yuduki

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甲田学人

・Missing 神隠しの物語
物語は『感染』する。そして徐々に、現実は『異界』に喰われている。 これは現代の『神隠し』の物語。その少女に関わる者は、誰もが全て『異界』へ消え失せるという怪異なり都市伝説。幼い頃『異界』から生還した過去を持つ少年――空目恭一。常に黒ずくめの格好をしている彼は、傲慢な態度とオカルトに関する圧倒的な知識量から「魔王陛下」と呼ばれ変人扱いされていた。 そんな空目恭一が、一人の『神隠し』の少女と出会った時……! 鬼才が贈る現代ファンタジー、登場!
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・Missing2 呪いの物語
夜中の2時に、のろいのFAXがくる。 もし最初の送信を受けてしまったら、FAXは7夜のあいだ続く。最後の7夜めのFAXを受けたら、あなたは次の日から同じ時間、同じ手順で誰かにそのFAXを送らなければならない。もし送らなかったり、手順をひとつでも間違えれば……。 木戸野亜紀の部屋に送られてきた一枚のファックス。奇怪な文字と紋様で埋め尽くされたそれは、実はとんでもない代物だった。亜紀の周囲で次々と起こる異変。混乱する亜紀を救うため“魔王陛下”こと空目恭一が動き始めるが……!
・Missing3 首くくりの物語
図書館の本にまつわる三つの約束事。 一.図書館にある『持出禁止』の本は、できるだけ読んではいけない。それには呪われた本が混じっている。 ニ.著者の死後に書かれた本。これは決して読んではいけない。死の世界へと引き込まれてしまう。 三.本を読んでいる途中に寒気がしたら、決して後ろを振り返ってはいけない。その時、あなたの後ろには死者が立っている。 日下部稜子の持ち物に借りたはずのない一冊の本が混ざっていた。表紙の裏に押された『禁持出』のスタンプ。その本を「自分が返す」と言って持って帰った稜子の姉が首を吊って死んだとき、何かが動き始めた……!
・Missing4 首くくりの物語・完結編
あるところにお母さんと、三人兄弟がありました。お母さんは病気が悪くて、山梨がくいたいと言いました……。 昔話『奈良梨取り』―― そこに秘められた“真実の意味”が多くの人々を首くくりに誘ってきた。 そして今、死の連鎖を断ち切るべく、空目恭一が動き出す。すべての謎を解き明かしてくれるはずの一冊の書物――『奈良梨取考』を追う彼らの前に現れたのは、魔術に狂った一人の死人の妄執だった… 異端の著作家・大迫栄一郎――“彼”と“首くくり”と“奈良梨取り”にまつわるすべての謎が解き明かされる――。
・Missing5 目隠しの物語
「コックリさん」――この儀式は心霊学的には霊魂との交信手段であり、自動書記などの延長線上にある一方、科学的には無意識の筋肉運動がもたらす現象だとして、一応の決着がつけられている。 そして今、聖創学院大付属高校で1人の少女が自殺した。死んだ彼女の名は雪村月子。彼女は死ぬ前日、“そうじさま”と呼ばれる<儀式>を行っていた。こっくりさんと同じやり方で行うその<儀式>は、学校に棲んでいるという小さな男の子の霊を呼び出すものだった。 やがて、その儀式に参加していた近藤武巳の周囲にも異変が起こり始め……!!
・Missing6 合わせ鏡の物語
鏡の向こうにいる“私”。それは本物の“私”? それとも別の…… ・夜中の二時ちょうどに鏡を覗き込むと、鏡に死んだ人が映る。 ・深夜二時に合わせ鏡をすると、鏡の中から悪魔が出てきて、取り憑かれてしまう。 ・夜中に合わせ鏡をすると、霊が現れて鏡の中に引きずり込まれてしまう。 聖創学院に訪れた文化祭の季節――。美術部の特別展示として並べられた八純啓『連作・鏡の中の七 不思議』に描かれたモチーフは、空目恭一たちが遭遇した事件と明らかな関連があった。その事実を知った空目たちは、八純のもとへ向かったが……!
・Missing7 合わせ鏡の物語・完結編
私の小学校では一階から二階に上がる階段の所に鏡がかけてあった。 夜中の二時に鏡の前に立つと、幽霊が映ると言われていた。 昔、一人の女の子が夜中の学校に探検に行ったきり、帰ってこなかった。 心配したみんなが次の日になって見に行くと、その鏡の前に女の子の上履きが揃えて脱いであった。 その女の子は鏡の向こうに行ってしまったと噂になった。 鏡は私が四年生の時に取り外されて、今はない。 八純啓の死――それは果たしてなにを意味するのか。 事件の終焉かそれとも別の事件の始まりなのか……。
・Missing8 生贄の物語
ある一人の女子生徒が、妻子のいる男性教師と関係を持った。 女子生徒は本気だったが、男性教師はそうではなかった。結婚を望む女子生徒を、男性教師は鬱陶しく思い始めた。 思いあまった男性教師はある雨の日、当時まだできていなかった工事中の女子寮に、女子生徒を連れ出した。 そして女子生徒を殴って殺して、死体を壁の中に塗り込めてしまった。 聖創学院高等部で、シャワーを浴びていた一人の少女が消えた。学校に伝わる怪談そのままに。 一方、空目恭一ら、文芸部の面々はとある場所に向かっていた。そこにいたのは精神に異常を来した空目の母親で、彼女を皆に紹介した後、空目は文芸部の面々にある宣言を行うのだった……! そしてついに羽間にまつわるひとつの秘密が明らかにされる――!!
・Missing9 座敷童の物語
座敷童とは「福をもたらす童女の霊」という形だけでなく、愛らしいどころか不気味な姿をしたもの、また福だけでなく不幸の先触れである場合も『座敷童』の範疇に含むとしている。 あくまでも、この童子の本質は『怪異』である事を忘れてはならない。 「――――ようこそ、みんな。“ここ”では久しぶりだねえ」 その言葉とともに、“魔女”――十叶詠子は聖創学院に帰ってきた。 そして、その“帰還”にあわせるように空目恭一ら文芸部の面々の間に微妙な亀裂が入り始める――。 シリーズ最大のターニングポイントを迎える第9弾!
・Missing10 続・座敷童の物語
ここに闇あれ――現代の魔女・十叶詠子がついに動き出す! ある家に座敷童が入った時、多くはこのような話が語られる。 『ある家に子供が入ったが、出てくる姿を誰も見なかった。その後、その家は急に富み栄えるようになった』、と。 「ここに闇あれ」 深夜、魔女・十叶詠子と、彼女の使徒たちが動き出した。 未だ語られざる“なにか”に向けて。 一方、木村圭子のもとに現われた童子様の正体が明らかになり……! 超人気現代ファンタジー第10弾!
・Missing11 座敷童の物語・完結編
5人の文芸部のメンバーが学校で起こる怪異に挑む! 自分の欠けたものを補ってくれるおまじない“どうじさま”。 しかしその不思議な力は、人を異界に導く恐ろしいものだった……。 “どうじさま”はゆっくりと確実に聖創学院を蝕みつづける――。 はたして文芸部のメンバーは、学校を救うことができるのか!? シリーズの核心に迫る、人気の学園ホラーファンタジー第11弾!
・Missing12 神降ろしの物語
ついに最後の物語の幕が開く――。 携帯電話が「死人の声を受信する」という噂が、聖創学院に急速に広がる。 それは果たして何を意味しているのか? クライマックスへ向けて、最後の“物語”が動き始める! 最後に待っているものは一体――!? 超人気現代ファンタジー第12弾!


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