Love Rainbow 02


さて、今回の物語は、「約束」がテーマです。
どんな約束なんでしょうか?
それは、この後の物語を見てのお楽しみ。。。

Love Rainbow Vol.02
「September promise」


「そーりゃ、そーりゃ、そーりゃ。。。」
昨日までのだんじりの音が、まだ耳に残ってます。
あ、よしきの友達の大(まさる)って言います。はじめまして。
今回の物語は、僕の話です。
今ですか?僕の彼女、茜の準備待ちです。
これから、買い物行くんです。
というわけで、僕の恋愛話は、こんな感じです。


僕が茜とはじめて出会ったのは、2年前。
僕のバンドのステージを、見に来ていたのが茜でした。
よしきさんが言うには、こんな感じやったんですって。
絵里「すいませーん。さっきのバンドのボーカルの人、いらっしゃいますか?」
よしき「あれ?かわいい女の子2人が?いいよ、ちょっと待っててな。」
絵里「はーい。茜、大君に逢えるで。」
茜「うん、楽しみ!」
で、よしきが僕を連れて戻ってきました。
よしき「お待たせー。こいつが大です。」
僕「はじめまして。大って言います。」
絵里・茜「うわ。本物だ。いつも聴いてますよ!」
僕「ありがとうございます。ホント、これからも応援してくださいね。」
といいながら、色んな話をしてると、茜とは気があったんです。
で、僕の方から。
僕「茜さんでしたっけ?もし良かったら、電話してください。」
茜「え?いいんですか?ありがとうございます!」

こんな感じで、出会ったんです。
その後、2日後に電話がかかってきて、初デートに行くことに。
初デート?白浜にドライブいったんです。
で、2週間に1回くらいデートを繰り返して、3ヶ月後に僕が告白しました。
「付き合ってほしい。」ってね。
茜は、静かに、うなずいてくれたんです。
こんなことがあってから3ヶ月後、茜は僕の家に来ることになりました。
そう、2人とも1人暮らししてたんです。
なので、形としては、茜が僕の家に転がり込む感じでね。

ま、同棲生活って、色々あるんですよ。
お互い、社会人やりながらでしょ?
時間が合わないときがあったりとかね?急に仕事が入ったりとかも。
でも、ナンダカンダあって、同棲して1年半が過ぎようとしてました。

その頃から、茜の様子がおかしくなったんですよね。
何かを隠してる、そんな感じがね。
その嫌な予感は当たりました。
ある日、突然、茜はこんなことを言い出しました。
茜「私、他に好きな人が出来たの。ごめん、家出るわ。」
僕は、初めて女の子の前で泣きました。
でも、彼女の心は、変わらず、その日荷物を持って出て行きました。
確か、4月中頃の事です。

僕は思わず、よしきさんに電話してました。
僕「実は。。。どうしたらいいんでしょう?」
よしき「いきなり、、、どうしたん?全部話してみ。。。」
僕「茜に突然、別れを切り出されまして。。。」
よしき「そっか。。。で、どうするん?」
僕「とりあえず、GWあいてます?」
よしき「なるほどね。実際にあって、話しようってか。。。」
僕「はい。大丈夫ですか?」
よしき「そういう頼みは、断れません。いきましょう。」

というわけで5月1日、よしきさんと飲みに行きました。
よしきさんは、こんなこといってました。
「お前なぁ。男やろ。
男やったら、取り返してこいや!
時間経ったら、チャンスなくなるで。
本気で好きやったら、取り返せるやろ!」
よしきさんの言葉、ホンマにきつかったですわ。
でも、よしきさんは、いつも親身になって相談を聞いてくれます。
でも、いつも、最後にはこんなこと言うんですよね。
「大丈夫やって。きっと幸せ、やってくるって。
その時、チャンスを逃したらあかんで。」って。

後でよしきさんに聞いたんですけど。
次の日、よしきさんは茜と食事に行ったそうです。
実は、同棲してケンカした時は、いつもよしきさんに話してたそうです。
その時、よしきさんはこう言ったんですって。
「一回、1人になって、じっくり考え。
答えはあせらなくてもいいと思う。
今の好きな人が誰か?誰がいないとダメなの?
ゆっくり考えたらいいやん。
別に、世間体とか気にせんでいいと思う。
自分なりの答え、ちゃんと見つけておいで。」って。

結局、茜は1ヶ月で新しい家を借りました。
でも、同棲してると、別れるとしても色々あるんです。
家財道具の取り合いとか、荷物の整理とか。
そうしてるうちに、色々とあるんですよね。ホントに。
ま、その話は置いといて。。。

