出張行きまくりの巻





飛ぶ俺
ドイツでのお仕事は、ヨーロッパ各国に設置されて
いるコンピューターの保守であった。
たくさんの台数が売れていれば、各国に保守員を
配備するなり、現地で人を雇って保守員として
働いてもらう、って手があるわけだが、いかんせん、
イギリスで10ユーザー、フランスに6ユーザー、
ドイツに8ユーザー・・・・といった感じで、実に
まばらにしか売れていなかった。
で、会社がとった措置ってのが、
「ドイツに一人保守員を置いて、全部面倒みて
もらっちゃお♪」って事。


会社としてはそれでオッケーなんでしょうが、
実際、そのたった一人の保守員に選ばれたおいらは
タマランのである。
例えば、スコットランドのリビングストンという町
の工場から、「○○のトラブルでメインフレームが
ダウン!工場のラインが全部止まっている!」
なんて電話を受けて、
「OK!すぐ行く!」
と言ってから、
フライトの時間を確認。OK。1時間後にちょうどいい便がある!
チケットセンターに電話。フライトの予約。OK!
出張用のバック(常備)に保守部品、工具を詰め込む。OK!
タクシーで空港へ!OK!
定刻に出発。OK!
バーミンガム空港に到着!O k
国際線ターミナルから国内線ターミナルへ移動。o k
バーミンガムからエジンバラへのフライト。お・・おーけー・・。
エジンバラ着。レンタカーを借りて出発。お・・・おー・・・・・けぇ・・。
走ること1時間弱、工場に到着。
すでにヘロヘロ

が、お客さんは待ってはくれない。なにしろ工場が止まっているのだ。
あへ~・・・・。
気合を入れなおして、システムをチェック!
「ハヨナオセ!プリーズ」な視線を浴び続けながら、汗をかきかき直す。
やがてシステム復旧。ふー・・・・・ヤレヤレだ。
帰りのフライトはもうないから、とりあえずホテルに入ってのんびりだ、
なんて思いつつオフィスに終了報告の電話をすると、
「ろっくん、そのままついでにパリ行って」
なんて言われる。

飛行機乗って海越えるような
”ついで”があるかぁ!


そんなわけで、赴任から3ヶ月ほどで、ヨーロッパの主要航空会社の
マイレージは溜まりまくり、アッちゅう間に「ゴールドカード」。
特にブリティッシュエアウェイズ(BA)のマイレージは
3年間で、日本-ロンドン間を二往復半できるくらい溜まったのである。

ゴールドカードだとラウンジが使えていいんですよねぇん。
そのへんの話はまた今度。


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