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プログラム担当教員

切磋琢磨から生まれるもの
このプログラムに関わることになり,まず思い浮かんだのが,先だって文化勲章を授与された本庶佑先生とノーベル医学生理学賞を受賞された利根川進先生でした. 
本庶佑先生は,京都大学医学部出身で.大学院時代に,当時,米国から帰国されたばかりの早石修先生,西塚泰美先生の指導を受けられました.
一方,利根川進先生は,京都大学理学部出身で,京都大学ウイルス研究所で渡辺格先生に師事した後,カリフォルニア大学サンディエゴ校で学位を取得されています. 
お二人が,当時,京都大学で盛んに行われていた,分子生物学という最新の学問に関するセミナーに参加され,将来への夢を掻き立てておられたことは想像するに難くありません. 
本庶佑先生と利根川進先生は,その後,抗体遺伝子が,どのような分子メカニズムで,抗原の多様性に対応しているのかを解明すべく,凌ぎを削っておられました.
結果は,利根川進先生に軍配が上がりましたが,本庶佑先生は,「熾烈な競争の中に身を置いたことはとても勉強になりました.」と述懐されておられます. 
今回のプログラムでは、本庶佑先生と利根川進先生が,分子生物学を学ばれた頃のように,異なるバックグラウンドの学生が,基礎医学の研究分野に於いて切磋琢磨できる環境が用意されていると思います.
医学部の学生には,本庶佑先生を,理学部・工学部・農学部等から修士課程に進学する学生には、利根川進先生を目標にして,未知の研究領域を切り開いてもらいたいと思っています.
学生諸君に読んで頂きたい本
また,生命科学の研究に携わった先生が,大変興味深い内容の本を著しておられますので,是非,一度,手に取ってみて下さい.
そして,自分に相応しい将来像を見出して下さい.

医学系出身の先生の著書
“君たちに伝えたい3つのこと”中山敬一:ダイヤモンド社
“極めるひとほどあきっぽい”窪田良:日経BP社
“その考え方は,「世界標準」ですか?”齋藤ウイリアム浩幸:大和書房

理工系出身の先生の著書
“生命科学者になるための10か条”柳田充弘:羊土社


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