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育児は「当たり前の仕事」とみられてきましたが、子どもの凶悪事件が多発し、我々も何かが間違っていることに気づき始めています。先日も15歳の少年が両親を、兄をと犯罪の低年齢化が加速されています。間違ってきたのは何かを知りたくて読んだ本からです。「育児室からの亡霊」(「GHOSTS FROM THE NURSERY」) アメリカの家庭セラピストと弁護士の共著です。老人を惨殺するという凶悪事件を起こした少年について、社会学、心理学、大脳生理学などあらゆる学問を動員して多面的に追ったレポートです。著者は受胎から2歳までの33ヶ月の重要さ、とりわけ脳の神経ネットワークに与える家庭や社会の環境、タバコを初めとする嗜好品や薬物が与える影響の大きさを強調しています。大脳生理学からみた心の発達はとても興味深いものでした。お腹にいる時から赤ちゃんに暖かい心、まなざしで接することの大切さを、改めてお母さん、お父さんだけでなく、大人みんなで再認識したいものです。
2005年06月26日
15年ほど前、名古屋市の女性海外派遣団に選ばれ、オーストラリアに行き、働く女性や差別(女性、障害者など)問題などについて、そこの様子を学び、いろいろな場所を見て、そこの関係者、職員とディスカッションする機会を得ました。このとき日本ではたしか、まだ「育休」というのでなく、主は「産休」だったと思います。オーストラリアでは会社の中に保育所があり、育休後ではなく、産休後の赤ちゃんが預けられていて、お母さんは2時間おきに授乳のため、職場に隣接している保育所にきていました。3時間おきの人もあり、赤ちゃんの月齢に合わせて自由に授乳できるのです。日本でも働く女性が増えつつあった頃でしたから、もうすぐこんな保育所が多くの企業にできると思っていました。ところが、働くお母さんの悩みの多くは、今でも育休後の保育所問題なのですね。今NHKで「人口減少社会」という番組を見ていて、思い出しました。政治に関わる女性がすくないのも一因ではないでしょうか。この時、女性問題を調べていて、ある国(どこか忘れました)は女性の議員を3割以上と決められている国もあることを知り、羨ましく思ったものです。
2005年06月24日
「ちょうだい」のサインは身振りとして自然に使っているものです。ことばの数がまだまだ少ない赤ちゃんは、このサインをもっといろいろな場面で使えます。「欲しい」だけでなく「貸して!」「返して!」などいろんな意味で使うことができます。赤ちゃんは自分が持っていない物を他の子どもが持っていると、取りに行きます。言葉をまだかけることができないので、いきなり取ったり、身体をつかんだりして自分が興味を持ったものを触りたがります。こんな行為は当然のことで、取りに行かない赤ちゃんのほうが心配です。しかしお母さんの中には自分の子どもが取りに行くと「乱暴した」と考えてしまう人がいるのです。講座でも1回目で「うちの子どもは乱暴で、じっとしていないから・・」と悩んでしまうお母さんがいます。(それには私の方がびっくりしてしまうのですが。)先日保育士の方も「オモチャなどの取り合いになると、取った方のお母さんも、取られた方のお母さんも、嫌な思いをしてしまい、この親同士の関係に先生の方が悩んでしまう。」と話され「こんなとき「ちょうだい」のサインを子ども同士が使えれば、この悩みはなくなりそうなのでサインを使ってみます。」といわれました。赤ちゃんが「すみません、ちょっと貸してください」なんて言えるはずはなく、取り合いは当然のことと考えずに、悩んでしまうお母さんたちこそ、人と人とのコミュニケーションが苦手なんだなあと思いました。赤ちゃん同士の「ちょうだい」のサインがお母さんの悩みを小さくできるかも知れません。是非「ちょうだい」のサインをことばとして使えるように、お母さんがサインを使って見せてあげてください。「ちょうだい」のサインは音が出るので、赤ちゃんは好きですよ。
2005年06月18日
今日はろう学校の小学部の授業をみる機会がありました。以前はろう学校の中では手話が禁止で口話(相手の口の形で話していることを読み取る)だけでしたが、今はどの程度手話が使われているのか興味がありました。1年生は2クラスあり、生徒は4人と3人で先生はそれぞれ2人。下を向いて数字の書いてあるカードを並べたりしている生徒の頭の上から大声で指示する先生。もちろん生徒は聞こえないので、指示されたこと分らず。隣のクラスの若い先生はきちんと子どもとアイコンタクトととって話していました。6年生も算数。3クラス。生徒は2人、2人、1人。先生は1人づつ。数字はどの先生も手話を使っていましたが、話すのは口話がほとんどの先生、キューサイン(子音を手で表す)を使っている先生、手話と口話が半分ずつの先生と同じ学年でもコミュニケーション手段はまちまちでした。生徒の読み取りの得意な方法に合わせているのか、先生の得意な方法で教えているのか?(前者であることを願います)ろう学校には手話通訳ができるくらいの先生はごくわずかです。今後、ろうの先生がもっと増えること、手話をマスターした先生が増えることを聞こえない人たちは望んでいます。
2005年06月10日
自費出版の本の最後のページの文章のタイトルです。「小さい子どもは興味を持ったものをじっと見てその形、動きを真似するのが得意です。まだ日本語がわからないけれど、伝えたいと思うと、自分でサインをつくって伝える才能を持っています。このサインを大切にして、読み取ってあげてください。・・・」1歳前後で自分からサインを使って伝えるようになります。今までパパやママからの一方通行だった語りかけが、双方向のコミュニケーションが出来るようになるのです。子どもは伝えることの楽しさ、伝わることの嬉しさを味わいます。そして自分でサインをつくって伝えてきます。講座のやえちゃんは1歳1ヶ月。大好きな納豆をお母さんが器を持ってかき回す動作から自分でつくって表していると聞きました。これからどんどんサインの数を増やしていくでしょう。周りの人はキャッチしてあげてくださいね。「・・・サイン、ジェスチャー、日本語など、いろいろな方法を使って豊かなコミュニケーションの環境をつくってあげてください。」
2005年06月08日
悲惨な事故や事件にあってしまった人がうけるトラウマに対してカウンセリングをします。最近よく聞く言葉です。生後数ヶ月間で赤ちゃんがトラウマをうけると将来の行動に異常がある場合があるといわれています。どんなことがトラウマになるのでしょうか。赤ちゃんは生まれてすぐに母親に送る信号を身につけているのです。私の本の「スキンシップは心と身体を発達させる」の文章の中でも書きましたが、おっぱいを吸うのをちょっと休むのは、軽く揺らして欲しいという信号を送っているのです。母親を近かづけるよう設計された行動をもっているらしいのです。心地よくしてくれた母親から引き離されると泣き出します。これらの信号に抱っこしてあやしたり、軽く叩いたり、ゆすったりすると赤ちゃんの神経は落ち着き、この繰り返しが脳に刷り込まれていきます。笑顔や愛撫、あやし言葉やおっぱい、さっぱりとしたおむつなどの毎日の繰り返しで愛着が形成されます。もし赤ちゃんからの信号を気づかなかったり、無視したり、不安、恐怖などがくりかえされると、トラウマが発達中の脳に刷り込まれていきます。こんな脳の発達について知ると「赤ちゃんは泣くのが仕事だからほっておいてもいい」といわれたのは何だったのか???以前保育器の中の未熟児の赤ちゃんに話しかけたら、ずっと目で追ってきたことを聞きました。きっと抱っこして欲しかったのでしょうね。赤ちゃんのサインは生まれてすぐからキャッチしてあげてください!
2005年06月05日
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