と魚のよろず帖

浄瑠璃寺~岩船寺

二〇〇三年、霜月の当尾(とうの)の里

朝も早から、おにぎりとお茶、コーヒーの準備して、地下鉄烏丸線へと乗り込んで、奈良へと向かいました。
ちょっと前から、京都市の地下鉄と近鉄奈良線とが繋がった、直行便が一時間に一本か二本出ているので、奈良への道のりがかなり短くなってて便利です。
(地下鉄と近鉄と奈良交通に乗れる1Dayチケットもあるので、利用するととてもお安くて便利です。1600円※ただし、’04・3・31までの期間限定よん)

奈良駅前から岩船寺口方面へとバスで向かいました。(広岡行き、または下狭川行きのバスに乗ってくださいね)
終点でバスを降りて岩船寺口まで歩くと、弥勒の辻の磨崖仏があります。(実は見逃しました…笑)
簡単な地図を貰ってたんで、その地図を見ながら気ままにまずは岩船寺へ向かいました。
道々、何箇所か石仏があるのですが、もう一つの風物は道端にある吊り店です。お野菜や果物、お漬物や花などがだいたい100円均一で無人販売されてます。
日の菜漬けや梅干し、紅生姜がとっても美味しそうでしたよ~♪わたしは荷物になるかと思って、唐辛子の束を一つ買ってリュックに結んで歩いてら「魔除け?」って、ほんまに知らん人から声かけられて、受けてしましましたよ。

岩船寺は、花の寺として有名なお寺です。紫陽花、睡蓮がきれいやそうです。
本堂には阿弥陀如来様が鎮座されて、その両側を四天王が勇ましく立ち並んでいます。その裏側居られるに十二神将像がちょっとお茶目な表情で、とっても良かったです。
そして、六牙の白象に乗る普賢菩薩様もとてもいいお顔をされてました。
こちらの三重塔は天邪鬼が束を支えていて、なんとも可愛いですよ。改修されたところで、真っ赤なので風情はちょっと…と思う方も居られるかなぁ…でも、こじんまりとしたええお寺です。

岩船寺から浄瑠璃寺へと行く道は、最後の三分の一くらいはもう車通に出てしまうので、少々風情はなくなります…それまでの道々にも石仏があり、その中でも藪の中の地蔵三尊磨崖仏はとても素晴らしい仏様でした。
車道に出てすぐに、フォックスフェイス(お花によく使われる黄色い実)を育てたはるお家があって、土に植わってる姿と花をはじめて見ることが出来て、感激しました。お花は紫色でお茄子の花に似ていて可憐な花でした。

浄瑠璃寺のほうは、だいぶ観光地として開かれているようで、岩船寺の前よりは随分賑やかな感じです。
本堂は現存する唯一の九体阿弥陀堂なのだそうです。(わたしはこの阿弥陀さまの中で、左から三番目の阿弥陀さまのお顔が好きでした)
こちらのお寺もお花がたくさん育てられている様子で、不如帰や菊の花が綺麗に咲いてました。
三重塔も渋い色合いで、ちょうど東にあり夕日を浴びた姿を見れたら、とても綺麗だったろうなぁ…と思いながら見つめました。
たまたま吉祥天の開扉日にあたっていたので、その美しいお姿にも会え、嬉しいひとときを過ごせました。

お昼は、岩船寺の近くの貝吹岩という見晴らしのいい岩の上でお弁当を広げて、気持のいいお昼を楽しみました。

ハイキングコースはまだ少し先までありますが、わたしはお寺の前からバスに乗り、奈良駅前へと戻りました。(浄瑠璃寺の前からの方がバスの本数もあるので、帰りはこっちからの方がええと思います。)

この後、御一緒した方のお薦めのお店で長々と楽しくお喋りしながらの晩御飯を済ませ、京都へ帰りました。
(奈良ホテル前にあるカフェです)

そうそう…因みに奈良周りではありますが、浄瑠璃寺・岩船寺は京都なんですよ~♪(相楽郡加茂町にあります)

mokuji


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