ナースのお仕事


朝は6時起き、まず入院患者さんの朝食作りから、ちいさな病院だったので
なんでもやらされた。というか、やらせていただきました。
ただ夜中に救急車がくると翌朝はつらかった。
救急指定ではなかったのですが、労災指定の病院だったのでけっこうきっつい
患者さんもよくきてたな~指とばしたりとか。。。
それに、院長は金儲け主義ではなかったので、他の病院でことわられた、ひどい
患者なんかもぜんぶ受け入れ、支払いがないなんて人もいっぱいいました。
外科だったので手術を立ち会う事も多く、はじめての盲腸の手術では、一緒に
入った子は、一人は貧血でたおれもう一人はしばらくご飯がたべられなかったようです。私?すいませんが全然平気でした。
あと、港に船がつくと外人さんもきたりして。
いろいろありながら、けっこう楽しくやってました。
初任給はわずか4万円ほど、そのうち1万円は布団代とやらでかってにひかれて
のこり3万円そのうち少ないですが1万円を家にいれ、それで勘弁って感じでした。
それでも休日は、家が気になり帰ってはいたのですが、あんまりたびたび帰ると
いやみもいわれたりして、最後の頃はほとんど帰らなかった。
それがよくなかったのか、父と母は日々お金の事でけんか!とりもつ人もいないの
でぶつかりいっぽう。姉に相談にいったりもしたらしいのですが、冷たくあしらわれたようで、ついに母は田舎のおばさんの所へ家出してしまったのです。
さー父はあせりました。なんだかんだいっても母がいないと駄目な父
そして私のいる病院へ「帰って来い!」と泣きついてきたのです。
そして、私の夢もまた両親により閉ざされ、ナースという私も終わりました。



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