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Zero-Alpha/永澤 護のブログ
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<ワーカー・クライエント・システム>のアセスメント
ーエコロジカル・システム・アプローチとラカン派精神分析の統合
という視点から
はじめにーアセスメントの枠組みと主要概念について
以下に行う家族機能のアセスメントにおいては、事例として、「事例2 口論の
絶えない夫婦」を選択する。アセスメントの枠組みと主要概念は、『社会福祉実践
の新潮流―エコロジカル・システム・アプローチー』において示された「アセス
メントの定義」によれば、概ね以下のように構成される。(注1)
(1)クライエントの持っている問題の属性
(2)クライエント(と家族メンバー)の問題対処能力
(3)クライエントの問題と関連するシステム及び関連システムとクライエントと
の相互作用の資質
(4)問題解決または軽減に必要な資源
(5)クライエントの問題解決への意欲
本論では、上記(1)~(5)のアセスメントのさらに土台を形成するアセスメント
として、上記テキストにおいて示された「アセスメントの作業課題」(p.55)も参
照した上で、援助者とクライエントが共有する作業課題のアセスメントという視
点を設定する。さらに、後に述べる理由により、本事例はすでに「介入事例」と
なっており、「介入事例」という「動的システム=ワーカー・クライエント・シス
テム」に先立つメタレベル(動的システムから切り離されたそれ自体としての「家
族システム」)の視点が確保不可能である。このため、本論では、援助者とクライエ
ントが共有する作業課題のアセスメントを、ワーカー=システムがクライエント
=システムとの間で形成する「ワーカー・クライエント・システム」という事例
(動的システム)のアセスメント(問題分析)として行う。この分析作業は、具体
的なアセスメントの土台を形成する最も重要なものであるため、本論ではこの作
業を論の主要部分とする。
「エコロジカル・システム・アプローチ」から見た本事例の「本質主義」的問題
点についてー「事例解説」を手がかりにして (注2)
「エコロジカル・システム・アプローチ」は、それぞれの事例が位置する社会
的コンテクストを十分に個別化した上で、システムの諸要素間の相互作用という
観点から見た機能に注目する「動的システムの機能主義」として捉えることがで
きる。個別事例への介入において、たとえ要素間の「相互作用」の観点からシス
テムの諸要素を捉えたとしても、それら要素間の相互作用の「原因」を一義的に(線
型的に)仮定することで、介入において着目すべきシステムの「動性(dynamics)
の認識」は失われる。本論文の事例においては、ワーカーは「相互作用モデル」
を使用しつつも、「この事例のアプローチはアセスメントと介入が明確に区分され
ていない。夫婦関係の葛藤が夫婦間の現在のコミュニケーション形態にあるとい
う仮説の上に立っている」(p.62.)という批判的な評価が可能である。ここで
「夫婦関係の葛藤が夫婦間の現在のコミュニケーション形態にあるという仮説」
とは、「夫婦間の現在のコミュニケーション形態が夫婦間の葛藤の「原因」で
ある(夫婦間の葛藤は夫婦間の現在のコミュニケーション形態に起因して発生し
ている)という仮説」と言い換えることができよう。以下に、本事例に即して、
この「一義的(線型的)原因仮説」の問題点を記す。
問題となる記述は、「ワーカーがその口論の原因は一体何かと問う」(p.60.)及
び「ワーカーが「あなたに落ち度」という意味は何であるのか」(同上)である。
ここでは、「~の<原因>は何か」あるいは「~という<意味>は何か」というか
なり強力な発話(コミュニケーション)形式が見られる。我々は、これら両者に共
通する「~とは何か」の発話(コミュニケーション)形式において典型的に見ら
れる「本質主義」的な介入=コミュニケーションスタイルが、「エコロジカル・シ
ステム・アプローチ」の特性を十全に発揮させる上での障害となっていると考え
る。以下にこの問題点について踏み込んで分析する。
ここで先の「この事例のアプローチはアセスメントと介入が明確に区分されて
いない」の意味を考えてみる。上記事例における発話(コミュニケーション)ス
タイルにおいては、ワーカー=システムがクライエント=システムとの間で形成
する「ワーカー・クライエント・システム」に対する「認識」において、ワーカ
ーシステムがクライエントシステムと同一レベルにとどまり続けてしまうという
問題が発生する。従って、クライエントシステムに固有な問題の認識が不十分にな
り、クライエントの「主要目標」または「援助者」と「クライエント」が共有する
「作業課題」が「明確に」設定されないままに「実践=介入」が開始されてしま
うことになる。従って、本事例においては、アセスメントと介入の「明確な区分」
