中国って!&子育て

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香りを愉しむ烏龍茶


中国で生産・消費ともに最も多いのは緑茶。劣化しやすい緑茶は長旅に適さない。
その欠点を補う工夫が発酵茶を生み、200~150年前に烏龍茶として完成したのです。

 伝統的な鉄観音は十分に発酵させたため、茶葉は褐色で、紅茶に近いコクをもっていた。
ところが、近年、発酵と焙煎を軽くし、みずみずしい緑色で、クチナシの花のようにすがすがしい香りをもつ鉄観音が現れた。しかも特有の果実に似た後味は見事に残している。

 発酵や焙煎が浅いお茶は劣化しやすいことが弱点だ。
現代の高級鉄観音は、店頭では冷蔵庫に保管され、完全真空パックして売られる。
1回分ずつを小分けに真空パックしているものも珍しくない。
茶作りの技術のみならず、冷蔵庫の普及なしに、このお茶の登場はあり得なかった。

 1980年、いち早く経済特区となった廈門港には、さまざまな技術とともに、海外での味の嗜好までが真っ先に上陸した。
安渓鉄観音は、ローカル茶ながら、港町廈門を通じて、つねに海外のマーケットと向き合って進化を続けてきたグローバルなお茶なのである。

これは、アゴラに記載されてありました。


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