大和撫子は眠らない

大和撫子は眠らない

vol.3「台湾 陳水扁総統」

陳水扁氏
2005.01.30「台湾 陳水扁総統 独占INV」CX「報道2001」
2005.01.30「選ぶ自由。」 より


□VTR□

●陳総統「台湾と中国はそれぞれ別の国だ!」

●Na
去年五月、総統選挙に再選を果たした陳水扁。
就任演説で彼は、任期満了までに台湾新憲法制定を宣言。台湾の自立化路線を
鮮明に打ち出した。
しかし、先月行われた国政選挙で与党連合は敗北、政権基盤が揺らぐ中
膨張する中国とこの男はどう向き合うのか。
そして今後の日台関係は・・・・

☆中国の脅威について
Q「中国の軍事的圧力だとか、軍事的脅威に対して陳総統はどういう風な
認識をお持ちですか」

●陳
「中国が、武力を持って台湾を合併したり現状を変えたりするという野心を
未だに放棄していません。そして、反国家独立法という法律まで作り、武力侵攻する法的根拠を作ろうとしています」

☆中国原潜領海侵犯について
Q「去年の11月、中国の原潜が日本の領海を侵犯しました。実は日本よりもアメリカよりもいち早く台湾が察知し、陳総統自ら発表されたんですが、
いつどのタイミングで?」

●陳
「誰が先に発見したのかは重要なことではなく、何故中国の原潜がら日本の領海を侵犯したのかが問題です。中国の原潜は日本の領海を侵犯しただけではなく、パラオやグアムなどのアメリカの領海も侵犯していたようです。
中国は故意に日本とアメリカの領海を侵犯したと認識しています。それは中国海軍の原潜能力を試すため第一の列島線を突破し、第二の列島戦をも突破しようと試みているのです 従って中国の武力的な脅威と軍事力の拡張、さらにはミサイルの配置は台湾だけに対するものではないのです
日本とアメリカ、そして台湾は、民主、自由という同盟だけではなくて、
アジア、そして太平洋地域の平和と安定のための同盟関係も作り上げるべきです」

☆靖国問題について

Q「小泉総理が靖国神社に参拝する、しないの問題でいつも中国が事あるごとに云ってきてぎくしゃくした関係が続いているんですがこれについては?」
●陳
「中国は日本に対してずっと文句を云っています。台湾に対しても同じです。中国は台湾が民主化することに対して、いつも国家を分裂する行為だと非難しています。非難しようと思えば理由はいくらでも探せます。これは重大な誤認でもあり、悪意に満ちた歪曲でもあります。中国は日本に対していつも歴史問題を持ち出して抗議の理由にしています。中国は日本に抗議していると言うよりも歴史問題を使ってら日本を牽制しているのだと思います。さらに云えば、
日本をコントロールしようとしています。例えば今回愛知万博のため、日本政府が台湾の観光客にビザ免除方針を出したことも中国政府の抗議を受けましたし、李登輝前総統が年末年初にかけて日本を訪問したことも北京当局に反対をされました。これはみな同じ事です。
日本は独立主権国家で、決して中華民国国家のひとつの省ではありません。
日本は自らの道を歩むべきで、中国の抗議に心配と遠慮はいりません。
日本政府は自らに自信を持つべきで、国民もさらに自らに自信を持つべきです。日本人は中国に頼るべきでないとはっきり認識する必要があります。
現実は逆に中国が日本に依存している方部分の方が多いのです」

Q「個人的には(参拝について)小泉総理が決めればいいんだと思いますか?」
●陳
「もちろん。これは日本政府と日本の国民が自分で考えた上で判断すべきことだと思います」

□スタジオオリて□
板付きでSPコメンテーター紹介あって、VTR受けての憂国女史・櫻井よしこ氏のリアクション。

●櫻井よしこ
「陳総統のおっしゃったことは、興味深いことに何と韓国にも出てきているんです。その背景には中国の増大する軍事的な脅威というのがあります。世界の武器貿易を100としますと、何とその4割を今中国が買っているんです。
その4割のほぼ90数パーセントがロシアからのものなんですね。
そして、その結果として日本に対する軍事的脅威が高まっていますし台湾海峡の中腹側には500キロを越えるミサイルが、台湾を狙って配備されているわけですからね、これは脅威を感じない方がおかしいわけです。
その軍事力を中国は明確に政治的にも国際的にも使っている。自分たちの主張を通すためのひとつの背景としてちらつかせるわけです。
ですから、靖国の問題に対しても陳さんがおっしゃった通りで、日本に対して
効果がある、責めの道具だと思うからとして使っているんですね。
私は韓国でも台湾でも、靖国問題に対しての非常に非常に前向きの理解というものが出てきたのは一にも二にも、中国の軍事力が明白な脅威として大きくなりつつあるということだと思います」

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