フルーツカフェ風 【ICHIGO☆ICHIE】

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セイの場合 出産編

sakasama
セイの出産編(日記一部改良バージョン) 64

6月3日、朝の検診で相変わらず陣痛がこないので、

「明日陣痛がこなかったら、促進剤使おうか?」

といわれた。

予定日は9日。でも、最初に入院してから、結局9日もたっている。

みんなもう待てないって感じだし・・・。

ということで、

「お願いします」

となった。

一応自然に陣痛がきたほうがいいかな?と思い、階段を上り下りしたり、

スクワットをしたりしたが、子宮口が四センチあいてるという割には絶好調で、

破水もなければ、おしるしもない。

産まれそうな気もしない・・・^^;



ぐっすり眠れて朝になった。

ちなみに病院は五時半起床。

四時半に、鳥の声で目がさめる・・・。

検温で、看護婦さんがきた。

「どう?」

「・・・全く変わりありません」

「^^;・・・じゃあ、お薬1錠飲んで」

6時半に1錠。9~7分間隔で軽くはる。

7時に診察。

下剤でお腹のなかみを処分した後、7時半に促進剤をもう1錠飲む。

しばらくすると、5~3分でやや強くはる。

でも、八時の朝ご飯は食べた!(軽くといわれたので半分)

8時半にもう一錠飲む。

定期的な陣痛になるが、呼吸法で結構痛みが和らぐ。

前回はすっかり忘れた呼吸法だけど、今回はいけた。


~ソフロロジー式~
痛みを逃すときは、痛くなったら息を自然にすって、
6~7秒でろうそくの火を消すようにフーっとはく、を痛みがなくなるまで繰り返す。


10時半に薬から点滴に切り替える。パパも到着。

陣痛室に移動。3~2分おきの強い陣痛。

まだ我慢できる痛み。婦長(助産婦)さんに

「お昼過ぎるね~」

といわれる。

結構長いなあ・・・。すぐ生まれるって言われたのに結局これか~。

12時半過ぎ、分娩台へ!

あれこれ準備して、一時過ぎ頃全開大。

が、4~5回いきむも出ない・・・。

「吸引にするから」

といわれ、吸引するも出ない・・・。

硬膜外麻酔をし(またか)二、三度吸引するも出ない・・・。

すると先生、

「カイザーにしよう」

と。

ぎょ。

「頭は見えてるけど、赤ちゃんが骨盤に後頭部を押し付けてるから出てこられない。

元気なうちに出したいから、帝王切開にするよ」

といわれ、今回は下もまだ切ってないし、いいかな、と納得。

でも、陣痛が~!!!これはどうするんですかああああ。

痛いんですけど~!!!

いきんでいやらのがしていやら・・・。

で、緊急帝王切開。

「こことここ、どっちが冷たい?」

脱脂綿で首とお腹をちょんちょん。

「?」

あんまり変わらないような・・・。

「こことここどっちが冷たい?」

「あ~・・・若干、首のほうが冷たいような気も・・・・・・」

何かいわなければいけないような気がして、そう応えてみた。

「じゃあ麻酔効いてる!」

(そうかなあ・・・あんまり変わらないような気がするんですけど・・・)

先生が相当あせっているので、反論できず・・・。

切腹。

ぎょ!

すごく痛いじゃん!本当に麻酔効いてるの~?!

きってる・・・引っ張ってる・・・だしてる・・・ううう・・・

で、2時31分無事赤ちゃんとご対面できました。

赤ちゃんはちゃんとおぎゃあと泣き(前は仮死状態で泣かなかった)

一安心。

私は、男の子ですよ、にもとっさに対応できず、ぼ~・・・。

でも、

「3600グラムです」

には、 ぎょ! でした。

ありえないわ~。この私から、こんな大きい子が・・・。

ちっちゃい子を抱っこして、

かる~い!っていうのが夢だったのにい。

ちなみにその間にも、お腹をちくちく。

縫ってるよ・・・引っ張ってるよ・・・。

あ~あ・・・。

そんな私の横で、主人が実家に電話。

「あ、今うまれました。ハイ、元気です」

いや、まだ腹に穴あいてますけど・・・

これから死ぬかも・・・なんちゃって^^;

