 没後30年
鴨居玲展 踊り候え Rey Camoy Retrospective: On the 30th Anniversary of his Death (5/30~7/20) @ 東京ステーションギャラリー (丸の内一丁目)
(美術展で最大級の感動をいただいた。「静止した刻」2点のうちとくに安井賞受賞作のほうは、骰子を振る男と対面者の表情が1世紀に1度の顔をしている。昭和48年作品「おっかさん」も左の赤鼻男がいい。大作「1982年 私」で、自らのモチーフ人物たちに囲まれて呆ける鴨居自身。ここまで自我を見つめ続ける矜持。ドローイングも秀作ぞろい。一流の演劇を見たあとの充実があった。)
270606
Ki Yoon Ko: Stimmung (5/15~6/21) @ Hiromart Gallery Tokyo (関口一丁目)
(DM画像の、インディアン女性を抱きかかえる男に樹木の光と影が揺れる作品を購入 (ducent dudek kvar mil + i)
。韓国生まれで7歳で米国に移住、現在はハンブルクを拠点に活動する。)
270606 創形美術学校 パリ国際藝術会館 第26回シテ・デザール派遣者 前澤妙子展 (6/1~20) @ 創形美術学校内
Galleria Punto (西池袋三丁目)
(Shonandai MY で2作買ったことのある作家。盛り上げ線描きができるチューブ画材にフランスで出会い、七宝焼のような色面をつくる。紆余曲折を経て創形美術学校では版画をやっていた。多摩美 院修了。)
270604
ウエダハジメ END展 ~アニメ<物語>シリーズのエンディングの世界~ (5/29~6/7) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT 5 (大京町)
(Tim Burton を感じた。才気にみちた藝術アニメを J-POP に乗せた。アニメ映像の映写も、壁面投影あり、ミニ液晶画面あり、工夫がある。)
270604
上滝 玲子 個展 (6/2~7) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT 4 (大京町)
(磯巾着と珊瑚の海底世界に沈潜する。水ガラスや樹脂も利用して遠近感を補強したアクリル画。平成2年生まれ、東京藝大 院在籍。)
270604
Sante 銀座かわうそ画廊 二宮真理子企画
(6/2~14) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT 1 (大京町)
(ハイレベルな8人展。柳田補さんや長谷治郎さんの人物写実もいいが、川邊りえさんの情念こもりまくりの少女人形の絵「こんぷれっくす」を購入 (kvardek mil + i)
。コレクション展出展も念頭に、もう1枚買おうかとよほど迷った。)
270604
蟹江 杏 (かにえ・あんず)
『 The Story 蟹江杏新作展』 (6/3~28) @ 東京国際フォーラム
フォーラム・アート・ショップ内ギャラリー (丸の内三丁目)
(今回は版画のみならずアクリル画も展示。版画作品の「味」を出すために、蟹江さんはわざと画中にインク汚れを残す手法をとっているのだが、これが過剰。見る側に、わざとらしさを感じさせてはいけない。その頃合いを学んでほしい。)
270512
Su Blackwell: Dwelling すみか (4/29~6/14) @ ポーラミュージアムアネックス (銀座一丁目)
(広げた古書をステージとして、家屋や樹木の形を頁から切り起こしていく。頁を丹念に切り彫って波濤も再現する。闇に置き LED で照らす展示手法もよい。昭和50年、英国生まれ、Royal College of Art テキスタイル科卒。)