黒色花

黒色花

第六話「外出の時は、ちゃんと言おう。」


爆炎「うん、いって来い、気をつけてな。」
紅蓮は、そういうとどこかにいってしまった。
信吾「爆炎さん、紅蓮さんは何処に?」
爆炎「しらねーよ、多分依頼じゃねぇ?俺達、来ちゃいけないって言ってたし。」
信吾「はあ・・・。」
爆炎「さあーて、邪魔者はいなくなった・・・、やるか。」
信吾「え?何をです?」
信吾が、そう聞くと、いきなりズイッと爆炎が、信吾に詰め寄った。
信吾「え?ちょ・・・、なんですか・・・?」
爆炎「ん、これ。」
そういうと、爆炎は、信吾に、ハタキと雑巾を渡して、頭にパンダナをつけてあげた。
明らかに、掃除モードの格好だ。
信吾「・・・、これは・・・、掃除の格好ですね・・・。」
爆炎「そうだ!掃除をするぞ!紅蓮がいるとゴミが増えるからな!帰ってくるまでに終わらそうぜ!」
爆炎は、力説した。
信吾は流されるように。
信吾「は・・・、はい・・・。」
と答えた・・・。
その頃紅蓮は・・・。
くらーい路地にいた。
紅蓮「・・・、ここかな?」
???「そうですよ・・・。」
暗闇の中から、声が聞こえる。
紅蓮「誰だ・・・!?っても、大体けんとうはついているがな・・・。」
???「おお・・・、すごいですねぇ・・・、たったこれだけで分かるとは・・・。」
紅蓮「てめーか?信吾に、変な暗示っぽいものをかけたのは・・・。」
???「信吾?あ、あの子ですね、適当に暗示をかけたら意味のわからない子になってしまって・・・。」
紅蓮「貴様・・・、分かってんのか!?」
???「おーおー・・・、怖い怖い・・・、真相を聞きたいのなら・・・、分かっていますか・・・。」
紅蓮は、パキッパキッっと手をならした。
紅蓮「分かっているぜぇ・・・、一番簡単な方法がなぁ・・・。」
???「フフフ・・・、力づくですか?分かりました・・・、お相手しましょう!」
紅蓮「ぜってぇ、勝つ!」
その頃、爆炎たちは・・・。
爆炎「はあ・・・、やっと終わった・・・。」
爆炎たちが、掃除を終えたのは夕方だった。
信吾「朝、はじめたのに、物凄い時間かかりましたね・・・、疲れた・・・。」
爆炎「ああ、お前の協力がなかったら成し遂げれなかったぜ、サンキューな。」
信吾「どういたしまして・・・、それにしても紅蓮さん、遅いですねぇ・・・。」
爆炎「・・・、そうだな・・・。」
爆炎は、窓からのぞく、夕日を見つめながら言った・・・。
その頃紅蓮は・・・。
紅蓮「チィ・・・、やはり・・・、無理があったようだな・・・。」
なんと傷だらけではないか!
???「ククク・・・、どうしたんですか?もうグロッキーですか?」
紅蓮「グッ・・・。」
???「・・・、見逃してほしいですか?」
紅蓮「情けなんていらねぇ・・・、殺るんなら殺れ・・・。」
???「どうなっても知りませんよぉ!ハア!」
紅蓮に向かって、刃物のような風が飛んでいく!
続く・・・。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: