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2020.10.09
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カテゴリ: 小遣いかせぎ
グラフェン(Graphene)
炭素原子が層になって構成された厚みが原子1個分のシートのこと
名前の由来は、構造が似ていることからグラファイト(Graphite)から付けられました。
グラフェンの存在自体は20世紀時点で分かっていたのですが、希少な素材であったため入手することが困難で、2000年代になるまでグラフェンの応用研究は進みませんでした。
しかし、2004年に、セロハンテープにグラファイトのかけらを貼り付けて剥がすことでグラフェンを作り出す方法が発見されたことで、世界的に研究が進むようになってきました。
2010年には、この方法を発見したアンドレ・ガイム氏とコンスタンチン・ノボセロフ氏がノーベル物理学賞を受賞しています。
発見からわずか6年でノーベル物理学賞を受賞するというのは異例の早さであり、それだけ科学界・産業界からのグラフェンに対する期待が高いものであると言えます。
グラフェンの特徴としては、ダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強いため、平面内ではダイヤモンドよりも強く、鋼鉄の200倍の強さを持つ世界で最も頑丈な物質であると言われています。
また、電気伝導性もトップクラスに優れており、熱伝導性も世界で最も良く、それでいて伸縮性もあって曲げ伸ばしも可能であることなどから、多くの産業でグラフェンの実用化が期待されています。

グラフェンは、半導体や太陽光発電パネル、有機ELディスプレイの透明電極材料、リチウムイオン電池の電極などに利用できることが期待されています。
また、イギリスの研究者がグラフェンを使って海水から水のみを通過させる研究を行い、飲み水の大量生産ができる可能性があるとも言われています。
韓国のサムスンは、バッテリー素材にグラフェンを採用し従来の5倍の急速充電が可能なバッテリー開発に成功するなど、世界でグラフェンは実用化が期待されていることが分かります。
しかし、グラフェンの大量生産には未だに大きなコストが掛かることから、商用化には至っていないのが現状です。
低コストで大量生産することが出来れば巨大産業化が期待出来ることから、世界中の国や企業がグラフェンの研究・開発に投資しており、今後、研究開発競争が激化していくものと見られます。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、グラフェン市場規模は2013年の13億円から、2030年には1,000億円に拡大するとも予測されています。
日本はというとグラフェンの量産技術でリードしており、2016年には大阪ガスがグラフェンの大量生産に掛かるコストを半減する技術を開発したとのニュースが発表されました。
また、東京大学で開発されたグラフェンの製造技術に関する特許の独占ライセンスを取得したADEKAにも注目が集まります。

2.グラフェンはまだ注目されるテーマにはなっていない
様々な産業での実用化が期待されるグラフェンですが、研究開発している企業自体がまだ少なく、マーケットではまだまだ注目される材料とはなっていません。
そんな中でも動きがあった銘柄を見ていきましょう。


近畿地方を中心に都市ガスの販売を行う【9532】大阪ガスは、グラフェン関連銘柄としてよく名前が挙がる銘柄です。

同社は、2016年初めにグラフェンの製造価格を半分に引き下げる技術を開発したことを発表しました。
この技術によって、従来の生産方法と比べて2倍の生産性を実現し、キログラムあたり1万円以下で販売出来る目途が立ったと報じられました。
同社の株価は、2016年1月初めには2,176円を付けていましたが、その後レンジ圏での動きが続き、2018年4月現在は2,200円前後で推移しています。
この2年間では2,000円から2,300円のレンジ圏内で推移している形となっています。

化学メーカーの【4401】ADEKAも、グラフェン関連銘柄として名前が挙げられることが多い銘柄です。
同社は、2015年11月に東京大学の研究グループが開発した「グラフェンの製造技術に関する特許」の独占ライセンスを取得し、本格的なサンプル提供を開始したと発表しました。
この技術は、高い歩留まり率で、高品質なグラフェンが生成出来ることが特徴であるとされます。
同社の株価は、2015年11月初めには1,757円を付けていましたが、その後、2016年7月に1,158円まで下げてから、2018年4月時点で1,950円まで切り返しています。
グラフェン関連銘柄の筆頭である大阪ガスとADEKAの値動きを見ると、グラフェンが大きく注目されているとは言えません。
しかし、2018年に入り各企業から続々と製造や開発、研究結果などが発表されていることから、マーケットで大きなテーマとして注目されるのも近いと思われます。





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Last updated  2020.10.09 21:18:11
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