Going My Way!! ブログ別館

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特殊能力(2000/11/01)


最近では、電車に酔うので電車に乗ってどこかへ行くときにはMDウォークマンが必須で、大音量でCASCADEとかポルノグラフィティとかを聞きながら、車内の雑音はまったく聞こえず、ただ流れていく窓の外を見ていると、こう、……いってみれば、暇なんだよ。
だから、中吊り広告とか、駅のホームの看板とかを見て、ありもしない想像をしてはひとりえへらと笑っている……。あぁ、こう書くとまったく怖い人だが。

とにかく、題材がなくても無理矢理想像力を働かせるのが好きな人なのです、私は。想像力とか言うとかっこいいのだが、私(ともう一人の友人)はこれを妄想力と命名した。空想よりひどい、妄想力。

今回はそんな妄想力が個人的に全開になった話をご紹介。


突然ですが、私は星を見るのが好きなんです。
 修学旅行で松江の街の中心からちょっと離れたホテルに泊まったときに、 「これは星がたくさん見えるに違いない!」 と思って喜んで夜を待っていたのに、 部屋から空が見えない!! なんてことがあって、本当に悲しかった記憶があります……。
基本的に、田舎がない上にキャンプとか、アウトドア生活とかをやったこともなければ、山に登るとかそういう経験もしたことがない私にとって、 降るような星空☆ というのは夢なのです。一度見てみたい……。
これからの冬の季節は、空が澄んで綺麗になるので、星がいっぱい見えるので好き。寒いのは大丈夫な人なんで。

といっても、ただ「綺麗だなぁ」と言って見ているだけなので、星座とかなんとか全然知りませんけどね。覚えるつもりもないし、必要性も感じていない。
ただ単純に、星が好きですね。ここ(横浜)の夜空は、そんなに星が見えないけれど、それでもまあ、晴れた夜には何個か星が見える。バイトの帰りとか、たくさん星が見えると幸せな気分になるね。

そんなわけで、一ヶ月前のバイト帰りも、よく晴れてた夜で、星を見上げながら道を歩いていたところ。
一人で夜の暗い道を歩くというのは、(実は危ないのかもしれないけど)楽しいんだよね。まあ、暗いと言ってもうちの近所じゃ限界もあるし、人通りがまったくなくなることもないわけだけど。まだ終電には早すぎる時間だったし。
わざわざ選んで暗い方の道に入る私は、本当にかなり危ない。これからは気をつける。

さて。そうやって歩いていて、「今日も星が見えるぞ」と思っていると、なんか、妙な星が見えることに気が付いた。
かなり天然で、よく飛行機を星と間違えて「赤い星だー」とか思っていることもあるので、その時も飛行機かなー、とか思ってたんだけど、どうも動いていない。飛行機だったら、光が点滅するはずなんだけど、それもない。というか点滅の速度が異様に速い。色は白。
おかしいなぁ、と思って、立ち止まってよく見てみた。

突然ですが、星ってどんな風に見えるもんなんだろう?人によって、目によって違うのかな?もしかして、今あたしがここで「変な星」とか言って、他人からしたらこれが普通だったりして。そうしたら、この話のタイトルは「特殊能力を失った」になるのかな。

話は変わるけど、よくこんな事を考えませんか? 「私の見ている青色と、みんなの見ている青色は違うんじゃないだろうか?」 って。
例えば、光を感じる感覚が何だかおかしくて、自分の見ている青が、みんなの赤で、みんなの赤が、自分の青に見えるんじゃないか……。でも、別に色自体がおかしいわけじゃないから、青いものは青く見えてるんだけど……。
口で説明するのは難しい。

人と違うふうに色を感じてるんじゃないか?って妄想は、結構前からあった。実際には色って光の反射とかそういうもので見てるわけだから、色盲とかでない限り同じに見えてるはずなんだろうけど……。

今回はその光バージョンじゃないかという妄想も起こってきた。でもまあ、写真とかで星空ってよく映っているからね。みんなも丸く見えているものだと思うことにしましょう。

話がどんどんずれていったけど、とにかく、今まで肉眼で見えていた星は、点滅しなくて、色は白か、よくてもオレンジかなんかで、豆電球が遠くで光ってるみたいに、丸いのが普通だったのね。そういう今までみていた「普通の星」じゃないのが見えた、というわけ。

閑話休題。特殊能力の話に戻りましょうか。
その星は、なんか妙に点滅してるように見えた。
そんで、よーく見てみると、キラキラ光ってるのですよ!言葉で言うのは難しいんだけど、そう、こんな→ かたち。想像してみてよ。空にひとつだけ、こんなまさしく☆型の星があって、キラキラ光ってるんだよ。
「おぉ~、星だぁ」とか呟きつつ、私は立ち止まった。
夜の十一時近くで、確か平日だったから、会社帰りのサラリーマンとかも少なくて、しかも普段は通らないようなちょっと人通りの少ない道だったけど、二、三人は周りにいたかもしれない。いきなりあたしは立ち止まったけど、彼らは全然気付かずに通り過ぎていった。

悲しいねえ、都会のサラリーマンは。おそらくもう疲れてて、一刻も早く家に帰り着きたかったんだろうね。あの時私を無視して通り過ぎていった人たちのうち、頭上に星が出ていたことに気付いていた人は、一体何人いるんでしょうか。きっと一人もいないんだろう……。
私も来春からサラリーで生活する身になるわけですが。おそらく疲れて頭上の星に気付かないことになるんでしょうね。こういう自分の将来を予想しているのも悲しい。かといって、 そういうサラリーマンにはならないぞ と頑張ってみたところで、結局無理なのは分かっているし。

まあ、○年後にはどうだかなんて、分からないけれど、きっと来年は無理だろう。それは分かる。

また話がずれたぞ。んで、ふとほかの星を見てみると、なんとまぁ、ほかの星も全部そういう形になってるんだよね。4個か、5個か忘れたけど、とにかく見える星が全部そうやって*型でキラキラしてんだもん。もうびっくりして、ん~、と思いつつも歩き出した。
よく見てみると、星によってキラキラの度合いが違かったりして、かなり面白いんだ、これが。

とっさに思ったのは 目に特殊能力が付いたんだ! って、アホか私。

ゲームのやりすぎ。というか妄想癖がこんなところにまで出てきたか、という気もしましたが……。とにかくその特殊能力を身につけた私は、それ以来星が☆型に見える、という恩恵を一心に受けて、今日も夜空を見上げ続けているのです。


おまけ。

なんで私の目に特殊能力が身に付いたと思う?
分かった人は掲示板に書いてみてね。うふふふ。


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