エジプト生活 20




エジプトのトイレ事情についても語らねばなるまい。

エジプトに着いて一週間目くらいだったろうか。
かつて体験したことのないような下痢がおいらを襲った。
あ、いまさらだけど食事前の方は、この先読むのはよそうね。

その下痢の軟度、まさにウォーター。
まったくの水と化したウンコは、いままで幾度の下痢をシャットアウトしてきたおいらの黄門様でも塞ぎきれない。
出しても出しても襲ってくる下痢に、怖くて便器から離れられなくなるほどであったよ。
さて、そんな下痢でも仕事へは行かねばならぬ。
まさに肛門にコルクでも詰めておきたいくらいの心境で、職場へ赴いたおいら。
もし、ここで再びウンコがおれのハートをノックしたら・・・・・!
ついに、アレをせねばならぬ。今までかろうじてかわしてきた、アレを!

赴任から一週間。おいらはまだホテル住まいであった。
ホテルのトイレは洋式だ。ちゃんと便座があり、紙もある。
が、エジプトの、本当のローカルなトイレには、紙はない。
ただ、水道の蛇口と、その下に小さな桶がおいてあるだけだ。
そう、エジプトでは 手でケツを拭くのだ!

それまでは、小はしていても、大はホテルに戻るまでガマンしていた。
が、その日のすさまじい下痢っぷりから考えて、避けられない現実が我が身に迫っていることを覚悟せざるを得なかった。

そして、その時はあっけなくやってきた。
急激に下腹部を襲った下痢痛は、黄門様の必死のブロックも虚しく、「あれ?ひょっとしてちょっと出ちゃった?」と心配になるほどの勢いでやってきたのである。
ツハーーーーー!
おいらは便所に駆け込み、危機一髪のところで「職場でウンコ漏らした日本人第一号」にならずに済んだ。
・・・・・・・・問題は、その後だ。

それまで、決してお上品に生きてきたわけではない。
北海道で生まれ育ち、野ぐそだって経験済み。
でも、おしりを直に、手で拭くなんて経験はさすがに無い!
野ぐそをかまして、ワイルド気分を満喫していた時だって、おしりはポケットティッシュなんかを取り出して、フキフキしていた。
ああ、なんとお上品であったことかよ。

しばしの躊躇の後、おいらはおもむろに水道の蛇口をひねった。
桶に水が溜まったところで、右手をつっこむ。
さあ、いざ行かん!決戦の場へ!
とりゃぁぁぁ!

このへん、細かく描写すべきかわからんが、書いちゃう。
えっと、最初に感じるのは、指先に触れるぬるっとしたうんこの感触です。
それをばしゃばしゃと、何度か水につけては拭き、つけては拭きしてるうちに、油汚れを落とした皿のように、肛門が「キュッ!キュッ!」ってなります。
最後に手をキレイに洗います。

やってみた感想。
あれ?これいいかも。
考えてみたら、紙で拭くよりよっぽど清潔。
だってみなさん、もし顔にうんこが付いてごらんなさい。
紙で拭くだけでOKですか?  ノンのノン!
水で洗いますわな。誰でも。
肛門だからって今まで紙で済ませてゴメン!って気分になりますぜ。
セルフサービスのウォシュレットみたいなもんですよ。
わははははははは!どんとこーい!

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