東京青春収集物語: 11LO

2014年08月03日

東京青春収集物語

その中でも割とメジャーな物として「収集癖」があります。
これはある特定のジャンルや対象物を意識的・無意識的問わずコレクションしていくことです。

東京青春収集物語

かく言う私もその内の一人でした。

古本やCD、DVDに特定のブランドの服。
怪しい雑貨に映画のフライヤー、もう何でもござれ。
集めては収納し、スペースが足りなくなると壁に棚を打ちつけ収納する。

まさに増加・増大の日々でして、容れ物としての部屋だけが不変の存在でありました。

何故集めているのか、

さすがに結婚して家庭を築いたことで上手く歯止めがききましたが。今でも油断すると何でも収集癖が出てしまうことも。

収集癖からの脱却方法。

結婚という社会的にも環境的にも半ば強制力を持つ転機があれば幸いですが、なかなかそうタイミング良く物事は運びません。

一つに何故集めているのかを問う。という少し物哀しい手段があります。

収集している最中はまるで恋心に似た熱狂状態にいますので、冷静な自問自答はかなり困難です。
ですがそこでの熱狂はやがて次なるターゲットを見つけ出し、永遠に求め続けるというより哀しくも切ない物語へと続いていくのです。

つまり

終わらないんです。

一つ集めだすとそれに関連する物、似た物、と集めだし

後はもう振り返る暇もなく部屋は欲望で満載になっていきます。

決して収集が悪いことだとは思いません。
先にも触れた通り、私自身が重度の収集癖を患っておりましたので。

ですが今、その癖から解放されて

部屋は質素と呼べるほどの何も無さに満ちております。

これはこれで清々しいですが

ここに至るまでに

重度の断捨離病に感染したことも、また事実であります。

まるで青春の日々のように

淡い恋心のように

激しく集めたり、捨てたりしながらここまで参りました。