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2022.02.24
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テーマ: 読書(9632)
カテゴリ: 本日読了
2022/02/18/金曜日/春めいた晴天でも夜寒し

〈DATA〉
株式会社講談社/石沢麻衣
2021年7月7日第一刷発行
2021年7月21日第三刷発行

〈私的読書メーター〉〈凄い才能だと素直に驚く。詩人にして作家の出版デピュタントを寿ぎたい。宮城県生まれ、おそらく仙台で過ごした著者の、あの大震災から始めなくては自身の地平がぐらつく、そんな決意が偲ばれる。身体と精神に起きたことを地軸と時間軸を緩めたり歪めたりしながら、白い夏の光の中のゲッティンゲンの地に集合させた。漢字で記す月沈原はアルトドルファーの海のように青く凪いでいるが、あの日野宮は暴力的な黒い海に飲み込まれた筈が私を訪ね当地へ来る。彼は地中から発掘された帆立貝を手にする。水から土に還る巡礼のよすがのアトリビュートを。〉

3.11の後、繰り返し映像に流れた津波に破壊される海辺の町の風景。漂流する家屋。

何日かして職場に戻る通勤電車中、私の眼前の見慣れた風景はいつの間にか津波に襲われ逆巻く波に翻弄され街並みが飲み込まれ変化していく。私だけが静かに座っている。そんな心象風景に何度も襲われた。

あの地震が何故ここではなく東北だったのか。家も生命も奪われたのが何故私ではなく彼らなのか。堪らず人伝を頼り、東北に住む女性に話を聞かせてほしいと初めて仙台を訪ねた。


ー ー
私の背中から生えて来た小粒の歯。背中から生えたのは羽ではなく歯。あの夜目にした光が彼女の中で変容して肉体のうち最も貝に近く、そして再生されるものに成り、野宮は漸く彼女へ言葉として近づく。
再接近の消失点へと。

ゲッティンゲンにある太陽系惑星の模型。かつてあり今失われた冥王星の行方。それはこの街で誰かの手に寄るのか偶に場所を移し出たり消えたり。

死者と生者の出会いも、濃厚になったりかそけくなったりの明滅。星辰の彼方の巡礼の旅へ、いざ往け野宮。あなた自身の帆立貝のアトリビュートを携えて





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最終更新日  2022.02.24 07:16:15
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