2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
全14件 (14件中 1-14件目)
1
先日のいきいきサロンで3人のろう者の話を横で聞いて、否、手話を見ていました。Yさんがお弁当を近くのスーパーで買ったとき、お箸がついていなかったと。昔は必ずついていたお箸も、最近は不要の人もいるから「お箸をつけますか?」と聞かれる。ろう者3人はこのことは知っていて、「レジできかれたら、いつもうなずくことにしているのに時々入っていない。どうしてか???」という話をしていたのです。レジの係りの人は見ただけでは相手が聞こえない人と分からないので、聴者と思って聞いたのだと思います。そこで「お箸要りますか?」という言葉だけでなく「お箸要りませんか?」も「お箸どうしますか?」と聞くときもあるから、いつもうなずけばお箸がつくわけではないことを説明しました。いろんな表現方法があるので、難しいですね。3人にこれからお箸をつけて欲しいときの身振りを考えなくてはね・・・と私も一緒に考えました。もちろんレジの方がお客さんが聞こえない人であることを察して身振りをつけてくれるのが一番なのですが。
2011年02月28日

病気の時、言葉が話せない子どもがぐったりしていると、とても心配です。また、外から見てわからない耳や喉、お腹の痛みなどを「痛い」のサインで伝えてくれると助かります。このサインは手の指を閉じたり、開いたりします。このサインは痛いところで表します。転んで足を打った時、そこの場所で「痛い」のサインをしてください。子どもははいはいしたり、歩くようになるとよくぶつかって泣きます。そんな時(泣き止んでからでかまいません)その痛いところを指さしてサインをしてください。外から見えない体の中の痛みを教えてくれるように、是非使えるようにしたいサインです。子どもは中耳炎にかかることが多いのですが、親が気づかずに聞こえなくなった子もいます。また風邪の時の喉の痛みなど、気づきにくいところの痛みを教えてくれます。私の講座ではこの「痛い」を最初に教えます。命にかかわる病気の痛みもあります。まだ話せない子どもにはとても大切なサインです。
2011年02月27日
昨年閉じたこのブログの本の解説部分を少しづつ書き始めます。(本には一つ一つのサインに詳しい説明は書いておりません。赤ちゃんが生まれて忙しいママたちには、説明より必要な言葉のイラストをみて、すぐに手を動かしていってほしいと考えておりますので。)サインを赤ちゃんが覚えて使うための初めの一歩は、お母さんの手がことばであることを、赤ちゃんに認識させることです。6ヶ月以前のまだ日本語もあまり習得していない赤ちゃんには、声で語りかける時に、出来るだけ多くの手(サイン)を動かしてください。声が聞こえたら、お母さんを見る習慣がつきます。いつから始めれば・・・という決まりなどありませんが、両手が自由につかえるようになったら、赤ちゃんが伝えたい言葉(「だっこ」「おっぱい」など)と、赤ちゃんから伝えて欲しい言葉(「痛い」など)に少しづつサインをつけて、話しましょう。1歳前後の子どもはかなりのことばを話せなくても覚えていますから、赤ちゃんが覚えた言葉からサインも一緒に表しましょう。子どもがサインを使い始めるのは早いです。1歳2ヶ月になると言葉と一緒に沢山のサインを覚え、使っていくことが出来ます。もう2語文も使いだします。子どもの能力は素晴らしいものです。お母さんが使えば使うほど、どんどん吸収して、自分の要求をサインで伝えます。いつからサインを始めても、話すときはまず目と目をあわすという習慣を身につけることからスタートです。始める月齢がたかければ、お母さんの手がことばという認識も早くできます。ここで「お母さん」と書いていますが、お父さんでも、おばあちゃんでもだれでもかまいません。赤ちゃんと接する人の代表で「お母さん」と使っています。(お母さんが一生懸命サインを使っているのに、たまにお父さんがサインで話しかけると、すぐ覚えていくという人もいました)
2011年02月24日
名古屋市の真ん中、松坂屋本店西のナディアパーク内、名古屋市子ども子育て支援センターでのよちよち手話3回目の講座でした。1ヶ月に1回というと、会うたびに大きくなっているお子さん。今日も元気な可愛いお子さんたちの中には、もうしっかりサインを使っている子もいました。ここは抽選に当たったら受講できるというところです。職員の方から、「サインを学ぼうという気持ちではなく、当たったから・・・という人もいます。」と聞いていましたのでみなさんの反応が気がかりでしたが、しっかりサインを使った育児をしてくれているようでホッとしました。次回は4月からまた3回講座です。また新しいママとお子さんに会えること楽しみです。
2011年02月17日
