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夜中の授乳について・添え乳のやり方
~夜中の授乳について・添え乳のやり方~
母乳は生ものなので作られてから時間が経つと乳質が悪くなり味も落ち、乳管が詰まりやすくなるなどのトラブルの元になります。
また授乳間隔が開きすぎると母乳はそれほど必要性を感じなくなり分泌量を減らしたり生理が早く再開しやすくなるというデメリットも出てきます。
そのためできれば夜中も1~2度起きて母乳を飲ませることは乳質低下やおっぱいトラブルを防ぐための自然のリズムだということになります。
でも2~3ヶ月頃より寝る前に飲ませると一旦朝まで続けて寝てくれるようになる赤ちゃんも出てきますから、その場合はできるだけ授乳間隔を開けない工夫をする努力をして下さい。
■赤ちゃんが朝まで続けて寝るようになった場合■
溜まり乳タイプの人、又はおっぱいトラブルが起きやすい人はなるべく夜間も3~4時間以上授乳間隔を開けないようにしましょう。
おっぱいが痛くてママが起きてしまう場合は、そのつど赤ちゃんに授乳するようにしましょう。
その時は赤ちゃんを起こす必要はありません。
添え乳かそーっと赤ちゃんを抱っこして赤ちゃんの口におっぱいを含ませてやると、反射的におっぱいを吸ってくれると思います。
また差し乳タイプで多少授乳間隔が開いても平気、という人でも乳質を落とさないために、上であげた授乳間隔が開いてしまうことで起こるデメリットを避けるためにもなるべく授乳間隔を開けない工夫をされてみて下さい。
その場合、できれば赤ちゃんを早めに寝かせ、ママが寝る前に最後にもう一度授乳するようにします。(授乳方法は上と同じ)
そしてママが夜中にトイレに起きることがあればその時も同じように授乳します。
朝もママが起きたら、まだ赤ちゃんが寝ていたとしても、とりあえず一度飲んでもらうようにしましょう。
赤ちゃんが起きないから、一緒に朝まで寝てしまった!そしておっぱいがパンパンに張っている、という場合は古くなったおっぱいを軽く搾ってから授乳されるといいと思います。
■一旦朝まで寝るようになった赤ちゃんが5ヶ月頃より再び夜中に起きるようになった■
一旦朝まで寝るようになった赤ちゃんが、4~6ヶ月頃から再び夜中に起きるようになった。
でもおっぱいを吸わせるとまたすぐ寝てくれる。
これは意外と多い事例です。
再び夜中に起きるようになったのは決して母乳が足りないから等の理由でではなく、赤ちゃんの睡眠リズムの変化から起こってくるものです。
人間は4~6ヵ月頃より、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すようになり、深い睡眠と浅い睡眠を繰り返すようになります。
その浅い睡眠の時に、少し敏感なタイプの赤ちゃんは目を覚ますようになってしまうのだそうです。
もちろん個人差がありますから、その時期になっても夜中に1度も起きない赤ちゃんもいれば、1~2回起きる赤ちゃんもいるし1時間ごとに起きてしまうような赤ちゃんもいたりします。
上で述べたように授乳の間隔が開きすぎると母乳はあまり必要でないと感じるため分泌量が減ってしまう傾向にありますし、乳管に詰まりが出来たり、乳質を低下させしこりや乳腺炎というおっぱいトラブルの原因になることがありますから、夜中に起きておっぱいを飲むことはそういうことを防ぐために自然のリズム、自然の摂理であると理解していただくと一番いいかも知れません。
赤ちゃんが夜中に目を覚ましたら、抱っこでも良し、添え乳でもいいですから、おっぱいを吸わせてあげて欲しいと思います。
おっぱいを吸えば安心して眠ってくれるようであれば、それは「夜泣き」とは言いません。
中にはも月齢が上がって来ると自然に夜中起きなくなる子も出てきますが全員がそうなる訳ではなく個人差がありますし、母乳育児をしている人の半分くらいは断乳・卒乳まで夜中の授乳が続く場合も多いと思います。
ママは「いつになったら夜中の授乳がなくなるの~」とか「一度で良いから朝まで続けて寝てみたい!」と思うことが多いと思いますが、1~2年の短い授乳期間だけのことだと思って美味しく良質のおっぱいを出し続けるためにちょっと頑張って夜中の授乳に付き合ってあげて欲しいと思います。
夜中の授乳が辛い場合は是非、添い寝・添え乳をオススメします。(添え乳のやり方はこのページの下で紹介しています)
また冬場、服やパジャマをまくり上げての授乳が寒い時は授乳用インナーや、腹巻というアイテムがありますよ。
詳しくは
授乳が楽になる秘密のアイテム
のページを参考にして下さい。
■夜中の授乳は虫歯になる?・夜中の授乳は癖になる?■
寝かし付けの授乳や夜中の添え乳については賛否両論あり、癖になると添え乳でしか寝なくなるとか、夜中の授乳が癖になるという思われる方もいらっしゃると思います。
でもママにとってその方法が楽で、赤ちゃんにとってもおっぱいを飲みながら寝ることが一番安心して眠りにつけるというならば、全く問題はないと思います。
確かに寝かしつけ&添え乳は癖になるかも知れません。
でも今やめたところでママは他の方法で寝かしつけなければならなくなるので、そっちの方が大変ではありませんか?
