シンガポール編 1





会社の規定により、長期海外赴任の後には「帰任休暇」
なるものがとれるのだそうな。
どこでも好きな国を経由して帰国しても良くて、
しかも飛行機代、宿泊費は会社持ち。
ええ、バブルが弾ける前のお話でございます。
もちろん飛行機はビジネスクラス。
ええ、まだ弾けてませんでしたから。

エジプトから帰国する間際になって、そんな規定があると知ったおいら。
さて、困ったわけです。
その時、「今、いちばん行きたい国はどこ?」と聞かれたら
答えは「日本」であり、
「今、いちばん食べたいものは何?」と聞かれたら
答えは「ざるそば」であり、
「今、いちばんしたい事は?」と聞かれたら
答えは「日本の友達に会って、エジプトのみやげ話をサカナに一杯やりたい」であった。
よーするに、 とっとと帰りたい って事ですな。

しかし、せっかく帰任休暇なる制度があるのに使わないのももったいない。
で、結局、「シンガポール」に寄って帰ることにしたのでした。

なぜシンガポールなのか。
シンガポール航空で帰りたかったから・・・。
そんだけです。ハイ。すみません。
だってすごく快適だってウワサを聞いてたもんで。
評判にたがわず、至極快適でしたよ。

シンガポール滞在は3日。
まず驚いたのが街がやたらとキレイな事。
ゴミひとつ落ちていない。
これはエジプトの「町全体が巨大なゴミ箱」状態を見続けてきたから
よけいに感じた事。
なんでもゴミをポイ捨てしただけで罰金だそうな。
国全体(といっても街全体、ってくらいの大きさですが)が大きな
公園のよう。
居心地がいいような、逆に落ち着かないような。

そうして、一番びっくりしたのが、自分の変化。
下世話な話になりますが、23歳~24歳という、ヤング全開の男が
エジプトという国で一年生活しますとですね、
その一年間、まったく若い女性とお話をしたり、見たりという機会が
ないわけですよ。
するとどうなるか。

なんとびっくり。
「Tシャツ1枚の女性」が あられもない格好をした女性
と見えるんですね。これが。
街を歩いているだけで鼻血が出そうになりました。
うーん、こりゃタマラン。
ちなみに余談ですが、北海道出身で海水浴の経験が今まで2回あるかないか、
というおいらにとって、未だに水着の女性は裸と一緒です。まともに見れません。

シンガポールといえばマーライオンですが、
これはサッポロの時計台、ドイツのローレライと並んで
世界三大がっかりに数えられるとか、られないとか。
あまり意気込んで見に行くと、ずっこけてそのまま海に落ちそうになりますので
みなさんご注意を!


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