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2023年04月25日
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カテゴリ: !なことば
あるテレビ番組で「押しも押されもせぬ」という言葉を聞いて気になり出しました。

意味はご存じの通り、十分な実力があるとか堂々としたとかを表しますが、どうして「押しも押されもせぬ」なのでしょうか。「押すに押せない」だったらどっしりと構えていて動かないという意味だと想像できます。でも「押すことも押されることもない」とはどういう意味なのでしょう。

押されて動かないのなら「押されぬ」だけでよく、それなら「押すに押されぬ」でいいはず。

「押しも押されもせぬ」には「押される」という受動的行為だけでなく「押す」という能動的行為がどうして入っているのでしょう。それが疑問なので、ネットでさがして見ました。

語源の説明を検索してみましたが的確な答はなかなか見つかりません。

多くのサイトでは「押しも押されもせぬ」が「押しも押されぬ」と間違って使っているとの指摘が目立ち、語源そのものに言及したものは見つけられませんでした。「押しも押されぬ」とつい言ってしまうのは「押しても押せない」という意味だからで、言いたいことは分かります。

私はこう考えました。十分な実力を持っている人はもはや自分から押すようなことをせず泰然自若と構えているからだ、と。

押したり引いたりするのはまだまだ実力が発展途上の人間のやること。他を圧倒する実力を身につけてしまうとデンと構えて他人と何かを競うことすら意識の外になる。でもそういう人に対しても押してくる人はいて、そういう凡人は押してみて押せないことがたちまち分かる。

というふうに、力が抜きん出ている人は「押しも押されもせぬ」実力を持つ者なのだと考えましたが、いかがでしょうか。





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最終更新日  2023年04月25日 11時22分09秒
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