内なる詩
詩を持たない人などいないよ。
人はみな 何がしかのことばを胸に生きる、
それは疑いのないことだよ。
外へ出ることのなかった想いは
外へ出てもなおあふれ続ける想いは
内でことばを見つけていく。
陳腐だなんて誰が言った？
ありきたりだと誰が笑った？
ひとの詩に心なびくことは
ひとのことばに心震わすことは
何も恥じることではない。
陳腐だろうがありきたりだろうが
ましてや使い古され手あかがついていようが
ことばを選んだのはれっきとしたあなたであるし、
自分以外の詩になびき、震えた心の持ち主もまた
れっきとしたあなたなのだから。
詩を胸に宿せ。
そして、
内なる詩に光を。
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