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NHK が今なぜ坂口安吾『堕落論』なのか…。
若い頃「日本文化私観」を読み「堕落論」読んでいる。無頼派らしい考え方ととらえていた。戦後の混乱期には開き直りが必要であることを実感していたがここまでとは考えられなかった。
今まさに戦後の混乱に似た世相であるようにも思えるが、総てを壊し焼き尽くす事は非常に簡単だが、それは人間の心も失う事、安吾はそれが人間だと断言している。
今、この安吾の思考から生まれたものを NHK が取り上げることに何かきな臭い感がする。
ます、「日本文化私観」そばにおいて「堕落論」の粗筋をここに載せみなさんの判断をお聞きしたい…。
「半年のうちに世相は変わった」と始まる。
戦地から帰ってきた兵士たちは闇屋となり、
また、男を戦地に送った女たちは
夫の位牌を事務的に扱うようになった。
そのようになったのは
「人間が変わったのではない。」
「人間は元来そういうものであり、
変わったのは世相の上皮だけのことだ。」
という。
終戦後、わたしたちは、
あらゆる自由を許されたわけだが、
人間はあらゆる自由を許されたときに、
みずからの不可解な限定と
その不自由さに気づくものなのである。
人間は、永遠に自由ではあり得ないのである。
なぜなら、人間は日々生きていて、
また、いずれは死なねばならず、
そして、人間は考える生き物だからである。
政治改革は、一日にして行なわれるが、
人間の変化はそう簡単には行かないものである。
戦争がどんなに物凄いものであっても
人間自体がどうにかなるものでもない。
人間の本質は変わることはない。
ただ、人間へ戻ってきただけなのだから。
人間は堕落するものである。
義士も聖女も同じように堕落するものだ。
それを封じることはどうしてもできないし、
また、押さえ込むことによっても、
人を救うことはできないのである。
人間は生き、人間は堕ちる。
そのこと以外には、
人間を救うための便利な近道はないのである。
これは、戦争に負けたから、敗戦したから
堕ちるとうことではない。
人間だから堕ちるのであり、
生きているからこそ、
堕ちるということだけのことなのである。
堕ちる道を堕ちきることで、
自分自身を発見し、救わなければならないのである。
坂口安吾『堕落論』の詳しくはこちら↓
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