| 物語は『感染』する。そして徐々に、現実は『異界』に喰われている。 これは現代の『神隠し』の物語。その少女に関わる者は、誰もが全て『異界』へ消え失せるという怪異なり都市伝説。幼い頃『異界』から生還した過去を持つ少年――空目恭一。常に黒ずくめの格好をしている彼は、傲慢な態度とオカルトに関する圧倒的な知識量から「魔王陛下」と呼ばれ変人扱いされていた。 そんな空目恭一が、一人の『神隠し』の少女と出会った時……! 鬼才が贈る現代ファンタジー、登場! |
| * |
| ある一人の女子生徒が、妻子のいる男性教師と関係を持った。 女子生徒は本気だったが、男性教師はそうではなかった。結婚を望む女子生徒を、男性教師は鬱陶しく思い始めた。 思いあまった男性教師はある雨の日、当時まだできていなかった工事中の女子寮に、女子生徒を連れ出した。 そして女子生徒を殴って殺して、死体を壁の中に塗り込めてしまった。 聖創学院高等部で、シャワーを浴びていた一人の少女が消えた。学校に伝わる怪談そのままに。 一方、空目恭一ら、文芸部の面々はとある場所に向かっていた。そこにいたのは精神に異常を来した空目の母親で、彼女を皆に紹介した後、空目は文芸部の面々にある宣言を行うのだった……! そしてついに羽間にまつわるひとつの秘密が明らかにされる――!! |
| 座敷童とは「福をもたらす童女の霊」という形だけでなく、愛らしいどころか不気味な姿をしたもの、また福だけでなく不幸の先触れである場合も『座敷童』の範疇に含むとしている。 あくまでも、この童子の本質は『怪異』である事を忘れてはならない。 「――――ようこそ、みんな。“ここ”では久しぶりだねえ」 その言葉とともに、“魔女”――十叶詠子は聖創学院に帰ってきた。 そして、その“帰還”にあわせるように空目恭一ら文芸部の面々の間に微妙な亀裂が入り始める――。 シリーズ最大のターニングポイントを迎える第9弾! |
| ここに闇あれ――現代の魔女・十叶詠子がついに動き出す! ある家に座敷童が入った時、多くはこのような話が語られる。 『ある家に子供が入ったが、出てくる姿を誰も見なかった。その後、その家は急に富み栄えるようになった』、と。 「ここに闇あれ」 深夜、魔女・十叶詠子と、彼女の使徒たちが動き出した。 未だ語られざる“なにか”に向けて。 一方、木村圭子のもとに現われた童子様の正体が明らかになり……! 超人気現代ファンタジー第10弾! |
| 5人の文芸部のメンバーが学校で起こる怪異に挑む! 自分の欠けたものを補ってくれるおまじない“どうじさま”。 しかしその不思議な力は、人を異界に導く恐ろしいものだった……。 “どうじさま”はゆっくりと確実に聖創学院を蝕みつづける――。 はたして文芸部のメンバーは、学校を救うことができるのか!? シリーズの核心に迫る、人気の学園ホラーファンタジー第11弾! |
| ついに最後の物語の幕が開く――。 携帯電話が「死人の声を受信する」という噂が、聖創学院に急速に広がる。 それは果たして何を意味しているのか? クライマックスへ向けて、最後の“物語”が動き始める! 最後に待っているものは一体――!? 超人気現代ファンタジー第12弾! |