どうせいつかやめるなら今は楽なそれらの方法で寝かせておいて、やめる時期はおっぱいを卒業する断乳や卒乳の時、かそれらを意識し出した時、で充分だと考えます。
私の経験では寝かし付けの授乳は本気でやめる気になれば3日ほどでやめられるものですし、赤ちゃんが究極に眠い時やママ以外の人が寝かし付けをしてくれる場合は案外おっぱいなしで寝たりするものです。
どうしてもママが寝かしつける時は赤ちゃんも「おっぱいをもらえる人」だと分かるのでついつい甘えてしまうのだと思います。
添え乳や添い寝は赤ちゃん時代だけのものなので今は思う存分甘えさせてあげていいのではないかと思います。
それから良く心配される虫歯の問題ですが、母乳やミルクの糖分だけでは虫歯の原因になるということはありませんから、安心して下さい。
ただし離乳食・間食・飲み物等で糖分の摂取量が多い場合や歯のお手入れが行き届いていない場合は充分虫歯になり得る可能性はありますから、そのあたりは充分注意が必要です。(虫歯予防については「お気楽育児のツボ」の虫歯のページ参照)
■夜泣き・夜中赤ちゃんが度々起きる場合■
夜中に赤ちゃんが1~2度起きておっぱいを飲む、飲めばすぐ寝てくれるという場合はごく普通のリズムですが、おっぱいを飲ませようとしても泣いて飲まない、抱っこしても、何をしても泣き続ける場合(その他不快な症状が見当たらない場合)は夜泣きである可能性が高くなります。
うちの子の場合、一番上の子だけが一時期夜泣きをしました。その時子供は泣きながらも目をつぶっていて、寝ぼけているような感じがありました。
もししっかり覚醒していて泣いているのではないような時は一度部屋の明かりをつけてしっかりと起こして、少し落ち着いてから再び寝かせるようにされるといいと思います。
また夜泣きとは別に夜1~2時間おきに起きてちょくちょくおっぱいを欲しがるというリズムになってしまう赤ちゃんがいます。
夜中ちょくちょく起きる子は何故か男の子に多く、一説には家族を敵から守らなければいけないという本能から来るものであるという考え方もあるようです。
良く言われるのが断乳すれば起きなくなるということですが、確かに約8割の赤ちゃんは断乳すると夜中起きなくなり朝まで続けて寝るようになる子が多いようです。
ただし残り2割の赤ちゃんは断乳しても夜中何度か起きるという子もいますから、必ずしも夜中の授乳の習慣化が夜ちょくちょく起きる原因ではないということです。
たとえば赤ちゃんが1歳を超えているような場合であれば、夜中だけの断乳という方法もあります。(ただし、このやり方は断乳するまで質のいい母乳を与えるという桶谷式の考え方からすると邪道な方法です)
私の場合は3人目の子の時は1歳半くらいのときに意識的に夜中の授乳をやめる方向にもって行きました。
ただし、この方法を試してみても夜中ちょくちょく起きることが続いたり、赤ちゃんが1歳未満の場合はあまりお薦めできる方法ではないかも知れません。
夜中に度々起きる子の対処につきましては、リンクしていますふみまるさんのHPで詳しく紹介されていますのでそちらも参考にされてみて下さい。
ふみまるさんのHP 寝愚図り・夜泣きのページ
■添え乳のやり方■
寝かしつけや夜中の授乳の時は添え乳をマスターすればグンと楽になります。
