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「 造血器症候群 」は、主に血球の生成(造血)にかかわる骨髄や脾臓、リンパ節が放射線の影響を受けた場合に起こります。
2グレイ以上の放射線を浴びると、2~12時間後に食欲不振、無気力、吐き気、嘔吐が現れます。
被ばく後24~36時間以内にはこうした症状がいったん消失し、その後1週間程度は体の調子が良くなります。
この間にも骨髄、脾臓、リンパ節にある造血細胞は消耗していきますが、新たにつくられることはなく、重度の白血球の欠乏が起こります。
引き続いて血小板や赤血球も不足します。
白血球が欠乏すると重度の感染症が起こります。
また血小板の不足によって出血が止まらなくなります。
赤血球の不足(貧血)は疲労、脱力、血色不良を引き起こし、体を動かすと呼吸が苦しくなります。
4~5週間後、患者がこの間に死に至らなかった場合には血球の生成が再開されますが、数カ月間は脱力感と疲労感が残ります。
「 胃腸症候群 」は、放射線が消化管の内層の細胞に影響して起こります。
4グレイ以上の放射線を浴びてから2~12時間後に重度の吐き気、嘔吐、下痢がみられ、結果として重度の脱水症状が起こります。
しかし2日後にはこれらの症状はいったん消失し、その後4~5日間は体の調子も良くなります。
しかしこの間に、通常は人体の保護壁として働いている消化管内層の細胞が死んではがれ落ちていきます。
この期間を過ぎると、血の混じった重度の下痢を生じて再び脱水症状を起こします。
また消化管から体内に細菌が侵入し、重い感染症を起こします。
胃腸症候群の患者は造血器症候群も併発することが多く、出血と感染症により死に至るリスクが高くなります。
「 脳血管(大脳)症候群 」は、放射線の総量が20~30グレイを超えたときに生じます。
患者は錯乱、吐き気、嘔吐、血の混じった下痢、ショックを急速に起こします。
数時間で血圧は低下し、けいれんが起こり、昏睡状態に陥ります。
脳血管症候群は、ほとんどが死に至ります。
放射線による慢性的な影響は、分裂増殖する細胞の「 遺伝子への損傷 」により生じます。
これらの変化は細胞増殖の異常を起こし、「 癌 」などにつながります。
また、放射線照射を大量に受けた動物では、生殖細胞の損傷から子孫の異常、「 先天異常 」が起こることが示唆されています。
しかし、日本の原爆被害者の子孫では放射線照射による奇形は報告されていません。
放射線被ばくがあるレベル(具体的な量は不明)を下回る場合は、先天異常を引き起こすような遺伝子の変化は生じないと考えられます。
鎌仲ひとみ監督の映画『 ヒバクシャー世界の終わりに 』は、我々があまりよく知らない核に関する情報があるようです。
残念ながら、『 六ヶ所村ラプソディー 』も含めまだ未見です。
予告編はこちら。
『 ヒバクシャー世界の終わりに 』
『 六ヶ所村ラプソディー 』
鎌仲ひとみ監督のコメント

ガンマフィールド―SF映画のタイトルではあ… 2007.10.07 コメント(44)
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