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2022.04.04
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テーマ: 読書(8629)
カテゴリ: 本日読了
2022/03/31/木曜日/暑いんだか寒いんだか

〈DATA〉
新潮社/アリ・スミス
訳者 木原善彦
2020年3月25日発行
2017年、ブッカー賞最終候補作

〈私的読書メーター〉〈ポトフォリオから、あららスケッチ画がこぼれ落ち風に遊ばれバラけて集めた、ような独特な作品スタイル。時空でゆらめく絵画。偶に時代のアイコン登場。本作のエンジンとなったらしいブレグジット国民投票。結果EUから英国は離脱。著者出生地スコットランド独立運動の気運上昇、分断、更に壁。一世紀を生きたダニエルの夢か現か我も彼も難民。『冬』では高等遊民的不思議人ダニエルの背景がかなり見える。大人を生きられなかった「秋の妹」。でも今確かに、ダニエルとエリサベスは出会ったのだ。隣人になるってどんな気持ち?ステキな問いだ。〉

エリサベスは母と二人暮らし。隣に越して来たダニエルは既に十分おじいちゃんだったけど、利発で言葉にこだわるアートが好きなエリサベスと年齢も、だから持っている経験も全て超えて何というか魂がかいごうする←変換できないわiPhone。

初めての会話らしい会話でダニエルは、やっと会えた、という。やっとって何?と聞くエリサベスに「生涯の友」と答えるダニエル。



本を読まなくちゃいけない。いつでも読まなくちゃ。政治や社会もよく読むんだ、今は何を読んでるの?

こんな会話のできる隣人がほしい。

今は大学講師となり実家を離れ6年に一度しか帰省しなかったエリサベスが、ダニエルが老人ホームに入居と聞いて足繁く帰省するようになる。

ただ眠り続けるダニエルの元で本を読む。声に出さずに。ある日の居眠りでダニエルと夢を交歓したような感覚を持ちダニエルは初めて目を開ける。やあ、やっぱりきみだ。また会えて嬉しいよ、何を読んでいるのかな?

(エリサベスが読もうとしていたのは『二都物語』)
この選択こそダニエルへの深い共感と愛以外の何者でもないことを示す。

再びのカイゴウはとても静かで歳月の降り積りを漂わせるが、見よ、窓外の灌木の中に一輪の薔薇が晩秋に艶やかに





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最終更新日  2022.04.04 22:54:32
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