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2025年10月24日
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カテゴリ: 本にまあ
「市長たじたじ日記」(清水聖士著、三五館シンシャ発行)を読みました。三五館シンシャの日記シリーズは軽く読める読み物として、また知らない世界をのぞくことができる本としてよく読んでいます。これまでに発行されたもののうち7割は読みました。シリーズの他の本はプライバシーなどから著者名をはじめ、そこに登場する人物や立場は仮のものが多く、ときには事実自体をアレンジしたりぼかしたりしたものも多くあります。

しかし本書の著者、清水さんは実名ですし出てくる話もほとんど実話。検索してみたら表紙の似顔絵も本人によく似てました。

清水さんは早稲田大学を卒業後、伊藤忠商事に入社。その後外務省に転身しインド駐在時に請われて鎌ヶ谷市の市長選に出馬して当選、その後5期市長を務めました。第1期目の選挙のてんやわんやから、第5期の途中で市長職を辞して国政選挙に出馬しあえなく落選の憂き目にあった話までがつづられています。

日記シリーズは外部の人が知りえない職場の内情から著者の生き方が分かるものが多く、中でも本書はそれが顕著です。

著者はよほど正直な人間なのでしょう。いいことも悪いことも、うまくいったこともいかなかったことも包み隠さず書き、その時の自らの心情を丁寧に事細かに表します。読み進めていくとNHKの番組「プロジェクトX」など、ヒューマンドキュメンタリーを見ているような気分になり、感動を催すことすらありました。

娘の小学校入学式に市長として出席し来賓挨拶で思わず涙にむせんでしまうなど、著者の性格がよく表れています。

最初は地方政治の右も左もわからなかった著者もだんだんと選挙の戦い方にも慣れてきます。自分で1期目の選挙戦で公約にしたはずの、市長の多選禁止項目を自ら反故にしてまで彼は5期市長を務めます。それでも市民から文句が出なかったのは、彼の成し遂げてきた業績や彼の性格からくる信頼の厚さの表れだったのでしょう。

ところが最後の最後で彼は信頼を失い、国政選挙に打って出て落選。しかしその顛末も著者は包み隠しません。



そんなところまで正直に自らをさらし、取り繕うことをしない著者、またきっと新しい道に踏み出せることでしょう。





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最終更新日  2025年10月24日 12時38分26秒
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