おれんじのうだうだ日記(時にはふんがふんが)

おれんじのうだうだ日記(時にはふんがふんが)

新鮮な食材


そして己の体内に取り込み、エネルギーに変え生活していく、
常に食べ物に感謝をし、食べるべし。

昔、お中元だかお歳暮に「鯉」が送られてきた。
透明で細長く、空気と水が半々に入ったビニール袋の中にその巨大な鯉が、
口をぱくぱくさせていた。

生きてる…


受け取ったのは良いが、こりゃどうしたら良いのか!?
困惑する。

とりあえずこのままの状態にしておくと死んでしまうとあわてふためいて
無意識にお風呂の蛇口をひねる。
水がたまるのを今か今かと待ちながら、鯉の様子をじっと眺める。

やっと水がたまり、いざ鯉を放そうとすると親に止められる。
そりゃそうだ。

「こんなもの殺せばいいんだ!」

「殺せるならやってごらんなさいよ!さあ。」

「ほら 包丁ならココにあるわよ!」


二流の殺人ドラマみたいなセリフのようにしばらく言い合うが
結局 【お風呂に入れなくなる】って理由で家で一番大きな水槽に鯉を移す

狭い…

ごめんよ。

それからしばらくはその鯉子(メスなのか?!)と供に充実した毎日を送る。

くっちまえ

なんて言っていた家族も何気に可愛がってくれていたが

ある日突然死んじゃった…

私達にとっては衝撃で大きな悲しみであった。
食用だし、こんな狭い水槽だし、仕方がないのかもしれない

さて、こうなってしまった以上はどうする。

食べるしかない

巨大な鯉を前に、包丁片手にとまどう親

殺すのか~っ!鯉子おおおお!(っていうか死んでます)

結局小心者の家族は、鯉に包丁を入れることが出来ずにお墓を作って埋めることになった。

線香を立てながら

ありがとう 鯉よ…
少しの時間だったが、お前に出会えて良かったよ…

なんて思うのでした。

あれ?なんかアホなことした?

とにかくおれんじの家には生きている状態のものを送ってこないで下さい。
みんな必死で生かそうとします。

ブラックタイガーの飼育は難しかった…






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