が存在せず、「アセスメントと介入がほとんど同時に行われている。それゆえ、ワ
ーカーはいろいろと違った役割を夫婦関係の修復のために演じることになる」
(p.62.)という批判的評価が可能となる。この点を考慮して、この事例において、
「原因」や「意味」を探究する代わりに、本来ワーカーが行うべきであった介入
である、「「あなたが(相手)何をした」という責め言葉を一人称の表現(引用者
による付記:「私はあなたに~を望む」)に変え、自分にこの事柄がどのような意
味があるのかということを表現するように指示を与える」(p.62.)について以下に
論じる。まさにこの介入こそが、システムの「動性」、すなわちここでは、「夫婦関
係のダイナミックスを変える効果がある」(p.62)のであるが、上述のように、厳密
には、この「夫婦関係のダイナミックス」は「ワーカー・クライエント・システ
ムのダイナミックス(介入効果の変容)」と言えるものである。
ここには、「ワーカー・クライエント・システムにおいて(すなわち介入実践
において)「転移」と「逆転移」という最も動的な<システム変動要因>をいか
に制御するか」という「エコロジカル・システム・アプローチ」と「コミュニケ
ーション技法」としての「精神分析」に共通するテーマが存在する。本論は、高度
なシステム・アプローチと精神分析が、次世代の援助技術の構築に向けて新たな
統合を図る必要があるという立場を採用している。そこで、上記テーマについて、
フロイトの精神分析を高度に「システム・アプローチ化」したラカン派精神分析
の立場から、次の記述を参照したい。
「世界の中心に自我を据えてその内部に閉じこもることで、主体はその姿をすげ
かえ(--)他者の呼びかけに対してもまったく耳を貸さないものとなっていく。よ
って(--)精神分析とは、解釈という切れ目を与えること(引用者付記:この「解
釈という切れ目を与えること」に対応するのが、先の「一人称表現への解釈枠組
みの変換=認知フレーム変換」である)で、この自我という鏡像的な呪いを解き、
主体が他者の呼びかけに応えられるようにすることにあるのだと言うことができ
るだろう。このことは、症状の意味についてなにも知ろうとはせず、その表示的価
値ばかりを華やかに飾り立てて示す(--)(引用者の付記:鏡像的分身の)位置に
執着する神経症者の話を聞く時のことを考えてみれば示唆的である。当然、分析家
は患者の言葉を、自我の鏡像的分身である(--)場所でキャッチしてはならない。
もしそんなことをすれば、分析家は彼の症状の中に引きずりこまれ、患者の共犯
者となってその鼻面を引き回されることになる。そこで分析家は彼の話を、自我
の呪縛を破るべく、常に主体の話として他者Aの場所で聞かねばならない」(注3)
ここで、「他者A(の場所)」とは、次のことを意味する。すなわち、先の一人
称的表現、「私はあなたに~を望む」は、「私が望むのは、すなわち、私の欲望は
~である」という「欲望の主体」としてのクライエントの発話=コミュニケーシ
ョンであり、ここで「他者A」とは、まさにこの「欲望の主体=クライエント」に
とっての「他者」である。言い換えれば、このクライエントの欲望は、「私の欲望
は、他者の欲望である」とラカンがいう意味での、私にとっての「他者の欲望」
なのである。<転移>は、その働きを認識した他者(必ずしも専門職者とは限ら
ないが当然専門職者においてその認識が厳しく問われる)とのコミュニケーショ
ンを通じて初めて自覚できるようになる。この自覚によって初めて、私たちは感
情の癖をより良い形でコントロールすることができるようになる。<転移>(及
び<逆転移>)の「自己分析」は不可能であり、その都度個別化されたコミュニ
ケーションシステムの相互作用においてのみ自己覚知が可能となる。言うまでも
なく、専門職者による介入という実践の意義はこの自己分析の不可能性という点
にある。この事実からも、常識的な通念に反して、本事例の分析においても、実践
技法としての精神分析とシステム・アプローチの親和性を見て取ることが可能で
ある。なお、精神分析によれば、すべての人間は構造的に「神経症」であり、その
意味で、上記引用の「神経症者」はラカンの言う「人間=症状」という認識におい
て捉えなければならない。本事例における「夫婦」及び「ワーカー」に関しても
全く同様である。
【注】
(注1) 『社会福祉実践の新潮流―エコロジカル・システム・アプローチ』
平山 尚他著 ミネルヴァ書房 1998.p.38-39
(注2) 以下の記述における引用は、上記(注1)のテキストp.61-63の「事例解説」
からのものである。それぞれの引用符の後に、引用頁を括弧内に記す。
(注3) 『ラカン 鏡像段階 現代思想の冒険者たち13』福原泰平著 講談社
1998.p.98.
Copyright(C) Nagasawa Mamoru(永澤 護) All Rights Reserved.
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