体にいいものにこだわって! 悠々粋亭

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20141215日本古来の寿命を延ばす凄い食材

Last update 20150731
2014年12月15日 ≪主治医が見つかる診療所≫より
健康寿命を延ばすプロジェクト 第1弾
~再発見!博士が注目する 日本古来の凄い食材~
長生きが出来るのなら、幾つになっても自分の足で歩き、介護を必要としない健康な状態が望まし
いですね。
日本人の平均寿命は、男性が約80歳、女性が約87歳。
一方「介護を必要とせず自立して生活できる」健康寿命の平均は、男性が約70歳、女性が約74
歳。この、寿命と健康寿命の約10歳の差を、いかに近づけられるかが健康長寿のカギとなるのだ
そうです。
今回、ご活躍中の博士たちが、健康寿命を延ばす効果があるといわれる様々な食材の中から、今、
最も注目している、厳選した4つの食材を紹介してくださいました!


ヨーグルトを超える健康作用を持つという、乳酸菌が含まれる「すんき」

VTRで出演された博士
東京農業大学 応用生物科学部教授/農学博士 岡田早苗博士

日本を代表する、乳酸菌研究のスペシャリスト・岡田博士が注目されているのが、ヨーグ
ルトと、ほぼ同じ量の乳酸菌を持ち(1gあたり)、日本で唯一、塩を使わずに作られると
いわれる漬け物 「すんき」

『すんき』とは?
長野県・木曽地方に伝わる伝統的な漬け物。秋から冬にかけて作られる赤カブの葉の漬物
で、木曽地方では、300年以上昔から食べられていたそうです。

≪すんきの作り方≫
1.赤カブの葉を細かく刻む
2.55℃のお湯で湯通しする
3.樽に詰め、すんきのタネ(前年に作ったすんき)を入れる
4.28℃程の温かい部屋に一晩置き、発酵したら涼しい場所に移動する
  1週間程で食べ頃になるそうです。

◎乳酸菌には動物性由来の乳酸菌と植物性由来の乳酸菌の2種類がある。
【植物性乳酸菌】
すんき・ぬか漬けなど、主に野菜で作られる発酵食品の他、味噌や醤油などにも含まれて
いて、塩分や酸の強い状況で作られる事が多いため、胃酸などにも耐える事ができ、生き
たまま腸に届きやすいといわれるそうです。

【動物性乳酸菌】
主に乳製品由来の発酵食品に含まれているそうです。

◎「すんき」にしか存在しない独自の乳酸菌とは?
すんきには20種類以上の、様々な乳酸菌が含まれていて、この乳酸菌が腸内環境を整え、
免疫力を高めるそうです。更に、すんきにしか存在しない乳酸菌が4種類含まれていて、
このすんき独自の乳酸菌には、とても強い免疫調節作用があり、感染症の予防や、アレル
ギー症状を軽減するといった効果があるといわれているそうです。

<辨野博士解説>
「すんき」には、食物繊維がとても多く、腸内環境が良くなり、免疫力アップに繋がって
いると考えられる。

<姫野医師解説>
乳酸菌は人によって合う、合わないがある為、1種類だけでなく、多くの種類を摂取した
方が良いといわれている。乳酸菌は、腸内で善玉菌のエサとなり、乳酸菌が増えてくると、
精神状態の安定にもつながるといわれている。

<中山医師解説>
乳酸菌は、カルシウムの吸収を良くしてくれるので、骨を丈夫にする事にもつながる。


免疫力を高めるスーパー海藻「アカモク」

VTRで出演された博士
東北大学 環境生態工学研究室 教育研究支援員/工学博士 佐々木 久雄博士

海藻の研究一筋25年・佐々木博士が注目していらっしゃるのが、 「アカモク」

『アカモク』とは?
褐藻類(かっそうるい)と呼ばれるワカメや昆布の仲間で、生命力が非常に強く、1年間
で7メートル近くに育つ事もあるそうです。

◎佐々木博士が注目しているのは、アカモクに含まれている栄養素で、ネバネバ成分の「フ
コイダン」

フコイダンは、水溶性食物繊維の1つ。

◎食物繊維には、水に溶けにくい不溶性と、水に溶けやすい水溶性の2種類がある。
【不溶性食物繊維】
主に野菜や豆類などに含まれる。

【水溶性食物繊維】
モズクやワカメ、メカブなど、主に海藻類に含まれ、腸の中で善玉菌のエサとなり、腸内
環境を整える事で、免疫力を高める効果があるそうです。

これまで水溶性食物繊維は、食品中に含まれる量が少なく、効率的に摂取しにくいといわ
れていました。
⇒ アカモクには水溶性食物繊維のフコイダンが、モズクやメカブの3倍~5倍、含まれて
いるそうです。