シニアサイン講座は情報の交差点でもあります。家庭介護、施設介護の情報と共に、いつまでも自立した体でいるためには?という様々な情報も飛び交います。先日、「脳梗塞などで自分に利き手が使えなくなったときに備えて、今から両方の手が自由に使えるようにしておいたほうがいい」という声がありました。私も老健で利き手が麻痺してしまい、反対の手でスプーンを持って食べにくそうにしている人が結構多いことを見ています。食べ物を口に運ぶことの困難さに疲れて、途中で食べなくなってしまう人も多いのです。講座で60歳過ぎたら両手を使えるようにしておくべきとみんなで納得。シニアサインでは両手を使って表すことも多く、まずはしっかりサインで鍛えましょうということになりました。みなさんも時々利き手でないほうを意識的に使うこともやってみてください。
2011年02月16日
最近「国語力をアップ」を考えて、いろいろな方法で取り組んでいる学校が紹介されています。徒然草を小学生が暗記して声をだしていたり。方法はなんであれ、国語力がアップすると社会や理科など他の教科もアップすると先生方は言っていました。言葉はコミュニケーションの道具だけでなく、考えるための道具でもあるのです。まず考える道具を養ってから自分の伝えたいことを頭でまとめ、相手に伝えるという順だと思います。この思考の道具である言葉は、日本語でも英語でも手話でもいいのです。第一言語(母語)をしっかり獲得していないと、言いたいことをまとめるというようなことが難しいのです。また相手の話していることを理解することにも支障がでてきます。子どもに豊かな日本語を獲得させるには、親が豊かな日本語を使って子どもに接するのが一番の方法でしょう。昔はこどもに話しかける人は親だけでなく、兄弟も多かったし、近所のおじさんおばさんとも話していたので、いろいろな言葉使いを学ぶことが自然にできていたのでしょうね。今の社会、先生も親もそして子どもも大変ですね。
2011年02月14日
自分の子どもが言葉が遅いのでいじめられない様に躾るつもりで、虐待した父親が逮捕されたというニュースを以前聞いたことがあります。虐待と躾を履き違えた親から多くの可愛い子どもの命が奪われています。小さな子どもは自分を守るすべがなく、生活の全てを親に依存しているので、親が怒るのは自分が何か「悪いこと」をしたからだろうと感じるのが普通です。だからどんなにひどいことをされても、反発などしないのです。私たちは子どもの時に親から「感情の種」が植え付けられるのですが、この種が芽を出して「愛情」とか「信頼」に成長するように、親たるものはしなければなりません。親業はとても大変というか、時にはイライラして子どもを叱ったりしてしまい、後で反省したりすることもあるのですが、親子の間に基本的な愛情と信頼感が十分あれば、子どもは大丈夫だそうです。「言葉が遅く心配」という親子にしばしば会います。でも親の言っていることは分っているということは、言語は習得しているわけです。「口でしゃべるのが遅い」ということ。そんなお子さんにサインを使ってみてください。親から言われたことに、口ではなく、サインで答えることもあり、その後、声で話し出したりします。
2011年02月13日
生まれたばかりの赤ちゃんにも、四六時中話しかけていることが当たり前と思いますが、今のお母さんの中には「話しかけても意味が分らないのだから、話しかけても仕方がない」と思ってしまっている人も結構います。だから「日中、赤ちゃんと二人だけになってしまうと何をすればいいのか分らないからサイン講座を受けた」という受講のきっかけを時々聞きます。妊娠7ヶ月くらいでお母さんの声はある程度(50音すべてはっきり聞こえているのではない)聞こえています。耳から入ってきた音から自分の母語を決め、その音が入ってきたら、言葉として理解しようとしているのですから、赤ちゃんといる時はいつも話しかけてください。赤ちゃんだってからだ全体を使って話しているのですから。今は脳の発達についてもいろいろなことが分ってきて、この月齢ではこんなことを・・・」と科学的な説明を聞いて理解し実行できるのにもかかわらず、語りかけの少ない親が多いのです。昔はそんな科学的なことなど分らなくても、今よりもきちんと出来ていたのはどうしてでしょうか。子育ての方法も親から子へと受け継がれていたからでしょうか。モンゴルでは老若男女にかかわらず、赤ちゃんに出会うと話しかけたり、頬ずりしたりするそうです。今の日本ではここまですると怪しまれそうですが・・・でも赤ちゃんの笑顔には、笑顔で語りかけて欲しいですね。
2011年02月12日