などと馬鹿なことを考える私。

とりあえず、ちくちくぬって(いた~い!)なにやらカチカチとめ、

手術終了。。。

はああ、長かった・・・。

「××さ~ん」

呼ばれるも、朦朧。

「首に手を回してくれると助かるんだけど」

手は動きそうです・・・。

と、思い、目は開かなかったが、やってみた。

運ばれた。

おそらくストレッチャーに乗せられた。

「横向くと、新生児室の赤ちゃん見えるわよ~」

と、途中声をかけられたが、みる余裕なし・・・。

部屋に運ばれ、着替えさせられた。なすがまま・・・。

あ~あ、三時のおやつ食べられなかった・・・。

楽しみにしてたのに。

・・・っていうか、帝王切開になったから絶食じゃん・・・。

が~ん。

窓の外では、雷がピカピカ。

何の暗示やら。



口の中がからからで、とにかくうがいがしたかった。

「口渇いた・・・」

と主人に訴えるが、先生に水は飲んじゃ駄目、と却下されたらしい。

点滴で口が渇くようになっている、みたいな会話が頭上で人事のように響いた。

水を飲みたいんじゃなくて、せめてうがいがしたいんだよ~!

と思うが朦朧としていたため、訴えられなかった。

主人がガーゼに水をつけて、口を拭いてくれた。

ちょっと一息。



お産を手伝ってくれていた婦長に、

「靴下は?」

と聞かれた。

「・・・もってません・・・」

と応えたが、後でよく考えたら、持っていた・・・。やっぱりどこかボケてる。

頭の中はしっかりしてたつもりなんだけどなあ。

その後、私は見ていないが、主人いわく「たび」のようなものをはかされ、

足首に、エアーポンプのようなものを装着される。

これは一晩中、ぷしゅー、ぷしゅーっと廊下にこだましていた。



カテーテルも装着された。

左右とも下半身が麻酔でしびれ、感覚がない。

なにやら痛いが、傷か後陣痛かわからない。

昼間だけど、外は雷。

しばらくして、両親と娘も来た。

「しゃべれないし、ひどい顔だから柚子には会えないよ」

といったが、かわいそうだから、と却下された(TT)

少しすると、またね~!と帰っていったが。

点滴と酸素吸入をしていたので、すごい顔だっただろうな~。

(退院後、彼女は、病院ごっこと称してスヌーピーのお腹を切ったり、鼻に管をつけたりして

リアルな遊びをして見せてくれた・・・^^;)



全然動けない(←と本人は信じている)が、看護婦さんはなれたもので、

「動かないと心臓に血栓が出来るから、一時間ごとに向き変えてね」

といって去っていった。・・・無理です・・(TT)

でも、足の指を動かしてみると、動く。

膝は動かない・・・。しびれてる~。

そのままつらつらと点滴をしつつ、つらい夜を過ごし、朝。

7時前に一回、ベッドに座り(←大変だった!)はみがき。

幾分すっきり。でも、頭はまだ朦朧(←痛み止めのせいらしい)

まだ足はしびれているものの、

今度はゆっくりと時間ごとに寝返りを打つよう心がける。



2時になり、傷口の消毒をしてもらい、自分のパジャマに着替えさせてもらう。

体も拭いてもらい、すっきり^^

そこへ、ちょうど上京してくれた義両親と主人・娘が来た。

まだ、フラフラだったので、失礼とは思いつつもあらがえず、

途中でうつらうつらしてしまった。ごめんなさいm(__)m

この日は、氷片をなめることを許される。

朝、一個。昼、二個。夜、三個。
(たくさんくれたので、多分もっとなめても良かったと思う)

それがすごく美味しかった。



翌日から、昼間の授乳開始。

ちなみに食事は、

朝がコンソメスープとりんごジュース。
昼が味噌スープとオレンジジュース。
夜がパンプキンスープと温かい牛乳。

でした。

翌日からはおやつも^^うれし~い!

夜中の授乳は五日目から。

楽チン、と思ったけど、その分退院まで長~い。

9日間の入院。その前も入院していたので、今回は12日間の入院。

前に入院してた分5日間をあわせると、17日間の入院。

1・2・3・4・5で帰ってくると前前から言っていたのに、

結局ずっと入院。

たくさん我慢してくれた柚子と主人に感謝です。

ありがとう。



余談

帝王切開・・・本当に、ものすご~く痛かったんですが・・・(自然分娩より、陣痛より)

局部麻酔、あんまり効いてなかったのかなあ・・・?

痛みには強い自信があるんだけど。

緊急だったから、前もって止血処置とかしてなくて、痛かったのかなあ・・・。

何の用意もないので、勿論輸血もなし。

で、1000ml以上出血した私は意識朦朧。・・・もともと貧血なのにい。

退院まで、増血剤の注射。退院後も一ヶ月鉄錠服飲となりました。

ねんね






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