第九話「性格の違い大きすぎ」
修羅「・・・、たぶんこっちだ・・・。」
紅蓮「おい！自信ねーのかよ！？」
修羅「・・・。」
いきなり、修羅は黙り込んでしまった・・・。
滝汗もかいている・・・。
紅蓮「て・め・ぇぇぇぇ・・・。」
修羅「大丈夫だ、もうすぐ町だ。」
紅蓮「わかったよ・・・、お前を信じるよ・・・。」
数時間後・・・。
紅蓮「来たところじゃねぇか？ここ。」
修羅「・・・、すまん、分からなくなってしまった・・・。」
紅蓮「うおい！どうすんだよ！？って言うか、もう朝日がのぼってきているぞ！」
修羅「うるさい！とりあえず、こっちだ！」
紅蓮「そっちは、来た道だ！」
修羅「え・・・？」
その頃、爆炎たちは・・・。
信吾「駄目です、手がかりがありません・・・。」
爆炎「しかたねぇ・・・、一旦、家に戻るぞ。」
信吾「はい。」
爆炎たちが、家に帰ろうとしたとき・・・。
ストッ・・・。
爆炎たちの目の前に、ブラッキーが現れた・・・。
爆炎「なんだ、お前。」
ブラッキー「爆炎さんと信吾さん・・・、ですよね？」
信吾「はい、そうですが・・・。」
ブラッキー「私、ブラッキーの月光と申します。」
爆炎「はあ、で、その月光が何の用？」
月光「実は、紅蓮様にお話が・・・。」
爆炎「紅蓮様ァ！？あいつは、どっかの王子か！？」
月光「そのようなものではありません、で、紅蓮様は？」
爆炎「行方不明だけど・・・。」
月光「そうですか・・・、あともう一つ聞いておきますが、紅蓮様から何か言われてませんでしたか？」
爆炎「いや・・・。」
月光「・・・、ならいいです。」
？？？「おーい！」
後ろから、聞き覚えのある声が聞こえてくる・・・。
信吾「その声は・・・、紅蓮さん！」
紅蓮「おっす、信吾、迷っちまってなぁ・・・、心配かけてすまん。」
月光「紅蓮様！？紅蓮様！」
月光が、紅蓮に向かって走っていった。
紅蓮「なんだよ、お前。」
月光「月光と申します、って言うか兄の修羅は？」
紅蓮「え？修羅ってお前の兄貴だったの！？性格ぜんぜん違うんですけど！」
月光「はい・・・、あなたの護衛を頼んだんですが・・・。」
紅蓮「護衛！？あんな奴が！？」
月光「あっちゃー・・・、兄さん、なんも言ってなかったのかよ・・・。」
紅蓮「まあ、とりあえず、戻ってきたし、かえるとするか、爆炎、信吾。」
爆炎「おう！」
信吾「はい！」
紅蓮「じゃあな、月光、兄貴に宜しくな！」
月光「はい・・・。」
紅蓮たちの、姿が見えなくなった後、修羅が出てきた・・・。
修羅「言わなかったのかよ？」
月光「いいじゃないですか・・・、まだ、紅蓮様が「あの人」の子孫だなんて・・・。」
修羅「そうか・・・、わかった・・・。」
続く・・・。
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