で、僕も新しい家を前の家の近くに借りた7月の頭。
久し振りに携帯が鳴りました。
茜「元気?最近。」
僕「どうしたん?急に。」
茜「もうすぐ、大の誕生日やんね。」
僕「覚えてくれてたんや。ありがとう。」
茜「実はさ、海の日、予定空いてる?」
僕「空いてるよ。でも何で?」
茜「誕生日の近くやし、祝ってあげよっかな?ってね」
僕「じゃ、車で迎えに行くわ。」

というわけで、7月20日。僕の誕生日前日。
車に乗って、茜の家に迎えに行きました。
茜「お待たせー。ゴメンね。」
僕「で、どこ行くん?」
茜「白浜、行きたいなぁ。」
僕「りょーかい。」
というわけで、僕は岸和田和泉インターから阪和道を南へ、南へ。
2時間くらいで、白浜に着きました。
茜「何か、懐かしいね。この場所。」
僕「うん。」
茜「アドベンチャーワールド、行ってみる?」
僕「行きますかぁ。」
というわけで、久し振りのデートを楽しみました。
で、帰り道、僕はこんなことを話してました。
僕「たまには、俺の家で飲む?」
茜「いいですねぇ。」
僕「じゃ、酒屋寄らんとな。いつものワインでいいやろ?」
茜「せやね。おつまみもお忘れなくね。」
僕「はいはい。」

というわけで、僕の家に到着しました。
2人で飲む、久し振りのワイン。
昔、どんな思いして、ワイン飲んでたのかな?って思い出しながら。
で、突然茜が本音を打ち明け始めたんです。
茜「今まで、ゴメンね。色々迷惑かけて。」
僕「急にどないしたん?」
茜「もう、あれから3ヶ月たつやんか。私も色々考えたんよ。
今までのこと、これからのこと。でね。。。」
そういいながら、茜は涙が止まらなくなってた。
僕「大丈夫?全部打ち明けたらいいんやで。」
茜「うん。。。で、やっと気づいたんよ。
私が一番好きな人って、きっと大やって事に。。。
何で、別れてしまったんやろ。。。ゴメンね。。。」
僕「そっか。ありがとう。メチャ嬉しい。
俺、ずっと茜のこと、信じてた。待っててよかった。
俺も、茜のことはずっと好きや。」
茜「ありがと。。。明日、楽しみにして。
私が一番の手料理で、大を歓迎してあげる。」
僕「手料理なんて、いつ以来やろう。。。
ま、いっか。大好きやで。茜。」
そういって、茜とキスをした。。。

さて、そんなことがあった10日後、大阪に帰ってきてるよしきさんを捕まえたんです。
お詫び会見というわけじゃないんですけどね。
でも、よしきさんが一番僕らの仲、知ってる人やから。
僕「とりあえず、ヨリ戻すことに。」
茜「色々ご迷惑かけて、すいませんでした。」
よしき「何言うてるねん、おめでとう。
今度は、絶対に別れたいなんて思ったらあかんで。」
2人「はーい。」
よしき「あ、そうそう。1曲だけ歌ってもいい?
この曲、2人へのプレゼントになればって思って。」
で、よしきさんは歌いだしました。

~いつから君はどんな風にぼくを
痛むほどに 好きになっていたの
君の真ん中に今ぼくがいること
確かめるように君の名を呼ぶ

優しさの意味 間違がえぬように
君の隙間をうめて行こう
君が笑う時 君が悲しむ時
そのすべてを 受けとめてたい~

よしきさんが、歌詞の一語一語をかみしめるように歌ってる。
そう、この曲を、ホントに祝福の曲としてくれている。
終わった時、僕はこう言った。
僕「ありがとうございました。」
茜「これ、KANさんの曲なんですね?全然しらなかった。」
よしき「この曲、メチャいい曲やろ?
この曲が歌えるようになってくれて、おめでとう。
これからも、あせらず、力をあわせて頑張って。」


茜「大?準備できたよー。」
茜が僕を呼んでますわ。
さて、そろそろ出かけますかね?
で、何が約束なんやって?
実はね。。。半年前にケンカしまして。。。
その時に、ムキになって、こんなこといったんですわ。
「9月になったら、プロポーズしたるやんけ!」
そう、今日はその約束を守ろうって思ってね。
茜は覚えてるんかな?
というわけで、これから2人で出かけてきますね。



さて、第2話。どうでしたか?
きっと、2人の愛は、永遠に続くと思いますよ。
感想なんかも聞かせてくれると、嬉しいです。
次の予定は、10月6日。
何が出るかは、お楽しみにね!


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