魂-soul

episode1 時空　土方side

毎日同じことの繰り返しの日常なんてよォ。　

俺は真選組副長、土方十四朗だ。　
二十年前の天人の台頭により、江戸は腐っちまった。　
侍はほぼ滅亡したこった。　
当然、江戸に住んでいた侍達は　
反乱を起こし始めた。それが『攘夷』　
俺たち真選組は反乱分子を即時処分する　
対テロ用特殊部隊だ。　
最近はヒマでいけねェよ。　
何か気の利いたことが起きりゃーありがてェけどな。　

少しの間、ボーっとしていたら　
俺を呼びつける総悟の声が聞こえてきた。　　

「土方さん、ちょっと頼みてェことがある。　
　　　　　　　　　　　　　　来てくだせェ」　　

…。何だよ、ただでもやる気がねェってのに、　
てか、上司呼びつけんなよ！　
しばらく返事もせずに無視してみた。　
そしたら、総悟のやろうが…。　

「土方ァー、早く来いよ待ってますゼ？」　

しつけェェェェ！！しかも呼び捨てかよ！？　
総悟のやろう、ぜってェ俺は行かねェぞ　
って、俺はガキ相手に何を…？　
総悟に八つ当たりしてんだな。ククッ、俺も落ちたな…　
十四朗ココは大人になれ。プルプルプルプル　
「あ”？」気がついたら総悟が後ろに居やがった。　

「うおッ！て、てめェいるんだったら声掛けろよ。」　

すかさず総悟が反論してきやがった。　

「何変な意地張ってるんですかィ、おかしな野郎だ。　
　それに、俺は2回もアンタのこと呼びましたぜ？」　　

あっ．．．俺が無視してんだったわ。　

「あーわりィ。で、話ってなんだよ？」　

うつむきがげんで、総悟は黙り込んじまった。　
でも、何かをつぶやいているのが分かった。　

「何だよ？」．．．　

「土方．．．ろ」ようやく口を開いたが、　

何を言っているのか聞き取れなかった。　

「あ”？何が言いてェんだよ。」　　

…。　ニヤッ　うぁぁぁぁぁぁ！！　　
総悟はいきなり顔を上げて、俺に斬りかかってきた。　　

「土方消えろォォォォォォ！！」　

「なッ！？何のつもりだてめェッ！？」　

その瞬間、目の前が真っ白になって　
光の刃が最後に見えた．．．　

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