私は2人目以降の赤ちゃんは退院したその日から夜はベビーベッドからベビー布団一式を床におろして私の布団とピッタリくっつけて添い寝&添え乳をしてました。
これなら夜中に何度も赤ちゃんが泣いても手を伸ばせばすぐに抱っこしてあげられますし、寒い冬場でも同じお布団に入りながら暖かく授乳することができますよ。
添え乳のやり方はいろいろな方法がありますから、自分で試行錯誤しながらやりやすい方法を見つけて下さい。
こちらでは私がやっている方法を一例として紹介します。
・新生児の場合は赤ちゃんをバンザイの姿勢にしておく
・ママは赤ちゃんにピッタリくっついて横向きに寝る
・ママの下になる方の腕は曲げてママの頭を乗せるか、上に伸ばすか、肘をついてママの頭を乗せる
・赤ちゃんの顔を横向きにさせるか、赤ちゃんを体ごろ横向きに寝かせ、赤ちゃんのバンザイの腕の上にママの下になっている方のおっぱいを置くようにしてママの下のおっぱいを含ませる
・次にママの体を少しうつぶせ加減にして少し赤ちゃんに覆い被さるような感じで上のおっぱいも飲ませてみる
・赤ちゃんの足の方向をママと反対の方向に少し斜めになるように寝かせ、ママは腰を反らさず、赤ちゃんの足の方向に足を曲げると体勢が楽になります。
・ママは枕を使ったりして高さ調節をしてみて下さい。
・やりにくい場合はまずは普通に横抱きで授乳しながらそのまま2人で一緒に横になるようにして寝ころんだ体勢になってみるといいですよ。
吐きやすい子でなければ添え乳後のゲップは不要ですが、首座り前は授乳後しばらくは赤ちゃんを横向けに寝かせておいたり、顔を横向けにさせておくなど、万が一おっぱいを吐いたときに吐いたものが喉に詰まらないように気をつけてあげて下さい。
吐きやすい子の場合は8割がた飲ませたところで一度ゲップをさせて、残り2割をまた添え乳するというやり方をして下さい。
■ママのベッドorダブルベッドで安全に添い寝する方法■
私の場合は生後1ヶ月間だけは和室でお布団を敷いて赤ちゃんと添い寝していました(昼間はベビーベッド、夜はベビーベッドからベビー布団一式をたたみにおろして添い寝)がその後は私のベッドで赤ちゃんと一緒に寝ています。(掛け布団は別)
私は赤ちゃんがベッドから落ちることのないように以下の様な工夫をしていましたので紹介します。
うちは私用とダンナ用とベッドが2つなので2つのベッドをぴったりくっつけ、ベッドの足元側と奥のベッドの横が壁にぴったりくっつくように配置換えしました。
つまり部屋の角一角にベッドのサイドと足元側の側面をぴたっとくっつけた状態にベッドを置くのです。
すると足元が壁にくっついているので赤ちゃんがベッドの足元から落ちるということがなくなります。(頭側は木や棚があるのでまず落ちない)
寝るときは壁にくっついた一番奥に赤ちゃんを寝かせその隣で私が寝て、その隣にダンナが寝てました。
私のベッドとダンナのベッドもくっついているので、私が夜中トイレなどに起きてもダンナが壁になっているので、大丈夫!というわけです。
頭側の木が低くてそちらから落ちるのが心配なら、頭側の木とベッドのスプリングの隙間にベビーベッドの柵をはめ込むといいですよ。
この場合はベッドの足元側(つまり壁につけたほう)に枕を置いてそちらを頭にして寝るといいと思います。
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