◎アカモクはそのままでは食べず、加工して食べる。
1.採ったアカモクを、熱湯に浸ける。⇒ 褐色だったアカモクが、緑色に変化。
2.湯通ししたアカモクを細かく刻む。⇒ ネバネバが強くなる。

◎アカモクは採れる地域により呼び名が違う。
秋田県では「ギバサ」と呼ばれ、よく食べられているそうです。

<上山医師解説>
海藻のネバネバは、胃酸の攻撃から守る力があるので、色々な栄養素がきちんと腸まで届
く。栄養の吸収を考えた場合、ネバネバで守られて腸に届くというのは、非常に効率がい
い。

<姫野医師解説>
海藻類というのは、非常にミネラルが多く含まれ、中でもクロムが重要な働きをする。
※ミネラル…体内で合成できない為、食品で摂取する必要のある栄養成分。
※クロム…糖の代謝を促す働きがあり、不足すると血糖値が下がりにくくなる。

<辨野博士解説>
免疫力をアップするという点や、整腸作用がある点以外にも、水溶性食物繊維は、滑らか
に便を出すという事が、非常に大事なポイント。

<丁医師解説>
漢方では、この様な種類の海藻類は、食べ過ぎると体を冷やすといわれている。
腸の弱い人が冷たいまま食べ過ぎると良くないので、味噌汁などに入れ、温かくして食べ
ると良い。お酢やポン酢には体を温める作用があるため、海藻に合わせると胃腸の冷えを
軽減する事ができる。

<秋津医師解説>
すぐに飲み込まず、しっかりと良く噛んで食べる事が大切。


コレステロール値を下げる「粉豆腐」

<VTR出演医師>
諏訪中央病院 名誉院長/内科 鎌田實医師

減塩や野菜の摂取を県民に勧める事で、長野県を長寿日本一に導いた立役者のお1人。
健康長寿研究の第一人者である鎌田医師が、今注目していらっしゃるのが、 「粉豆腐」

粉豆腐とは?
高野豆腐を、特殊な加工で粉末にした物で、栄養成分は高野豆腐と同じ。
鎌田医師は、この粉豆腐に含まれている栄養素、レジスタントタンパクの働きに注目され
ている。

レジスタントタンパク
主に大豆製品に含まれる栄養素で、粉豆腐・高野豆腐に多く含まれている。
植物性タンパク質の1つで、LDL悪玉コレステロール値を下げる働きがある、といわれて
いるそうです。

普通の豆腐100g レジスタントタンパク1.9g
高野豆腐  20g レジスタントタンパク3.4g

レジスタントタンパクの働き
レジスタントタンパクは、体内で非常に吸収されにくく、食物繊維の様な働きをする。
1.摂取したレジスタントタンパクは、腸まで運ばれる。
2.腸で、吸収される前のコレステロールと結合。
3.そのまま体外に排出されるため、LDL悪玉コレステロール値が下がる。
 ⇒LDL悪玉コレステロール値が下がれば、動脈硬化を防いで、心筋梗塞や脳梗塞の予防
ができる為、健康寿命を延ばす事につながるそうです。

◎粉豆腐がよく食べられているという、長野県・飯田市
高野豆腐の生産量が日本一で、街のスーパーには、棚一杯に様々な高野豆腐や粉豆腐が置
いてあるそうです。

長野県飯田市の健康ご長寿さんの粉豆腐の食べ方
1.粉豆腐の炒り煮
椎茸やニンジンなどのみじん切りと合わせた物で、昔から食べられている定番の家庭料
理。
2.粉豆腐のドライカレー
⇒お湯で戻した粉豆腐を、トマトソースやカレー粉と炒める⇒粉豆腐がひき肉の様な
食感になる。
3.粉豆腐のコロッケ
⇒粉豆腐の炒り煮を具材に、パン粉をまぶして油で揚げる。


