たまようかんのお気楽生活

たまようかんのお気楽生活

小さいのと大きいののお話



耳が遠くて認知症の大きいの(78歳)と、語音弁別の異様に苦手な小さいの(10歳)との会話です。
毎日毎日、腹がよじれそうですわ。
過去にも日記に随分と書いたんですが、去年の8月にそのブログを閉めちゃったんで、記録がないんですよねえ。
で、その後ブログ再開したものの、次はPCのハードディスク吹っ飛んじゃって(笑)。

思い出したら順次書いていくことにします。

とりあえず、第一弾!

2008.3.20ネタ
 大「○▼※◎×■△…」
 小「え?なに?」
 大「…ば、だよ~♪」
 小「え?なぁに~?」
 大「かそうば。」
 小「え?なに?蕎麦?今日の晩御飯は蕎麦じゃないよ~。」
 大「火葬場だよ~、ここの。」
 小「え?蕎麦って?ここには蕎麦はないよ。」
 大「ここは火葬場かって聞いてんのっ」
 小「え?かそうば?かそうばって、蕎麦はないよ?!」

 なぜかこの日に限って、大きいのは火葬場に拘ってました(笑)。
 で、小さいのは聞き取りが苦手なので語彙が異様に少ないです。
 火葬場という単語も知りません。
 夕飯創りながら、ワタシははキッチンで身体をよじって笑いをこらえとりました(笑)。

 えっと関係なさ気ですが、大きいのは日中は自室の椅子に座っています。
 で、正面上方に姑の遺影があります。
 大きいのの話によると、(ずっと座っているはずなんだけど)いろんなところに遊びに行ってくるんだそうです。
 それは墓参りだったり、昔の職場だったり、色々です。
 ただ、行ったことのないところには行けないようです。
 (折角行くならば、海外とか行けばいいのに~、とワタシは思います)
 で、どこに行っても姑の遺影が飾ってあるんだそうです。
 そりゃ自分の部屋だもん。当たり前だわな~♪


2008.6.23記
 『びみょ~(笑)』
  今日の夕食時、夕方になるとあっちの世界に行きがちな大きいのだが、今日はそうじゃなかった!
  小さいののくるくる変わる会話になんとかついていこうと、がんばって聞いているのがよくわかる。
  で、ワタシからちょっと話を振ってみた。
  すると、大きいのが会話に入ってきた♪よっしゃ~!

   小:オレ、箸の練習してるんだ~♪
     ほら~、上手につかめるでしょ~♪
   大:うんうん。
   小:ほらほら~、つかめるよ~♪(今日のおみおつけの実は大根の千切り)
   大:うん、そうだな。
   小:ほらほら~♪(そして、ぽとり(笑))
   大:あれだな、お前はおじいちゃんがこうしてこうして…(自分がよく服の上にこぼすと言いたいジェスチャー)
   ワタシ:あはは!メガネかけてないからじゃないの?
   大:お前の方が、ははは♪(落としてると言いたいのね)
   (小さいのは、聞こえないふり)
   大:あのね、お芝居がね。
   小:え?お芝居?お芝居が大根なの?
   大:中国のね、
   小:え?中学?
   大:ちゅうごくっ!
   小:ああ、中国ね。
   大:韓国と中国のお芝居がね
   ワタシ:あら?今日のデイサービスで見たの?
   大:いいや。
   ワタシ:どこで観たの?
   大:あっち
   ワタシ:テレビで観たのね
   大:うん♪

   微妙に合っているが、どうも大小の話したいことは違っている(笑)。
   それでも会話が進んでいくのがとっても謎だ~(笑)。
   『大根』でお芝居を思い出すってのは、観たお芝居は大根役者と言いたかったのだろうか?(笑)


2008.12.5.記
  「小さいのビバンダムになる」

  これは、2008年の夏のお話。
  この頃、大きいのは私も中さまもわからんことが多かった。
  唯一、小さいのだけはわかる。
  大:「おぉ~い!」
  たまよ:なぁに~?どうしたの~?
  大:「おぉ~い!小さいのく~ん!」
  たまよ:小さいのは学校よ
  大:「そーか、そーか♪」
  たまよ:私がさせてもらうよー。
  大:「うーん、いいや。」
  たまよ:え?私じゃだめなの?
  大:「うん、だめだな(キッパリ)」
  という会話が7月頭から延々と10~20分おきに繰り返されていた。

  で、7月末。
  大きいのが待ちに待った夏休み到来!
  ま~あ、呼ぶ呼ぶ。小さいの、忙しい忙しい(笑)。
  呼ばれると「もーーーーっ!!(プンプン)」と行くのだが、大きいのの前ではにっこりして「なぁに?」と言う。
  すると大きいのも幸せそうな顔をして「立たしてくれ♪」と言い、どちらにしても小さいのには介助は無理なので、「かぁーさーん!」と
  私が呼ばれ、大きいのに「支えるのは子どもには無理なのよ~」と説明し、私の出番となる。
  そういう数日間を過ごし、正直、よく続けてくれるなあと、小さいのにびっくりした。
  えらいと思った。

  が、それも8月初旬に破綻。
  これだけが原因とは思わないが、小さいのは蕁麻疹になってしまったのだ。
  小さいのを病院に連れて行きたいが、こういうときに限って、皆勤賞もらえるくらい休まなかったデイサービスに行こうとしない。 
  そりゃ、小さいのがうちにいるんだもんねー。

  最初は「ダニ」かと思い、掃除しまくりの薬撒きたくりだったが、ふと気づく。
  湿疹が、移動、する。
  こりゃ、もしや・・・。「蕁麻疹」ではなかろーか?
  食後は身体が温まるので、そりゃーエライ勢いで増える。
  で、最盛期には、たらふく食べた後、ミシュランのビバンダムのようになってしまった。
  呼吸は問題ないので、内臓や粘膜に湿疹ができているようには思えなかったが、やはり病院には連れて行きたい。
  で、大きいのを説得しデイに行ってもらい、その間に小さいの受診。

  この頃になると結構湿疹も減っていて、食後にもんもん状態になるくらい。
  一応、携帯で写真を撮り、Dr.に見せたところ、即座に「立派な蕁麻疹ですね~!見てると私も痒いくらいよ~(笑)」と褒められた(笑)。

  薬を飲み始めた小さいの、まだまだ蕁麻疹は出てはいたが、それ以降きっぱりと大きいのの頼みを断るようになった(笑)。
  大きいのも断られた後しゅんとしていたが、すぐに気を取り直して私に色々頼んだりするようになった。
  小さいのの蕁麻疹もその後2週間くらいで引いた。

  めでたしめでたし(笑)。

  しかし、蕁麻疹って私もなったことがあるけれど、あの痒みは半端じゃない。
  で、受診前、全身膨れ上がった小さいのに売薬を塗りたくっていた私に、奴は嬉しそうにこう言った。
  「ねーねーかーさん、オレ、病気?」
  うーん。病気っていったら病気かもねえ。
  「じゃあさぁ、オレ、一日布団の中でじっとしてたほうがいいね?」
  なんでだー。
  大丈夫だぞ~、ご飯あんだけ食べてるしー(後で痒くなるけど(笑))
  お前、一日布団の中でDSしたいだけだろうが。
  「え~、そんなことないよ~。なんでわかるの~?」

  わからいでかっ!  


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