今朝の朝日新聞の投書欄にこんなタイトルのお話がありました。私の昨日書いたブログと同じ思いの人が、きっとたくさんいるのでしょうね。この方が書いたのは介護施設で働く外国から来た人のことです。「マスクをつけていられるとコミュニケーションが取りにくい」という話。外国から来た人だけでなく、人は言葉だけでなく相手の表情から心を察し、自分の感情も表情をつけて伝えます。表情が読み取れないということは、心を伝えることが難しいということです。私も老健に行くと、まず手を洗い、殺菌し、そこにおいてあるマスクをつけます。廊下で出会う車イスの方に必ず笑顔で「こんにちは!」と言っているのですが、眼鏡もかけているので、この笑顔も伝わっていないと日頃思っています。母の部屋は個室なので、そこで話す時はマスクはとって話しています。日本人のマスク好きは行き過ぎるとコミュニケーション障害の一端になりますね。
2011年02月11日
風邪やインフルエンザのことではありません。10代の女の子の間で、風邪などとは関係なく自分の表情を他人に見られないようにマスクをすることが流行っていると聞きました。顔をできるだけ隠すことで安心感を得るとのこと。聞こえない人は口の動きをみて話されている内容を読み取るのですが、マスクで口を隠されてしまうと困ってしまいます。シニアサインの講座をしていても、聞こえが不自由になった人で口の形で言葉を読み取ることができない人も、やはり口が動いているのが隠されてしまうと益々聞き取りにくくなると言っています。表情から読み取れることも大きいのに、大きなマスクはその表情も隠してしまい、相手の心が読み取れません。私が行っている病院の主治医の先生の顔がまだわかりません。(4回行っているのですが)いつもパソコンに向かっている横顔。そして眼鏡と大きなマスク。きっと廊下で会っても挨拶もできないでしょうから、白衣の上の名札を一生懸命見ています。若い女性が顔を隠すなんて・・・。若さいっぱいのきれいな表情を見せてください。隠すなら高齢者の私が隠しますから。
2011年02月10日
知人の超ベテランの(40年以上?)助産師の方が私の本を読んで(サインの表現ではなく、コラムを)新生児に実行しているそうです。生まれたばかりの泣いている赤ちゃんのおむつを変えるとき、「うんちが出たね。おむつ変えようね」と話しかけると泣き止むとのこと。そしてお尻を軽く叩いてあげて、そこの感覚を脳につなげることをしているそうです。新米ママから「話しかけて分るのですか?」を聞かれるとか。そして皆、真似して生まれたばかりの赤ちゃんに話しかけているそうです。もう一つ「長い間看護師をしていてはじめての経験です。」といわれたのは、アイコンタクトです。新生児はもちろんのことですが、「保育器の中の赤ちゃんを世話する時、目を見るようにしたら、赤ちゃんも目を合わせ、私が離れようとすると目で追ってくる。こんなことはこの本を読むまで、試そうともしなかったし、新生児はほとんど見えないものと考えていた。」というお話でした。赤ちゃんってすごい!
2011年02月05日
ノンバーバル・コミュニケーションとは言葉でないコミュニケーション手段のことです。すなわち目や、表情、身体全体のしぐさで伝えることです。(目は口ほどにものを言いということもあるように)地球上に人間が誕生した時、言語がまだない時は、この方法だったでしょうし、赤ちゃんが生まれて言葉を覚えるまでは、泣いたり、笑ったりとこの方法です。大人の笑顔を表現すると「にこにこ」「ワハッハ」「ニヤー」「うふふ」いくつぐらいあるのでしょうか。赤ちゃんの笑顔は大人以上に変化に富んでいます。弱い存在の赤ちゃんは本能的に笑顔を作ることによって、身を守るのだという説がありますが、ある程度大きくなった赤ちゃんは、自分の思いを笑顔を変化させて訴えていると実感しています。(サイン講座を受講した聞こえない1歳2ヶ月の男の子の笑顔は、聞こえる子どもの10倍の笑顔のバリエーションがありました)この笑顔の数々を見ていると、大きくなっても言葉(バーバル)だけに頼らず、この笑顔のノンバーバル・コミュニケーション力を持ち続けて欲しいと思っています。
2011年02月04日
関西看護出版主催の介護に関するセミナーの中に「シニアサイン」をとりいれていただきました。6月は大阪で9月は岡山です。依頼は中部圏が中心でしたがインターネットで情報を発信できることは、このように広まっていくのですね。詳しくは関西看護出版のHPでどうぞ。関西看護出版
2011年02月03日
昨日のシニアサイン講座で皆さんに自分の趣味を身振りで表してもらいました。Iさんの趣味は詩吟。彼女は以前の軽い脳梗塞の後遺症で言葉がスムーズに出なくなってしまいました。今もゆっくり話されます。でも詩吟のお稽古のあった日はとてもスムーズに声が出るようになるとのこと。その日にお友だちから電話があると「今日は詩吟の日だったのね」と言われるくらい、発音がはっきり、滑らかだそうです。「お腹から声をだす詩吟は自分のリハビリです」と。大きな声で吟じることはいいことですね。「少し教えてもらっておこうかな」と全員の声でした。
2011年02月02日
全14件 (14件中 1-14件目)
1