<岡部医師解説>
LDL悪玉コレステロール値に関して
LDL悪玉コレステロールが、HDL善玉コレステロールの2倍を超えると動脈硬化が始ま
り、2.5倍を超えると動脈硬化が進むといわれている。
LDL悪玉コレステロール値を下げて、動脈硬化を抑えれば、心筋梗塞や脳梗塞が予防でき
て、健康長寿につながる。

<中山医師解説>
大豆製品には、骨に良いタンパク質とカルシウムが含まれている。
「イソフラボン」には、骨粗鬆症を予防する働きがある。


認知症を予防できる「エゴマ油」

<VTR出演博士>
麻布大学 生命・環境科学部教授/薬学博士 守口 徹博士

油の研究一筋17年、日本を代表する油のスペシャリスト・守口博士が注目されているの
が、 「エゴマ油」

エゴマとは?
青ジソに似たシソ科の植物。葉の部分は香草として、韓国料理などに使われる。
乾燥させたエゴマの種子を、料理にかけるなどしても食べられる。
そのエゴマの、種子を搾って作られた油が、認知症の予防効果があるという、「エゴマ油」。
東北地方では、食べると10年長生きできるという意味で、「ジュウネン」とも呼ばれてい
るそうです。

◎エゴマ油を積極的に摂取している町、島根県・川本町
町の多くの人々が、エゴマ油が認知症を予防する事をご存知だったそうです。

エゴマ油がなぜ認知症予防に効果があるのか?
エゴマ油に多く含まれている成分「オメガ3」が、認知症の予防に効果があるといわれて
いるそうです。

◎オメガ3とは?
守口博士によれば、体内のオメガ3が少なくなってくると、脳の細胞が円滑に情報を処理
できなくなり、認知機能が落ちてくるそうです。

◎現代人はオメガ3が不足
オメガ3は人間に必須の栄養素ですが、体内では作れないため、食事で摂らなければなら
ないそうです。しかし、オメガ3を含む食材は極めて種類が少なく、必要な量がなかなか
摂れないのだそうです。

オメガ3を豊富に含む代表的な食材は、魚。
魚に含まれる「DHA」や「EPA」はオメガ3の一種。

厚生労働省が推奨する、 オメガ3の目標摂取量は1日およそ2グラム
イワシなら1日2尾(刺身など生で摂取した場合)食べなくてはならないが、
エゴマ油なら1日小さじ1杯程度で良い


◎エゴマ油の摂取の仕方。
オメガ3は熱に弱く 、加熱すると酸化してしまう為、 火を使った調理には向いていない
酸化してしまうと、味が悪くなり、認知症の予防効果も落ちてしまうそうです。
料理の仕上げとして、エゴマ油を食べる直前にかけるのがお勧めだそうです。

◎エゴマ油の保存方法
エゴマ油を保存 する場合は常温ではなく、直射日光を避け、 低温を保てる冷蔵庫 に入れて
おくのがお勧めだそうです。


<丁医師解説>
アマニ油はエゴマ油と同じぐらいオメガ3を含んでいる。

<中山医師解説>
健康寿命を延ばすには、骨折をしない様にする事も大切。
オメガ3 は、 骨を作る働きを促す ので、 骨粗鬆症の予防 にもなる。
また、関節の炎症を抑える抗炎症作用も持っている。

<岡部医師解説>
エゴマ油やアマニ油のようなオメガ3は、長寿ホルモンの、「アディポネクチン」を増やす
といわれており、さらに 中性脂肪を下げる効果がある ともいわれる。

<姫野医師解説>
オメガ3は
・細胞の膜を守る働き
・血液の流れを良くする働き
・体の炎症を抑制する働き などを持っている。
海外ではスポーツ選手がいち早く取り入れており、オメガ3を摂取するというのは、常識
になってきている。

<丁医師解説>
オメガ3は非常に酸化しやすい 油である。
熱を加えるだけでなくても、保存の失敗で酸化してしまい、体に良くない脂質に変わりや
すいので、 保存方法には注意が必要
オメガ3の油は、他の油とブレンドする事で、安定し酸化を軽減する事ができる。
1種類の油だけにこだわらず、エゴマ油やアマニ油に自分が使っている油をブレンドして
使うのがお勧め。

<秋津医師解説>
エゴマの中には、「ロスマリン酸」というポリフェノールの一種が含まれており、
これは、 血糖値を下げる作用がある といわれている。


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